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ちょっと虫採り行ってきます

スダジイの巨木
しばし、とある島に行ってきます。




…そこは、沖縄と九州に挟まれ、気候・文化共に両方が混じり合う不思議な場所。
多くの生き物屋を魅了してやまないその島は、沖縄より近く、しかし飛行機代は沖縄より高値い(笑)

観光客は少なく、深い巨木の森に覆われたその島。
そして、私の第二の故郷とも言うべき島。




…というコトで、2月頃から当ブログを見て頂いている方は、もう場所がお分かりですね(笑)
ええ、あの島です。また行ってきます。
前回の2月は特殊なコガネムシ狙いでしたが、今回はガチで初夏の虫狙い。
なにやらタイミング良く梅雨も明けそうな雰囲気で、バナナトラップもガッツリ仕掛けてきます。
(※以前に記事にしたあのレシピの実地試験も兼ねて。でも、その記事は機密保持(笑)のため、既にコッソリと消去済…)


そんなワケで、しばらくの間コメント返信などが滞り気味になりますが、何卒ご了承下さい。




じゃあ、ちょっと虫採り行ってくる!
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ベイトトラップ

BPTと略される昆虫採集におけるオーソドックスな方法のひとつです(※BPTはベイティッド・ピットホール・トラップの頭文字を取った略称)。
ベイトとは餌のことで、つまり餌で誘引して落とし穴に落として捕まえる方法です。
狙えるのは、オサムシ・ゴミムシ・シデムシ・ハネカクシ・アリなど、基本的に地面を歩き回っているような虫です。

最もオーソドックスなのは、プラスチックのコップを地面の高さに埋め、その中に餌を入れておく方法です。

ベイト-1

餌はサナギ粉(釣具屋で売っている、カイコの蛹を粉にしたもの)・カルピス腐肉などが一般的で、狙うものによって餌を変えます。
また、餌を入れずにコップだけを埋めておく方法はピットホールトラップと呼ばれます。

コップは、多くの場合1m間隔ぐらいで一列に埋めて行き10個1セットぐらいで、数ヶ所に仕掛けます。

ベイト-2
1個ずつバラバラに仕掛けてはいけないワケではないのですが、列で掛けた方が虫が罠の近くを通りかかる可能性が上がり、また設置後の確認も容易になりますので多くの方がそうしています。
オサムシ屋さんだと一度の採集でコップ100個~300個ぐらい掛ける場合もありますが、初めてなら5個/セットで3ヶ所(計15個)ぐらい仕掛けてみるのでも十分かと。

また、オサムシを狙う場合は、生のミミズを入れるとかなり効果があります。
ミミズは現地で落ち葉を掘ればよく出てきますので入手も容易ですし、オススメです。
オオオサムシやアオオサムシなど普段からミミズを常食にしている種には特に効果があり、コップを埋める穴を掘っている最中に出てきたミミズを適当にコップに千切って入れておくと、面白いようにオサムシがボコボコ落ちたりする事もあります。

大抵は明るいうちに仕掛けて一晩おいて翌日に回収するのですが、場所や時期によってはオサムシが昼間に多く活動している場合もあり、そのような場合は朝イチで仕掛けると昼前には既にいくつもコップに入っている場合があります。

オオオサinピット

自分で仕掛けたトラップに狙いの虫が落ちてくれると嬉しいもの。
また、仕掛ける場所の条件も、やっていくうちに“良さそうな場所”というのが分かってきます。
こういうのは本で読んでも分かりづらく、自分で試行錯誤して経験から得ていく部分が大きいので、1ヶ所で一度試すだけでなく、色々な場所で何度も試してみるのが良いかと思います。



