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チョウの表と裏

下の2枚の画像は同じチョウがハネを閉じた時と開いた時の画像である。
さてここで問題。

Q. チョウのハネは、一体どちら側が表で、どちら側が裏だろうか?

ヒメウラナミジャノメ裏
ヒメウラナミジャノメ表

答えは、このチョウの名前が教えてくれる。

このチョウの名は ヒメウラナミジャノメ

「ヒメ」は小さいという意味で、「ウラナミ」は裏側が波模様、「ジャノメ」は蛇の目玉のような模様という意味。
改めて画像を見てみると、上側の画像には、チョウのハネに細かいさざ波模様があるのが分かるだろうか。

ウラナミ、つまりチョウはハネを閉じた時に外側になる面が「裏」ということになる。
ハネを閉じているとイメージが逆転して分かりづらいが、要するにハネを開いた時が基準になっているのである。
チョウのハネを開いた時に上面=下面=というワケ。

ヒメウラナミジャノメは初夏に多く見られるチョウで、春のモンシロチョウぐらいの大きさで林の近くの草原などをチョンチョンと空中を跳ねるように飛んでいる。
林や河川敷など色々な場所で見られる普通種なのであまり顧みられることは少ないが、このチョウが出てくると季節が春から初夏へと移り変わってきているんだな…と感じる。
そんな季節の変化を告げる虫のひとつである。
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BugDomeのネット

久々に(?)道具の紹介。
Bug Dorm というメーカーの作っている捕虫網のネット部分(※柄と枠は別売りです)。
専門の捕虫網は「柄(竿)」「網枠」「網」の3つのパーツでバラ売りされている場合が多く、それを組み立てて使います。
近いうちにその紹介もしたいと思いますので、「網だけて何やねん?」と思われた方、今しばしお待ち下さい m(_ _)m

さて今回の記事のネットのなワケですが…

ネット-1
知人に薦められて試しに購入してみたもので、思った以上に良かった。

腰が強く、感触は昔の志賀昆虫の絹ネットに近い。
ネットの透明度が非常に高いのが特徴で、手を透かしてみればご覧の通り。
ネット-2
足元の枯草まで透けて見えているのが分かる。
この透明度が高いというのは実は採集において意味は大きく、小さい虫を採集した際にネットの中にいるのが見えやすく、取り込みがしやすい。
実際、シジミチョウと同サイズのフチグロトゲエダシャクを採集した際、ネット越しに携帯(ガラケー)で撮影しても、これだけ写る。
ネット-3
それぐらい透明度が高いという事だ。

またこのネットは、口部分がギリギリまで縫い込んであるので、枠に通した時に付け根近くの隙間がほとんど出来ず、そこから虫を採りこぼす心配もほとんど無い。
最初の写真だとやや中が浅く見えるが、これは角度の具合によるもので、他メーカーと変わらない十分な深さがあるので、ネットインなどの使用感は変わらない。
更にこの「腰の強さ」が利点であり、植物などに引っ掛かりにくい。
スウィーピングをしてもあまり枝葉に引っ掛からず、ひっつきむしなどの種子も他のものより格段に付きづらい。
更に通常のナイロンネットなどに比べて破れにくい印象。
ただ、一方で柔らかい網が好きな人にはちょっと気に入らないかもしれない。

虫けら屋は、今年のフチグロトゲ以降はこのネットをメインに使っており、チョウなども採集しているが特段のマイナスポイントは見当たらない。
腰の硬さからくるチョウや蛾の鱗粉の剥がれがあるのではと最初気になったが、フチグロトゲ、ツバメシジミ、モンキチョウ、イボタガなど採ってみても特に鱗粉の剥げが目立つこともなし。
…尤も、押さえ込むのに手こずれば当然網の中でスレる。これは他メーカーの網も一緒。


私は古巣の「昆虫文献 六本脚」で購入したが、他でも購入できるところはあると思う。
一応、六本脚のページへのリンクは以下。
 ↓↓↓
【「Bug Dorm」製 捕虫網】



クロオオアリの羽蟻

1ヶ月ほど前…
都区内某所での調査中、小さな水場を観察していたのだが、何かの羽音が耳に付いた。
ハチっぽいのだが、ハチなら羽音はすぐに何処かに行ってしまうハズなのに、何度も何度も聴こえる。
一体なんだろう…?と羽音の主を探してみたところ、偽木の杭の上にいくつもの巨大なアリの姿があった。
クロオオアリ女王蟻-1

そういうコトか!

