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地元採集で、まさかの…

今年は季節の進行が早い。いつもならGW~5月頃に咲く花が既に満開になっていたりする。
昨年5月にカラスアゲハを採った地元ポイント(→記事)に、今年は完品を…!と意気込んで行ってみた。

…が、まだちょっと時間が早い。
そこで、川沿いの林にフジの花が咲いている場所はないかと川の土手に行ってみた。
しかしフジの花は見当たらない…と土手沿いを見渡したところ、川上側から黒いアゲハが飛んでくるのが見えた。
ハネの表が一瞬緑色に光ったように見えたので「おっ!カラスか?幸先良し!」と近くまで飛んでくるのを待つ。
やがてハネの表を視認できるぐらいの距離まで近づ…


んっ?


何か…

えっ…?
いやしかし、まさか…?


アゲハは土手沿いに右に左にフラフラしながらもこちらに飛んできて、やがてすれ違う。

やっぱり、それっぽく見えるんだが…

ネットインできそうなタイミングを計り、アゲハを追い掛ける。
…正直、採れる確率は低い。こういう場合、振り逃すことが多いのだ。
しかしだからと言って見逃すワケにはいかない。
小走りで追い掛け、やがてアゲハが土手の上をゆっくりと横切った瞬間、ここだっ!と追い掛けるように網を振った。

入った!

しっかりと胸を押し、網から取り出す。

地元ミヤマカラス-1
ウッソだろ…

念のため、ハネの裏も見てみる。

地元ミヤマカラス-2
やっぱり間違いない。

ミヤマカラスアゲハ。

えっ?
えっ、えっ…?
地元にミヤマカラス…?

あまりの驚きと戸惑いで、嬉しさがちっとも込み上げてこない。
千葉のド平地である地元で、ミヤマカラスアゲハ…?
確かに、三浦半島や伊豆半島など海に近い場所での生息地もあるが、いやしかし…

ミヤマカラスアゲハは煌びやかな輝きを持つ大型のアゲハで、日本で最も美しいチョウと言われることも多い。
「ミヤマ」の名のごとく山地に生息することが多く、自身も標高500mを超えるような場所で採集する機会が多いチョウだ。
まぁ一部に海沿いなどの平地に生息する個体群もいるが…

ほとんど山のない千葉県では確実な生息地は無いとも言われ(文献によって異なる)、恐らく地元では初記録ではないだろうか。


う~ん…いやしかし、まさか…

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地元フチグロ採集

2015年に千葉に転居して、2016年に地元でフチグロトゲエダシャク(→春の蛾を訪ねて)が採れることが分かり、2017年には複数の♂を採集できた。
そして訪れた2018年初春。
今年こそ♀を狙いたいと意気込む中、SNSに本種の採集報告がポツポツと見られ始めた。
そして3月1日に一気に気温が上がり最高気温が20℃を超えたため、翌3月2日に近所の川の土手に向かった。
ふっち-2018-01

10時前に土手に到着し、おろしたての網を組み立て、握る。
2月に奄美大島でケブカコフキを採集したとはいえ、本格的な網振り採集は今年初。
前日がかなり暖かかったのでそれに比べると少し肌寒く感じるが、空は晴れ渡り、空の青と土手の枯草色とのコントラストがまるで合成映像のように見える。
雰囲気的に少し時期が早いようにも思えるが、はてさて…と歩いていると、何かが飛んだ。
だが、黒っぽく見える。
となると…
ふっち-2018-03
やはり ベニシジミ だ。
とまると朱~オレンジの鮮やかさが目立つが、飛んでいると意外と黒っぽく見える。
一方でフチグロトゲエダシャクは白っぽく見えるので、似たサイズの虫ではあるが飛んでいる時の色味である程度見分けは付く。
ギシギシの葉の上を動くものがいるなと目をやれば、ナナホシテントウ
ふっち-2018-04
モンシロチョウ、モンキチョウも1」頭ずつ見掛けた。
まだ肌寒さは残るが、確実に春は始まっているらしい。

そうして11時を過ぎた頃…

明らかに、ソレと分かる白っぽいものが飛んだ!

