冷蔵庫

相方さんが昆虫趣味には相当理解のある人なので、冷蔵乾燥させる標本を冷蔵庫に入れさせてもらったり、冷凍保管しておきたい虫は冷凍庫に入れさせてもらったりしていた。
…虫と食料品が同居するなぞ虫嫌いな人だったら信じられない状況なワケだが。

まぁそれにしても、最近バッタ類の標本を精力的(?)に作っていたりすることもあり、次第に虫が冷蔵庫のスペースを圧迫してきていた。

冷蔵庫も…
冷蔵庫の虫

冷凍庫も…
冷凍庫の虫

虫を入れること自体は容認してくれていた相方さんも、これだけスペースを圧迫されてしまうのは困る…と。

そして自分の方は、もっとスペースが欲しい……

…………

…ということで、手に入ってしまいましたよ…!

虫屋の憧れ、虫専用冷蔵庫!
新冷蔵庫

10月20日に届き、そのまま自室の虫部屋に設置してもらい、電源オン!
新冷蔵庫-2

これでもっとバッタ・カマキリ類の標本が作れます!
これでもっと冷凍保管が出来ます!
いぇい!!
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私のお道具箱

お道具箱-1
今回は、私のお道具箱の紹介。
お道具箱と言っても、もちろん小学生のように三角定規だのコンパス何だのが入っているものではなく、中身は標本作成用具である。

標本作成用具は人それぞれ少しずつ異なるし、自宅の決まった場所でしか展足や展翅をしない人は、引き出しなどに用具類を整理している人も多いだろう。
しかし私の場合、自宅でやる場合は基本的に決まった場所だが、標本教室など自宅外で使うこともあるため、基本的な道具類をひとつの箱にまとめている。

パチンとロックがかかるフタを開けると、中はトレイが入った2段式になっており、上段のトレイにはピンセットと雑品、下の深い段には昆虫針などが入っている。
お道具箱-2
簡単とはいえロックがあるので「持ち運び中に蓋が開いて中身が…!」なんてコトはないし、蓋と実が別になっていて嵌め込みの蝶番(ちょうつがい)になっているので、何度開閉してもそこが疲労して千切れたりする心配もない。
そして基本的な道具がワリとコンパクトにまとまるので気に入っている。

中身を全部出すと、こんな感じ。
お道具箱-3
 ・ピンセット 1~2本
 ・志賀昆虫針(有頭) 00号~6号
 ・Austerlitz針(ステンレス) 1,2,7号
 ・平均台
 ・イタリア台紙 3号

…この辺りが、常に入っている道具類。
最初の画像に見えてる玉針なんかは、入っている時もあれば入っていない時もある。
あとは木工用ボンドも入れておければ良いのかもしれないが、自身では入れていない。
下段の中仕切りは外せるので、入れようと思えば入れられるだろう。
ラベルを手書きする人なら、トレイに紙とシャープペンシルを入れておいても良いかもしれない。

元々は釣りの道具を入れるためのケースで、確か釣り具屋で400円ぐらいで買ったと思う。
プラスチック製だが、もう10年以上使用していてまだ壊れる気配はないし、愛用の「お道具箱」である。

ヨーロッパの平均台

標本作製のための道具の一つとして、以前に「平均台(→記事)」を紹介しました。
今回は、同じ平均台でもヨーロッパ製の平均台。
金属平均台-1
海外で昆虫関係の用品なんかの製造や販売をしている Watkins & Doncaster という会社が作っている物。
以前に紹介した日本製は階段状になって底の高さが一律で揃っていたのですが、こちらは金属のブロックに深さの違う穴を掘った形になっています。
金属平均台-2
使い方は基本的に同じで、各穴に針を差し込むことでラベルや標本の高さを揃える事ができるというもの。
一番上の穴は背合わせ用。
この平均台の利点は、何と言っても

(1)金属なので、針で穴が掘れて高さが変わる心配がない

(2)横穴から埃などのゴミを取れるので、穴が埋まって高さが変わる心配がない

…の2つ。
日本の志賀昆虫製の平均台は木製のため安価で手頃なのだが、一方で使い続けると毎回尖った針を差し込むので僅かずつだが穴の底が掘れて深くなってしまったり、逆に穴の底にクズや埃などが溜まって穴が埋まってしまったりするという欠点がある。
まぁ微々たるものといえばそうなのだが、気になると言えば気になる。
そんなワケで、この平均台は非常に良い……




…のだが、万事OKといかないのが世の常、人の常。
この平均台を使ってラベルを揃えるとどうなるのか、試験的にラベル代わりの紙と標本代わりのペフ片で試しに刺してみた。

金属平均台-3

志賀製と高さが全く違う。

…正直、今までさんざん志賀の平均台で高さを合わせ標本を作ってきた自分には致命的である。
「これから標本を始める」または「まだあまり数を作っていない」のであれば、この金属製平均台で今後すべて作ってしまえば良いと思うのだが、さんざん志賀製平均台を愛用して標本を作ってきた自分には、この高さ違いはどうにも…

