クロハナムグリ

コアオハナムグリはちょっとした草地の花の上でよく見かけるが、林の近くの花上などだと、たまにちょっと違うのがいるコトがある。
サイズはコアオと同じぐらいだが、艶消しの黒い体はコアオよりやや細く、そこにクリーム色の紋がある。
クロハナムグリ
クロハナムグリ という。
コアオと同じく春~秋まで見られるハナムグリだが、数はあまり多くない。
艶消しの黒は渋みもあり、ちょっとレア感があって、見つけるとちょっと嬉しくなる虫のひとつだ。

ただこの虫、狭い範囲に何頭か見つかることがあり、そこから離れると全然見ない…という面白い見つかり方をすることがある。
集合性でもあるのか、近くで羽化した成虫たちが拡散する前にまず一度花に来るのか、理由はよく分からないのだが…

ちなみにこのクリーム色の紋は個体変異があり、紋が小さい個体もいれば発達する個体もいる。
…で、実は先日、こんな個体を見つけてしまった。
クロハナムグリ斑紋発達
なんじゃこりゃ!?

最初の写真の個体と比べても一目瞭然、前半部(前胸背)の模様が異様に発達し、まるで唐草模様か浮世絵の荒波のようになっている。
今までに何度もクロハナムグリは見てきたが、こんな個体を見たのは初めてだった。

時に斑紋が異様に発達する個体というのはハナムグリに限らず色々な昆虫で稀に見られるようだが、これもそのひとつなのだろう。
「この虫は前にも見た」とスルーしてしまわず、よくよく観察してみると面白い発見があるかもしれない。
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コアオハナムグリ

春、河川敷や空き地でハルジオンが咲いたら、よく花を見てみたい。
1cmほどの小さな緑色の虫が見つかる。
コアオハナムグリ-1
コアオハナムグリ
比較的普通に見られるハナムグリで、樹液でよく見かけるシロテンハナムグリ(→記事)と違い、こちらはその名の通り花の上でよく見かける。
シロテンは比較的大きなハナムグリだが、このコアオは同じハナムグリの仲間でもだいぶ小さい。
指先にチョンと乗ってしまうような小ささで、とても可愛らしい。

春~秋まで見られるのだが、比較的よく目に付くのは春~初夏頃だろうか。
今時期だとセイタカアワダチソウという黄色い花をよく見ていると見つかるかもしれない。
コアオハナムグリ-2
緑~赤っぽい色まで個体変異が見られ、地域によっては小豆色や黒といった色も見られる。
河原やちょっとした空き地に咲いた花なんかでも見つかることが多いので、お散歩ついでにでも探してみてほしい。

身近なところにも意外とカワイイ虫が棲んでいたりするので、「ここにはいない」と思い込まず、「ここにはどういう虫がいるのかな?」とちょっと視点を変えてみると、小さな生き物たちが見えてくるかもしれない。



…ちなみにコアオハナムグリは基本的には花に来て蜜や花粉を食べているのだが、たまに樹液に来ることもあるようで、クヌギやクリの樹液に来ているのを何度か見たことがある。
樹液とハナムグリ類

ルリカミキリ

バタバタして1ヶ月も更新が滞ってしまいました。すみません。
…まぁ、良い方向のバタバタなのでご心配なく(笑)

…で、久々の更新は ルリカミキリ
ルリカミキリ-1

オレンジの体に瑠璃色のメタリックなハネを持つきれいなカミキリで、大きさは1cmほどと比較的小さい。
バラ科の生木を食害する害虫のようで、ベニカナメモチの生け垣で発生することもあるので意外と市街地でも見られることもあるらしい。
自宅の近所もあちこちにベニカナメモチの生け垣があるので地元で採れないかと期待していたのだが…

朝、出掛けようとした矢先に玄関前の植え込みの上をゆっくりと飛ぶ甲虫の姿が目に入った。
色合いはクロウリハムシと似ているが、やや大きい上に…触角が長い。

ルリカミキリだ!