※なお、採集が済んだあとは使用したコップは必ず持ち帰って下さい
餌は腐敗してなくなってしまいますが、プラスチックのコップは腐らずに残ります。
埋めたままにすれば採集後も落とし穴に虫が落ちて無駄に死んでいきますし、穴から抜いてもそのままゴミとして残り続けます。
こういうものを放置すると、当然ながら地元の方から反感を買い、「虫を採るヤツらは、人の土地に勝手に穴を掘って虫を採って、しかもゴミを捨てて行く」という悪いイメージを持たれ、下手をすれば採集禁止になってしまう場合もあります。
そのためトラップは使用後は必ず回収して下さい。

これは昆虫採集をする人間にとって最低限のマナーですので、よろしくお願いします。

初夏の山梨・韮崎市(1)

土曜日に夏の昆虫関係の仕事の打ち合わせで山梨に行くことになり、せっかくなので1日早く現地入りして採集。
6月15日(金)早朝に到着し、まずはベイトトラップ(→ベイトトラップ)を仕掛ける。
で、3ヶ所仕掛けて戻ってきたら、早くも最初のトラップのすぐ横にオオオサムシが来ている。
「早っ!」

またこの辺りはアイノミドリシジミ・メスアカミドリシジミが多く、時期的に出始めていないかと期待していたのだが、どうもまだウスバシロチョウが目に付き、ミドリシジミには早そうな雰囲気。
…少し季節が遅れ気味か。

そうこうしていたら、更にオオオサが1頭落ちている。

こう上手くハマッてくれると嬉しいねぇ。
キンイロジョウカイも1頭採れたが、これもまだ出始めのようだ。
イタドリの葉には、小さくても美しい緑のハマキチョッキリの姿。

ハマキチョッキリ

さてゼフがいないとなると、このポイントではあまりやる事がなくなってしまう。
そこで、昨年見つけた小さな材置場に行ってみる。

…さほど期待していなかったのだが、クロホシタマムシチャイロヒラタカミキリ チャイロホソヒラタカミキリなど予想外の収穫。

クロホシ&チャイロホソヒラタ

普通種ではあっても普段あまり目にしない種なので嬉しい。
1本だけ樹液ダラダラな樹を見ていたら、ブーンという羽音。現れたハナムグリ系が随分大型で、もしや…と思っていると樹液に着地。

2012年初カナブン
2012年初カナブン
その他、樹液にはオオスズメバチ、スジクワガタ、ヒオドシチョウ等の姿も。

韮崎昆虫3種

ボロボロの松材の表面を見るとウバタマムシがいくつも付いている。
ヤマトタマムシはメスしか材に来ないのに対し、ウバタマムシはオス・メス両方材に飛来するようだ。
こういう事も、実際に採集してみなければなかなか分からない。

3mぐらいの高さにいたシロテンハナムグリ(?)が気になり、なんとか捕獲してみると、これがムラサキツヤハナムグリ!

ムラサキツヤハナムグリ
実は本種は自己初採集なのでかなり嬉しい。
別に珍しい種ではないのだが、自分はどうも巡り合えず、野外で見たのは今回が初めて。

さてBPTの様子を見に戻ってみると、オオオサが更に4頭も落ちている。

オオオサinピット
やっぱりミミズベイトは効果あるらしい。
見ればオサムシ達は、ミミズの肉片をくわえたまま右往左往しており、明らかにサナギ粉よりミミズを好んでいる様子。

もう一度、ゼフがいないか探してみるが、やはり見つからない。
大型のジョウカイボンが飛んでいるのが目に入り、もしやと思って葉にとまったのを掬ってみると、案の定キンイロジョウカイ。

キンイロジョウカイ

地味揃いのジョウカイボンの中にあって、鞘翅に紫色の金属光沢をもつ美しい種だ。
韮崎周辺は個体数が多いようだが、他の場所では見た事がない。

さて、またまた材置場に戻ってみると、黒っぽいスズメバチのようなものがブーンと…

…って、チャイロスズメバチ!!