磯玉

少し前に金属2.5m竿を紹介したので、今度は別の竿を紹介。

2.5mの竿が私の基本と言いましたが、狙う虫の種類によっては木の高い場所にいて2.5mをもってしてもとても届かないこともあります。
ゼフィルスと呼ばれるミドリシジミの仲間は梢の方で縄張りを張りますし、オオムラサキも樹液以外では高い場所にとまっていることが多いし、ヒメオオクワガタは高所の細い枝先に付きます。
志賀製品に5m竿もありますが、金属製の5mはかなり重く、持ち運びにもかなり不便。
目一杯伸ばすと、持っているだけでかなりの重労働になります。

そこで紹介したいのが、この 磯玉(いそだま)
磯玉
「昆虫なのに磯?」と違和感を感じた方は正解。
実はコレ、本来昆虫採集用ではなく、釣り用のタモ網
磯や堤防など海面から高い位置でする釣り用の繰り出し式の長いタモ網で、商品名を「磯玉」といいます。

この竿には金属四折式の網枠も付属しており、これもそのまま利用可能。
ネットは魚用の目の粗い物が付けられていますので、このネットだけ昆虫用に交換すればもうそのまま長竿として使用可能で、改造という程の改造もせずに使えるのでかなり楽チン。

大手釣り具店に行けば必ず置いてあり、様々な種類・長さがあります。
多くの場合、長さは90cm刻みになっており、360cm・450cm・540cm・630cm・720cm…となっています。
ちなみに540cmのものを先日の2.5mと野外で比較してみると、これだけ違います。

磯玉-比較

材料にカーボン等が使われているので金属竿に比べてかなり軽く、扱いやすいのも利点のひとつ。

ただし、良い所ばかりではありません。
まず途中で留めることができないので、一段ずつ完全に伸ばし切らないと使えません。途中で留めてもストンと戻ってしまいます。

また、かなり“しなる”ので、金属竿とは使用感が全く異なるという事。
振っても“しなり”によってヘッドは遅れてくるので、慣れないとかなり扱いづらい。

更に、材質のため、あまり強く振ってしまうと継ぎ目に負荷が掛かり、竿がバッキリと折れてしまいます。
慣れればある程度の空中戦も出来るようになるようですが、金属竿と同じつもりで使うと初日で折ること請け合い(笑)
どちらかと言えば、高所にとまっている虫を採集するのに使用する感じでしょうか。

とは言え、高所の昆虫を採集するのには長い竿は必須です。
釣り具屋は昆虫ショップより遥かに数も多く、入手もしやすいので一度足を運ばれては如何でしょうか?







……ただし、使用に際して重大な注意点 をひとつ。
カーボンは通電性が非常に高く、高圧線の近くでは決して使用しないで下さい。
町中の電線と違い、鉄塔で走っている高圧電線は絶縁の被覆をされておらず、また直接接触しなくても通電性の高いものが近付いただけで感電する可能性があります。
国内ではまだ事故報告は聞きませんが、海外では悲惨な死亡事故も実際に起こっています。
普通の竿でもモチロン危険はあるのですが、カーボンは通電性が良いのと、更に長いことで電線に近付くため、危険性がより高まります。
そのため、高圧電線のそばと、雷が鳴った時には絶対に使用しないようにお願い致します。
…この記事読んだ方が磯玉で採集していて感電死など 夢見が悪くて仕方がありません ので。

ジュラルミンロッド

久しぶりに、採集道具の紹介。
虫屋さんなら多くの方が知っていて、実際使っている方も多いのでは?

志賀昆蟲普及社製 金属くりだし竿 2.5m
(※下画像は、先端に接続アダプターが付いています)
アルミバー2.5m
またの名を、「アルミバー」「ジュラルミンロッド」。
私も一番愛用している竿で、この状態から3段伸ばせます。
ちなみに網枠とネット部分は別売りです。

縮め寸法70cm、最長で2.5m(250cm)
室内で伸ばすとかなり長く思えますが、実際野外で伸ばしてみると「これぐらいかな」という感じ。
アルミバー伸縮
金属なのでやや重いものの、その分頑丈で多少乱暴に扱っても壊れないのが何よりの利点です(笑)
さらに各段がネジ締め式なので途中でも止められ、好きな長さで使えます。
なので、「一段だけ伸ばして使う」「一段と半分伸ばして使う」など好みに応じて調整が可能です。
アルミバーでスウィーピング
…ちなみに目一杯伸ばしての空中戦(飛んでいる網で虫を狙うのを「空中戦」といいます)は少々難しく、最大長はどちらかと言うと高い場所にとまっている虫を狙う時に使います。
人によって適度な長さが異なるので「この長さで使うのが一番」というのは断言できなませんが、自分は4段中の2.5段ぐらいの長さで普段使っています。

以前に紹介したスプリングネット枠はそのまま接続可能で、今回の画像で使用している四折枠を付ける時には、1枚目の画像の先端にある「ジョイント金具(アダプター)」を付けることで接続できます。

私の最近の組み合わせは、
金属くりだし竿 2.5m
軽金属四折枠 50cm口径
BugDomeネット 50cm口径
…の3点セット(+ジョイント金具)。
狙う虫によって他の竿を使うこともありますが、基本的にこのセットは外せません。
一式揃えると一万円ぐらいと少々高額になるので誰にでも薦められる組み合わせではありませんが、個人的に元は十二分に取れていますし、本格的に採集をするならオススメの組み合わせのひとつだと思います。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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