慌てて駆け寄り網を振るが、スカ!
フッチーは一度振り逃すと風に乗ってはるか風下へと逃げてしまうコトが多い……

…のだが、今回はなぜか風に逆らうように飛んでおり、数回振り回して幸運にもネットイン!
ふっち-2018-05
相変わらず、ぷりてぃ な蛾である。
そして、ハネの表の模様はよく写真で見るが、裏面はこんなに白っぽい。
飛んでいるとこの裏面の色がよく目立ち、かなり白っぽく見える。

この日は、時折飛んでいる♂を見掛け、数頭を採集出来たものの♀の発見には至らず…
ただ、個体数的にもまだ発生の前半と思われ、まだチャンスはあろうと午後1時に引き上げた。


そして、その4日後の 3月6日
朝は曇り空で気温も低く、『せっかくの休みだけど、今日は無理かなー…』と思っていたのだが、やがて日が射し始め、迷い始めた。だが日は射しても気温は低めで肌寒く、風もまだある。

う~ん…どうしたものか…

そうこうするうち、10時半を過ぎる頃には風も穏やかになってきたので、思い切って行ってみることにした。
こういう時、行かないでいると後で「やっぱり行っておけば…」と後悔することが多い。

11時前にポイントに立つと、さっそくモンシロチョウ。少し歩けばまたモンシロチョウ。
先日より明らかに数が多い。この数日で羽化したのだろう。
フッチーの姿を探して土手下から見上げるようにしながら歩いていく。
…以前の記事でも書いたが、この虫は枯草の上を飛ぶと非常に見づらく、簡単に見失ってしまう。
そのため、自分は低い位置から土手を見上げることで空を背景にして姿を探すようにしている。
彼らは地表に近い低い位置を、こんな感じにランダムに、しかも素早く飛び回る。
ふっち-2018-06

少しでも枯草に紛れさせないように視線を低くして探していく。
万が一ミニスカートの女性でも通り掛かろうものなら確実に勘違いされそうな行動であるが、まぁここならジョギングや自転車で通る人はいてもミニスカの女性は滅多に通るまい(笑)

1♂を採集し、その後は次々とスカって成果も上がらず、しばらくして…
時刻はちょうど12時頃、いつも以上に地表スレスレを飛ぶ♂を見つけた。スピーディーさもなく、まるで何かを探すように…いや、何かに近付こうとするようにゆっくりと飛んでいる。
そして、枯草の上に止まった。

フチグロトゲエダシャクの♂がとまるなど初めて見た……
…というコトは、もしかして…!?

とまった場所から視線を外さないようにしながらゆっくりと近づき、確かめる…

♀ キタ----(゚∀゚)-----!!!!
ふっち-2018-07

♂の下にいる地味な色をしたのが♀である。
…っていうか、本種の実は♀を見つけたのはこれが初めて。
嬉しくなってバシバシ撮影していると、やがて♂は交尾を終えてパッと飛び去ってしまった。
少し勿体無い気もしたが、せっかくなので♀単体の写真も撮っておく。
ふっち-2018-08

…♀の姿がおかしいことに気付いただろうか。

実は、フチグロトゲエダシャクの♀には翅(ハネ)がない
これでも立派な成虫で、♀は飛ぶことなく地上を歩きまわる。そしてフェロモンを飛ばして♂を呼び寄せ、飛んできた♂と交尾をするのである。
お腹は卵が詰まってパンパンに膨らんでおり、思っていた以上に大きい。

地元でフッチーを初採集してから3年目、初めて採集(埼玉)してからなら4年…
ようやく本種の♀を採集することができた。
内からジワジワと込み上げる喜びを噛み締めながら、♀を眺める。

…その後、数頭の♂を採集して、1時半頃に採集を切り上げた。
ギシギシの葉上で交尾するコガタルリハムシも見られ、春は確実に来ているのを感じた採集だった。
ふっちー2018-09


田無にて

ちょっとした虫探しの時、こういう樹種のネームプレートの裏というのは結構ポイントになる。クチキムシや、樹液の出ているクヌギならクワガタなんかが隠れていることもある。…時にはゴキブリやヤモリなんかが見つかることもあるが。
また今時期のような晩秋ならカメムシなんかもよく隠れている。
看板チェック-1

今回も、「何か隠れていないかな?」とプレートをめくろうと近付いていくと、視界の下の方に樹皮とは違う明るめの茶色が見えた。
看板チェック-2

もう数歩近づいてみると、セミの抜け殻である。薄めの茶色で小さく、ほっそりとしている。
「あ、ツクツク(ツクツクボウシ)の抜け殻!」
もう11月も下旬であるが、あまり風雨に晒されない場所で羽化したために抜け殻がまだ残っていたようだ。
実際、条件の良い場所で羽化したセミの抜け殻は数年経っても残っていることもある。

…で、その抜け殻を見ていたら、視界の左の方、違和感を感じた。
看板チェック-4

何とはなしに視線を向けると、樹皮とちょっと違う感じがした。
色は樹皮と似たようなものなのだが、質感というか…何と言うか、まさに “違和感” である。
気になってよく見ると、タマムシのシルエットのような気がして、もう一歩近づく…