しかもこの時期なら女王蜂だ
なんとかネットイン。
働き蜂は夏にたまに採れるが、女王蜂はなかなか見つからない。
ラッキーだ。

毒ビンの中は色々な虫がごったになっている。
う~ん、毒ビンがこれだけゴチャゴチャになるのは久しぶり。

夕方になると睡眠不足から睡魔に襲われ、数時間の仮眠。
日が落ちて再度BPTを回るが、オオオサの追加はなし。
…どうも今の時期、ここのオサムシ達は夜ではなく昼間に活動しているらしい。
確かに夜間は気温が下がり、長袖を着ていても肌寒い。
オサムシは夜行性のイメージがあるが、寒い場所では昼間メインで動くらしい。
…となれば、明日朝にもう一度ミミズを追加してから打ち合わせに行き、終わって帰り掛けに回収すれば追加が狙えるかもしれない。

うん、そうしよう。

志賀昆蟲普及社

志賀昆カタログ2012

志賀昆蟲普及社、通称「志賀昆(しがこん)
昭和6年創業という歴史のある昆虫用品店で、捕虫網・三角ケース・殺虫管・展翅板・昆虫針・標本箱…等々、昆虫採集・標本用品は一通り揃います。
更に、根掘り・胴乱・野冊などの植物採取用具、顕微鏡や剥製用義眼まで手に入ります。

昆虫を趣味としていてココを知らなければモグリと言われても仕方ない、それぐらい有名な昆虫用具の老舗で、殺虫管やスプリングネット枠などもこのお店の開発商品です。
多くの昆虫用品を開発し虫屋界に多大な貢献をされた、創業者:志賀夘助(しが うすけ)さんは、2007年に104歳で亡くなられた。
私も生前に一度だけ、渋谷のお店でお見掛けした事があります。

以前は渋谷の宮益坂上にあったのですが、しばし前に品川区の戸越銀座に移転しました。
渋谷の志賀ビルと言えば戦後最初とも言われる鉄筋コンクリートのビルで、文化的にも価値があったように思うのですが、現在は建て替えられて全く別のビルになっています。(→過去記事「渋谷に志賀昆は既になく…」
…渋谷にあった際は建物も風格があり、“これぞ昆虫用品の老舗”という感じで、初めて行った時にはなんだか敷居が高いように感じてお店に入るのをしばし躊躇してしまいました。
そして一歩店に入ったら、なんだか虫屋として一歩成長したような気になったものでした(笑)


移転後は場所が場所だけに少々行きづらいのですが、東急池上線の「戸越銀座駅」から歩けばルート自体は難しくありません。
(…要は、戸越銀座まで行くのが面倒という話…(^^;))

①東急池上線「戸越銀座駅」を降り、五反田方面のホーム改札のすぐ脇、細い路地を線路沿いに
 ↓
②少しして道は線路から別れますが、そのまま道なりに
 ↓
③正面に小さな公園が見えてきたら、もうすぐ
 ↓
④公園を回り込んで左を見ると、建物の2階ぐらいの高さに「志賀昆虫」の看板が見えます

志賀昆へのルート

戸越銀座に移転はしましたが、志賀昆は今でも営業しています。
まだの方は、ぜひ一度足を運ばれてみてはいかがでしょう?


志賀昆蟲普及社
〒142-0051 東京都品川区平塚2-5-8
TEL:03-5858-6401
HP:http://www.shigakon.com/

静岡ぷち遠征

知人にポイントを聞いて、週末に静岡までプチ遠征。
夜中に東名と新東名をひた走る。
静岡なんて地図で見れば埼玉のすぐ近くに見えるのだが、実際には200km以上を一人で運転して行くのは楽じゃない…。

夜中の日付が変わる前に出発したにも関わらず、パーキングエリア(PA)やサービスエリア(SA)の灯火を見つつ現地に近付く頃には既に空が明るくなりつつあった。
さすがに眠気がきたのでSAで少しだけ仮眠を摂り、最後のひと頑張りで朝5時頃に現地到着。

