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昼間にも動くスジブトヒラタ

ここ最近ちっともまともにフィールドに出ておらず、自宅で夏~秋の成果の展足&マウントを細々とやっておりますが、どうもくすぶり気味です。
オサ掘りでも何でも、そろそろ一発行きたい所。
やっぱり虫屋はフィールドに出てこそ、ですよね…。
…さて時候の挨拶(!?)はこのくらいにして、今回は1ヶ月ほど前に紹介したスジブトヒラタクワガタの続編を書いてみたいと思います。

非常に魅力的な虫であると紹介したスジブトヒラタクワガタ(→記事)であるが、この虫について、実は採集・観察を通してもうひとつ気になった生態がある。

…本種は基本的には夜行性なのだが、どうも定住地(良いウロ)が見つかるまでは 昼間でも比較的活発に活動している ようなのだ。

2012年の採集記(→記事1記事2)にも書いたのだが、この時の採集では大きな個体が昼間に何度も見つかった。
昼間のスジブト62mm
さすがに直射日光が当たるような場所では見られないが、やや薄暗くなっているような場所であれば昼間でも大きな個体がバナナトラップや樹液に付いていることがあり、2012年採集で最大の個体も、木に吊るしたバナナトラップの裏側に真っ昼間にくっついていた。

大きな個体は樹液も近くにあるような良い場所を棲み家にするだろうから、一度棲み家を決めてしまったらあとは安全な夜に出てきて樹液を吸えば良いが、そういう場所が見つかるまでは色々と歩き回るので必ずしも毎日樹液にありつけるとは限らない。そのため昼夜問わず餌にありつける時に食べておく、という行動になるのかもしれない。
昼間に良い餌が見つかれば昼間に食べ、夜に見つければ夜に食べる。
なので、一見安全と思われる夜よりも、昼間に採れた個体の方が大きかったりする事もある。

また、トラップに「よく集まる場所」がある一方で、特大クラスが採れたので期待したらその後は小さいのがたまに来るだけで全然“薄かった”なんて場所があったりするのも、前者は発生木が近くにあったのに対し、後者は棲み家を求めて歩き回っている個体がたまたま来ただけという事なら納得がいく。

同時期に発生するアマミノコギリクワガタなんかは夜行性が強く、特に大型個体は昼間にはあまり見掛けないが、スジブトヒラタの大型個体を狙いたいなら昼間も一度ぐらいトラップを見回った方が良さそうである。




…あ、そうそう。
余談だが、大型のスジブトは噛まれないように注意した方がいい。
ノコギリクワガタなんかとはワケが違う。
奄美でガチ噛みされて、指に穴開いて流血した経験者が言うんだから間違いない!
スジブトで流血


…さて、今回の記事で当ブログの年内の更新は最後になるかと思われます。
のんびり更新の当ブログではありますが、また今年も1年間お付き合い頂きありがとうございました。
「虫に詳しくない方にも楽しく・分かりやすく、虫屋さんも肩の力を抜いて楽しんで頂けるブログ」を目指して、今後も続けていきたいと思います。

ではでは皆さま、良いお年を~
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ポリ毒ビン

毒ビンと言えば、当ブログでも初期に紹介した虫屋の基本アイテム(→殺虫管)。
殺虫管(1)
しかし、従来の物はガラス製で重く、また落とすと簡単に割れてしまうという欠点があります。
小さな衝撃で割れたりしないように肉厚のガラスになっているのですが、それがまた重量の要因となり、調査や採集地のハシゴ等で複数の毒ビンを持ち歩く時などは、正直「重っ!」という印象。

そこで、その欠点を改善して登場したのがこのポリ製の毒ビン。
ポリ毒ビン
東京都中野区にあるむし社さんで扱っている商品です。
サイズは、従来のガラス製毒ビンの特大(一番大きいサイズ)とほぼ同じ太さ(内径)で、長さは2cmほど短くなっています。

ポリ製なので非常に軽く、ポケットに入れていても重さが全く負担にならず、更に落としても割れません。
またポリは耐酸性があるので、酢酸エチルを入れていてもほとんど溶けず、ガラス製と同様に何度も使用できます。
しかも価格が1本400円と安いので、誰かにあげたり、紛失しても痛手が少ない(採集した中味は別ですが(笑))。
従来の毒ビンと違って綿を入れる部分に“くびれ”はありませんが、ペフ製の中敷が入っているので、それで綿を押さえ込めば問題ありません。

…とまぁ、良い事ずくめなポリ毒ビンですが、別にむし社さんから商品宣伝を頼まれて記事にしているワケではないので(笑)、気になる点もいくつか書いておきます。
まず一つ目は、利点が裏返って欠点にもなる、軽過ぎる ということ。
コレ正直、上着のポケットなどに入れていると重さを全く感じません。
…つまり、落としても気付かない んです。
ズボンの腰ポケットなどであれば膨らみで気付くかもしれませんが、上着など大きめのポケットに入れていたら、採集中に何処かで落としても気付きません。
しかもガラス製ならしゃがんだ時に草の上などに落ちると“ドサッ”と音がして気付けるのですが、落ちた時に音もほとんど聞こえない。
貴重な虫が入っている時にポロッとかやってしまうともう泣くに泣けません。