「あっ、ウバタマムシ!
看板チェック-5

ネームプレートセミの抜け殻ウバタマムシ
…昆虫を探していると、こういう妙な連鎖で見つかることもある。

採集記の続き

5月4日というかなり早い時期にカブトムシを採った(→記事)同じ日、他にもいくつか採れたものがある。
少し前に見つけたツツジがたくさん咲いているポイントでカラスアゲハを狙ってみるも、クロアゲハ・ナガサキアゲハなどは飛来するもののカラスアゲハは飛んでこない。
待ちながら何とはなしに足元を飛んでいたヤマトシジミを採ってみると、なんかオカシイ。
あっ!と思って丁寧に三角紙に包み、再び待つ。
しかしやはりカラスアゲハは飛んでこないので、また戯れにヤマトシジミを数頭ネットインしてみると、またおかしなのがいた。

ヤマトシジミ異常型2つ
いわゆる「紋流れ」と「黒紋消失型」だ。
消失型はたまにある型のようだが、紋流れはどうなのだろう…?

その後、待てど暮らせどカラスアゲハが現れないのでトラフシジミに狙いを変え、雑木林に向かった。
しかしトラフシジミも姿を見せず、オオスズメバチでも狙おうかとヤナギを見たら、例のカブトムシである。

それから少しして、林の縁に咲いたツツジに黒いアゲハが訪れているのが見え、近付いて確認したらカラスアゲハである。
「いたっ!」
…ひとつネックはあったのだが、とりあえず絶好のチャンスなので急いでネットインすると、嬉しいことに♀である。
地元産カラスアゲハ♀

だがしかし。
実はここ、ギリギリで地元市の外…隣の市になっている。
つまり、正確には地元市産ではないのだ。
たかだか10mも飛べば地元市に入る…というか、多分この個体は市の境界を何度も行ったり来たりしており、当然地元市側にも来ているだろう。
だがしかし、採集地点は地元市ではない。


嬉しいけど…悔しい。


正直、地区の境界なんて人間が決めたもので昆虫にとっては関係ないものだし、“どうせ境界線を行ったり来たり飛び回っているんだし、地元市ラベルにしたって問題ないだろ”とは思った。
しかし、そこは虫屋として、ラベルに誤った情報を書いてはいけない という大前提が自分を押し留める。
データラベルというのは「地域プレミアムの証明書」ではなく、「その虫(標本)がどの地点で採集されたのかを記した履歴データ」なのだ。
個人の思い入れや利益で故意に改ざんしたりしては絶対にダメなのである。


ならばなんとか地元側で1頭でもネットインできれば…と歩いていると、地元市側のツツジの辺りをウロつく個体を見つける。
「いたっ!」
と網を構えるが、そのまま飛び去ってしまった。
帽子も忘れて陽射し降り注ぐ中で再びの飛来を待つが、なかなか現れない。
「少し移動してみるか…」と歩きだしたら、林の縁を縫うように1♂が飛んできたが、目の前で方向転換して梢の方に上がっていってしまい、網を振るコトも出来ず…。
その後も何度か狙うもなかなかネットインできない。

だが、それでも粘り続け、ようやく1♂をネットイン。
「いよっしゃぁぁぁあッ!!!」
喜び勇んで網から取り出し…

地元産カラスアゲハ♂
右前翅が欠けておるぅぅぅ…orz

とは言え今度こそは正真正銘の地元ラベルのカラスアゲハ、しかも地元初採集である。
欠けがあるとはいえボロではないし、自分が作っている記録に追加はできる…と思い、丁寧に三角紙に包んだ。

この後、もう1♂をネットインするも、あまりにボロだったためリリース。
地元産カラスアゲハ♂ボロ
これで蝶道(チョウが飛んでくるルート)を掴んだと思ったのも束の間、飛来タイムが終わってしまったらしくその後は全然現れず…。

終了。



…千葉県に転居してから2年ちょっと、地道に採集してきた地元市の昆虫リストはもう少しで500種に達する。
微小昆虫は採っていなかったり、蛾もあまり採っていなかったりと偏りがあるのは否めないが、それでも広く集めてきたつもりだし、ほとんどの虫はきちんと標本にしてあるので確認も出来る。
地元市はあまりチョウ・ガ以外の昆虫が調査されていないっぽいので、500種を超えたらデータとしてどこかにキチンと発表したいところではあるのだが…

どうしたものかなぁ。

もう夏が来た!

5月4日。

カブトムシが出た!
もう夏だ!

5月4日のカブトムシ-1

…って早過ぎるだろ!!!!

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プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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