現地に着いてまだ雨がわずかにしと降る中、早速ツゲの木を探す。
今回の狙いの虫は、ツゲ(柘植)に付く。
まずは道脇に1本だけポツンと植わっていた木を見つけて調べてみるが、キラリと光るものは見当たらない。

…まぁ、そう簡単にはいかない、か。

…他にツゲがないかと探しながら進むが、いつの間にやら道が林へと入り山へと向かっていき、どうも里から離れる一方。
これは道を間違えたか…と戻ってもう一度探す。

すると、道の向こうにツゲと思しき小さな林(と言うか“畑”)がある。
行ってみれば確かにツゲ。
石垣に沿って植えられている。
じっくりと睨みながら順番に見て行くと、コロンとしたキンカメ特有のシルエットが見えた。

いたっ!

やや見上げる高さなので逆光で色が分からないが、形はアカスジキンカメムシにそっくりで、この場所で、ツゲに付いているとなったら、もう間違いないだろう。
慎重に枝を手繰り寄せ、鷲掴む。

ニシキキンカメムシ

ニシキキンカメムシ

…なんという美しさだろう。思わずため息が出てしまう。
先日紹介したアカスジキンカメムシ(→アカスジキンカメムシ)と近い種なのだが、あれの数倍は美しい。
グラデーションのかかった深い緑の色合いと朱に近いオレンジ色のラインは、(みやび)という言葉が相応しい。
まさにのキンカメムシである。

早速の発見に気を良くして念入りに探してみると…



ここにも、そこにも、…あ、またいた。

ニシキキンカメ多数

なんかいっぱいおる…

交尾しているものも多数。
幼虫の姿は見当たらないので、今がまさに発生ピークという感じ。
あっと言う間にケースの中がニシキキンカメだらけになっていく。

ぉぉぉぉぉ…

ニシキキンカメは憧れていた虫のひとつだ。
最初に発見されたのは実は東京の奥多摩なのだが、奥多摩産は激レアでとても見つけられる気がしない。
しかし一度生きた姿を見たいとずっと思っていた。
思っていた虫が……

何やらめっさ沢山いるんですが。

時計を見るとまだ朝7時前。
にも関わらず、もう採集の方はお腹いっぱいになってしまった。

う~ん…
この虫の探索に土日2日間を考えていたのだが、まさか開始1時間でお腹いっぱいになってしまうとは想定外(笑)
かなり心に余裕ができたので、携帯とコンデジでしばし撮影モード。

他に何か面白い虫がいないかと回ってみると、足下で見慣れないシジミが飛んでいる。
とまるのを待ってじっくり見てみると、新鮮なミズイロオナガシジミ
普段は高い所を飛ぶチョウなのだが、この天気で降りて来たのだろうか。
足下で飛んでいるイメージなど無かったものだから、見慣れないと思ったのも無理はない。

白い花にイチモンジチョウが来ているな…と見ていると、どうも様子が違うので採集してみるとアサマイチモンジだ。

西日本では普通種のようだが、関東では良く似たイチモンジチョウの方が優勢になり、アサマは少ない。
この辺りはアサマの方が普通になる、という事だろうか。

さて、腹も減ってきたなとお昼を買いにコンビニを目指していると、道脇にカラムシが生えているのが目に入る。
カラムシときたら…と思ったら、探すまでもなくラミーカミキリ。
黒と夜光塗料のようなツートンカラーのカミキリで、普通種だが特徴的な色彩の美しい種だ。

ミズイロ・ラミー・アサマ

午後も引き続きキンカメムシの撮影を続け、やがて夜。
灯火でも見ようかと車を降りると、沢すじで薄緑の光が舞った。

「ホタルだ…!」

ゲンジボタルが何頭も舞い始めた。
夜空の星と、まるで星が降りて来たかのようなホタルの光。
“乱舞”とまでは言えないが、いくつものゲンジボタルがゆっくりと飛び回っている。
環境を見れば確かにいても不思議はないが、ホタルの事など全く頭になかったので、なんだか得した気分。