慌てて玄関に戻り、網を組み立てて急いでそいつをネットイン。
ルリカミキリ-4
間違いなく、ルリカミキリだった。
「まさか地元どころか自宅で採れるとは!」…と喜んだのが昨日のこと。

そして本日、猫の額ほどすらない通路のような庭で、またもルリカミキリが飛んでいるのが目に入った。
慌てて網を取って出てみると、他にもその木にいくつかのルリカミキリが付いている。ついでにリンゴカミキリの仲間も1頭。
ルリカミキリ-2

ええええええええええええええええええええええええ。

ルリカミキリ-3
網で捕獲しながらよくよく確認すれば、8頭のルリカミキリが付いていた。

先に書いた通り別に珍しい虫ではないのだが、自分ではあまり出逢える虫でもなく、まさか自宅の庭木で発生していようとは…。

スギカミキリ

春の杉林と言えば、花粉をバカスカまき散らす、花粉症の人にとっては迷惑この上ない林である。
かくいう私も花粉症持ちで、目は痒くなるし鼻水は出るし、くしゃみも出るし。

しかし、そんな春の杉林の中で活動しているカミキリムシがいます。
その名も、スギカミキリ
スギカミキリ-1
黒い体に黄色い斑紋をつけたカミキリムシで、やや平べったい。
桜の咲く頃にだけ現れるカミキリムシで、名の示す通りスギの木を食害する害虫である。

夜行性で、昼間はスギの樹皮下に隠れて休み、日が暮れて林が暗くなると動き出す。
夜間に木の幹を這い回り、出遭って交尾する。
スギカミキリ-2

ちなみに、このカミキリムシの幼虫が食い入るとスギ材の品質が下がってしまうため林業家には嫌われている。
ではスギの害虫だから花粉症には救世主かと思いきや、実はこのカミキリはスギを弱らせはするものの枯らすことはあまりない。
そしてスギは、健全な状態より少し弱っている方が子孫を残そうとするのか花粉をより多く飛ばすらしい
…つまり、花粉症の人にとっても害虫 なのである。

虫が次々と姿を見せ始める時期とは言え、まだ採集したくなる虫も少なく、そこそこの大きさがある甲虫なので是非に狙いたくなる虫なのだが、一方でなんとも難儀な虫である。

…ちなみにこの虫、いる場所さえ見つければ夜に行けば比較的発見しやすいカミキリで、夜行性が強いため夜に探した方が確実に効率が良い……のは良いのだが、春とはいえまだ夜は気温も下がるので長袖長ズボン、花粉症だとマスクをしてに、懐中電灯を持って森に入り込む姿は、見つかれば「ちょっと君、何してるの?」お巡りさんに 職務質問 されても仕方がないレベル
スギカミキリPr.
狙う際には、気を付けたい。

ほしかむし

最初、遠目に見た時は「…おや、クロウリハムシがまだ活動してるのか!?」 と思った。
しかし、近付いてよくよく見ると、違う。
アカクビホシカムシ-2
クロウリハムシは頭部と前胸が黄色いが、この虫は頭部が黒くて前胸が赤い。
しかも鞘翅(上バネ)も途中まで赤い(クロウリハムシの鞘翅は全部真っ黒)。

…というか、触角の先が膨らんでるし、となるとそもそも ハムシですらない

アカクビホシカムシ-3
ひっくり返してみると、腹面も律儀に同じツートンカラー。

大きさは5mmほど。
…正直、何のグループなのか、ちっとも分からない。
「…となると、サンカンムシ(※1)か…」と呟きながら図鑑を開く。
触角がなんとなくカッコウムシに似ている気もするが、カッコウムシはもっとスマートな印象だったハズ…なんて思いながらページをめくっていくと、ドンピシャリのが載っていた。

アカクビホシカムシ
アカクビホシカムシ-1

……は?(゚Д゚;)



ほしかむし…?


何じゃそりゃ。

恥ずかしながら、ホシカムシなんて虫、初めて聞いた。
そんな名前の甲虫おったんか。
図鑑の解説を読んでみると、ホシカムシはカッコウムシの仲間の一部らしい。
干物を食べるようで、干し魚なんかを食べてしまうこともあるらしい。
となると昆虫標本を食べる可能性もありそうだが、今までこの虫は見たことがない。



うぅむ…昆虫趣味の道、まだまだ長く険しい…









※1 「サンカンムシ」については、また別の機会に。記事を書いたら、そっちにリンクを繋ごうかと思います。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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