そしてもうひとつは、口のエッジが鋭い こと。
ポリ毒ビン-2
イメージとしては大きなフィルムケースの本体にコルク栓をはめた物なので、ガラス製のビンと違って肉厚ではなく縁が鋭い。
これによってコルク栓が多少傷付きやすくなる可能性はあるかな、と。
…とは言っても、私が夏に10回程度使用した間では特にコルクが欠けたりという事はなかったので、普通に使っている分にはそうボロボロ崩れるような物ではないですが。

あとは、従来品より2cmほど短いため、ヒゲナガカミキリの大型個体など特に触角の長いものだと入れられない、という事でしょうか。
ちなみに太さは従来品とほぼ同じなので、国産クワガタならほとんどのものが入ります(※一部特大個体を除く)。


持ち運びもラクで割れたりもしないので、なかなか便利な用品です。
安価で入手しやすいので、一度お試しあれ。

12月のカマキリ

2~3日前、近場の雑木林を散策していたところ、木漏れ日の落ちるカシの木の根元に薄い緑色を見つけた。
気になってしゃがみ込んでみると、それはハラビロカマキリ

12月のハラビロカマキリ
死んでいるのかと思って軽くつついてみると、ゆらゆらと微妙に動く。
「まだ生きてたか!」

ハラビロカマキリやオオカマキリは少ないながら12月でも見られることがあるそう(稀に1月まで生き延びるものもいるとか(!))だが、自身で見つけたのは初めて。
とは言え、この個体は生きてはいるものの、もういつ寿命が尽きてもおかしくない状態らしい。
よく見れば産卵を終えてお腹はぺったんこ、更に左のカマはそこだけ色も悪く先も折れてしまっている。…どうやら既に動かなくなってしまっているらしい。


満身創痍と見るか、役目を終えた静かな余生と見るか。
…尤も、カマキリはカマキリの時間の中で生きているので、人間の観念に当てはめて考えても意味は無いのかもしれないが。

黒カナブン

Q. さて、この虫は何でしょう?
黒カナブン



…もうお分かりですね。

そう、この虫はクロカナブン……








…ではなく、実はただの カナブン です。

そう、雑木林の樹液でよく見掛ける、コレ。
2012年初カナブン
このカナブンなんです。
別に画像をいじったりしたワケではなく、黒い色のカナブンなんです。

カナブンという虫は、実はとても色彩変異があり…
…という話は以前の記事で書いた(→カナブン)のですが、2012年の夏に初めて「黒」という個体を採集しました。
場所は山梨県、穴山駅の近く。
某昆虫イベントで観察のために仕掛けていたバナナトラップに来たもので、通常カラーのカナブンと一緒に付いており、最初遠目に見た時は「あ、カナブンとクロカナブンが来てるな」と思ったのですが、近付いてみて…違和感。

クロカナブ…ん?
いや、違う……えっ、これカナブン!?


…と驚いて、掴んでみれば、体型は間違いなくカナブン。
並べてみると、クロカナブンとは体型が異なるのが分かります。
カナブンとクロカナブン
クロカナブンは、普通のカナブンに比べてスリムで、また脚も長いのが特徴的。
(※ちなみに、クロカナブンやアオカナブンというのはカナブンの色変わりではなく、近い仲間ですがそれぞれ別の種類です)


…身近な虫でも、まだまだ知らない事はたくさんあります。

たかがカナブン、されどカナブン。
普通種と侮るなかれ。

標本教室 告知

※今回は(久々に)告知になります。※

「昆虫の標本を作ってみたいけど、やり方がよく分からない」「我流で標本を作っているけど、基礎をちゃんと知っておきたい」…という方向けに、12月もむし社さんで標本作製教室を開催致します!

主催は日本昆虫協会ですが、開催場所は中野のむし社さん。
(ここ最近は毎回ここで場所借りてやらせて頂いています。)
内容は、「クワガタムシの標本作製」「小型昆虫の標本作製(台紙貼り標本)」の2編になります。
なお今回も、僭越ながら私が講師を務めさせて頂きます。

前回の11月開催分から構成・参加費を改訂しました。
今までは「甲虫+チョウ」や「ハチ+バッタ」など2種1組でやっていましたが、前回から1種1組に変更しました。


<むし社開催>
〒164-0001 東京都中野区中野2-23-1
むし社 第2営業部(509号室)


2013年12月29日(日)
 1回目(13:00~14:30) クワガタムシの標本作製:2,500円
 2回目(15:30~17:00) 小型昆虫の標本作製:2,500円
 3回目(17:30~19:00) クワガタムシの標本作製:2,500円

※1回目と3回目の「クワガタムシの標本作製」は同じ内容になりますので、ご希望の時間帯でお選び下さい。



◎クワガタムシの標本作製
ミヤマやノコギリなどいわゆる大型クワガタの標本作製方法です。カブト・クワガタに限らず多くの標本作製の基礎となる「展足」になります。
標本作製というのは最初敷居が高く感じられるかもしれませんが、基本を覚えておけば実際にはそう難しくありません。

◎小型昆虫の標本作製
テントウムシなど小さな昆虫を標本にする時の、作り方です。
小さな虫は昆虫針を刺すとそれだけで潰れてしまう事もあるので、そういう虫を標本にする時は、虫に直接針を刺さずに作ります。
なお、標本の知識など解説が多くありますので、小学校高学年以上向けです。


※お申込は、日本昆虫協会のホームページからお願い致します。
日本昆虫協会 標本教室ページ

※なお、迷惑メール設定等により、こちらからのお返事が届かない件がいくつか起きていますので、お申し込みの際は「hyohon-kyoushitsu@nikkonkyo.org」からの返信が受信できるよう設定を御変更下さい。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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