標本は標本で大いに魅力があるけど、それが全てではない。
虫は生きている姿が一番魅力的だ。
ホタルは、その最たるもののひとつだろう。
この光は、標本をいくら眺めていたって味わう事などできはしない。

この後しばしホタルの光を堪能し、最後に外灯に飛んできた小さなシロスジカミキリ♂を採って車に戻り、そのまま就寝。
翌日は、昨日に採集したニシキキンカメのうちリリースと持ち帰りを選別(なんという贅沢!)し、高速が混む前にという事で早めに帰路に就いた。

アカスジキンカメムシ

5月下旬から6月にかけて、里山ではとても美しいカメムシが現れます。
若干の金属光沢を持った黄緑色に赤いラインを引いた姿、アカスジキンカメムシです。

アカスジキンカメ成虫

以前に紹介したナナホシキンカメムシやオオキンカメムシと同じくキンカメムシ科に属するカメムシです。
(→ナナホシキンカメムシ)(→オオキンカメムシ
初夏の雑木林で、日当たりの良い葉の上にポツンととまっており、目を惹きます。

この個体を撮影した5月下旬はちょうどアカスジキンカメムシの羽化時期で、終齢幼虫(※)と成虫が半々ぐらいで見られました。
更に、中には羽化したばかりでまだ金緑色に色づく前のレモンイエローの個体も。

アカスジキンカメ羽化

また、キンカメムシ類は(カメムシの仲間としては)成虫と幼虫の姿がだいぶ異なり、アカスジキンカメムシの幼虫は黒白のパンダ模様で、これはこれでカワイイ。

アカスジキンカメ幼虫

もしかすると成虫は見たことがなくても、この幼虫の姿は見た事がある、という人もいるかもしれません。
…この幼虫の背中、人によっては「笑顔の模様に見える」といいますが、いかがでしょう?



終齢幼虫
あと1回脱皮すれば成虫もしくは蛹になる状態の幼虫。
カメムシは蛹にならない不完全変態の虫なので、終齢から脱皮すればそのまま成虫になる。
逆に、カブトムシなどは終齢から脱皮して蛹になり、更に脱皮して成虫になる。

虫屋とは

虫屋(むしや) [名詞]

標本作製を含む昆虫採集を本気の趣味としている人のこと。虫で商売をしている人の事ではない。
多かれ少なかれ、“正常な人”の範疇から足を踏み外している人が多く、常人からは理解しがたい行動・言動を取ることも多く、そういう人を指して特にガチ虫屋と呼ぶこともある。
(例)
 ・狙う虫によって捕虫網の色や種類を変える
 ・登山しても、目的の虫が採れると山頂まで行かずに満足して下山する
 ・虫を採るためにハブのいる沖縄や奄美の森に入り込む
 ・外灯があると、つい目が行ってしまう
 ・都道府県を「どんな虫が採れるか」で記憶する

虫のことになると目の色が変わり、我を忘れてしまう事があるが、基本的に悪意はない(でも善意もない)。
虫の発生で季節を感じ、少なくとも一般よりはずっと本当の意味で自然を楽しんでいる人が多いと思われる。

暗い部屋で陰気に虫に針を刺しているという変態的なイメージがあるが、実際は虫採りのために北から南まで野山を駆け巡り、時に虫を採る為だけに海外まで飛び出したりもするので、世間一般のイメージよりずっとアウトドア派
ただ、人付き合いより採集をしている方が好きな人が多く、社交性が低い場合も多い(例外もあるが)。

昆虫全般を趣味の対象とする人もいるが、特化した専門分野を持つ場合が多く、個々に○○屋と呼ばれる。
(例)
 ・カミキリムシ専門 →カミキリ屋
 ・チョウ専門     →チョウ屋
 ・蜂専門       →ハチ屋

変人は多いが、変態はいない……と思う。少なくともお巡りさんに通報される系の変態はいないハズだ。

【その他、虫屋に見られがちな特徴】
 ・樹液の匂いでテンションが上がる
 ・「カタクリ」と聞くと真っ先に「ギフチョウ」が思い浮かぶ
 ・歩いていても、視界の端で虫を探している
 ・「平均台」と聞くと、体育の用具よりも小さな階段状の道具が思い浮かぶ
 ・バナナはトラップの材料
 ・山中の外灯がオレンジ色だとガッカリする
 ・昆虫は「採取」ではなく「採集」と書く事にこだわる
 ・「しが → 志賀」「てんし → 展翅」の脳内変換はデフォ
 ・「バナナ」「焼酎」「ストッキング」の3つはセットだと思っている
 ・糞(フン)を食べる虫を採るためなら自分のウ○コもトラップに使う

…あれっ?
最後が変態っぽいぞ……おかしいな。


…そんな虫屋にとって、今日64日は、「ムシの日」であり、虫供養の日であります。
普段、意図して自然から命を頂いて(昆虫採集)いる人種であるからして、虫の日にはせめて感謝の意を。

コカブトムシ

本土の雑木林には、いわゆる“カブトムシ”の他に、もうひとつカブトムシがいる(※)。
真夏よりも初夏の方が姿を見やすく、ずっと小さなカブト、コカブトムシ

コカブトムシオ♂

成虫で越冬し、まだ大型のカブトやクワガタがほとんどいない初夏から活動し、秋口まで夏中ずっと見られるものの、初夏に目にする機会が最も多いように思う。
オスでも小さな突起程度の角しかなく、一見するとカブトムシというよりむしろセンチコガネか何かのようだが、これでも立派なカブトムシの一種。
たまに誤解があるようだが、コカブトムシは“カブトムシの小さな個体”という事ではなく、全く別の種類のカブトムシ
なので、コレに卵を産ませて大きく育てても、いわゆる“カブトムシ”にはならない。

コカブトムシ比較

広く分布しているものの関東以北では生息密度は低く、あちらで1頭・こちらで1頭…という感じで、あまりまとまって見つからない。
中でも自分はどうもコカブトムシは巡り合わせが悪いらしく、たまにしか見つけられない。
ただ、昨年は偶然にも近所で一晩4頭も見掛ける機会があり、今年もそれを狙って5月31日の夜に軽く回ってみたところ、コナラの高所にいた1♂を採集。
…まぁ1♂でも採れれば良し、か。

コカブトムシ♂-2

普通のカブトムシはクヌギやコナラなどの樹液によく集まるのに対し、コカブトムシはどちらかというと肉食性が強く、樹液にはあまり来ない。
見掛けるのは、外灯に飛来した個体か、木をウロついている個体が多い。
また幼虫が木の洞の中に溜まった腐植質を食べるので、部分枯れの近くにとまっている事もある。

オスは画像の通り、前胸背に大きなヘコミがあり、メスはこのヘコミが縦長で小さい。
…ただ、個体の大きさや亜種によってはこの違いが明確ではなくなるため、確実に見分けるには前脚を見るのがいい。

コカブトムシ雌雄比較

オスの前脚は先が膨らんで歪な形をしているのに対し、メスの前脚先は普通の形をしており、ここを見れば小型個体でも一発で見分けがつく。

またコカブトムシは幼虫の生育スピードが異様に早いことが知られており、実際飼育してみると孵化(卵からかえること)からわずか3~4ヶ月で成虫になってしまう。
そのため、産卵セットしたまま放置していたら、気付いたら成虫がワラワラと…なんていうことも。
その上、成虫は肉食性が強いので弱い成虫を共食いで食べてしまう事もあるので、油断していると“気付いたらバラバラの死骸がいくつも転がっていた”なんていう事にもなりかねないので、飼育の際は要注意。




※コカブトムシ自体は北海道~八重山諸島まで日本全土に分布していますが、今回は“本土雑木林で見られるカブトムシは実は2種類いる”という意味で書いていますので、御了承を。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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