ちょうど クロオオアリ の繁殖シーズンだったのだ。
クロオオアリは町中の公園等でも見掛ける大きなアリで、灰色がかってやや小ぶりなクロヤマアリと並んでごくごく普通種。町中で「大きな黒いアリ」を見たらまずクロオオアリと思って間違いない。

アリと言えば、ハネがなく地面を歩き回っている虫のイメージだが、実は繁殖シーズンに現れる新女王蟻と雄蟻だけはハネがあり、飛行することができるのである。
彼らは一斉に巣から出ると高い場所に登り、そこから飛び立つ。
やがて他の巣から飛び立ったものを見つけると交尾をし、交尾を済ませた新女王蟻は自らのハネを落として新しい巣を掘り始める。
その結婚飛行のために杭に登った個体が、次々と飛び立っていた羽音だったのだ。

「ハネがついていると、まるでハチみたい」と思われた方………正解

アリとハチというのは実は近い仲間で、どちらも同じ膜翅目というグループに含まれている。
アリの中にも実は毒針を持っていて刺す種類もいるぐらいだ(クロオオアリは刺さないけど)。

改めて見てみると、なかなか強面な面構えをしている。
クロオオアリ女王蟻-2
実際、この大アゴで噛まれると結構痛く、皮膚ぐらいは簡単に食い破ってしまう。
血管まではアゴが届かずこちらが出血に至ることは少ないが、痛み自体は結構なもの。

ちなみにこちらが雄蟻。
クロオオアリ雄蟻
オスの方が触角が長く頭が小さいのはスズメバチもアリも同じ(→参考記事)。
女王蟻に比べると雄蟻はだいぶ小さく、働きアリと同じぐらいの大きさである。
↓のサムネイルで、真ん中の大きなのが新女王蟻、周りの小さいのが雄アリである。
クロオオアリ女王と雄

このランデブーはごく限られた時期のみであり、翌週に同じ場所を訪れた際には、巣はこの喧騒が嘘のように元の平穏を取り戻していた。

出演

昨日は6月4日、ムシの日でしたね。
毎年、虫の日は何かしら記事を書いていたのですが、今月は調査でバタバタですっかり忘れてしまい、記事を書き損ねたことに気付いたのが当日の昼近くという…


さて、虫の日とはまっっったく関係ありませんが、突然ですがテレビに出ます
お時間のある方はぜひ……と言いたい所なのですが、その番組というのが登録しない観られないチャンネルのものでして。
「釣りビジョン」というチャンネルの中の「森のチカラ」という番組に少々出演致しました。
チャンネル&番組HPはこちら
 ↓↓↓
釣りビジョン:http://www.fishing-v.jp/
森のチカラ:http://www.fishing-v.jp/program/list.php?p=731

6月6日が初回放送の、「第9回 ニッコウイワナのふるさとを見に行こう」です。

と言っても、虫けら屋は釣りはほとんど経験がありません。
小学生か中学生の頃に、祖父にハゼ釣りに連れて行ってもらって程度です。
そんな私がなんでまた釣り専門のチャンネルに出演したのかは、観てのお楽しみ……と言いたい所なのですが、観られる人少なそうですね…。
というか、ウチもチャンネル登録していないので 出演した本人が見られない という…(^^;


なお、次回のむし社さんでの標本教室は、夏休み頃を予定しています。
今回は告知のみという事で、これにて失礼いたします。

らいぽん

ふわふわモコモコの小さなハチ。
らいぽん
画像では分かりにくいが、お尻の先だけオレンジ色の毛が生えている。
町中でネズミモチなどが咲く頃に現れ、その花などに集まるこの黄色いハチの名は らいぽん


…もちろん、通称名で、正式な名前じゃないですよ。

一部地域では、このハチを「ライオンのような毛が生えて丸くて可愛い」的な意味合いで、らいぽんと呼ぶ。
では本来の名前はというと、コマルハナバチ

コマルハナバチと言えばこんな感じで、
コマルハナバチ
黒い体にお尻の先だけオレンジ色をしていてクマバチによく間違われるハチ(→記事)だが、実はオスはこんな黄色い色をしているのである。
コマルハナバチは春先に出てきて、初夏には繁殖も終えて姿を消してしまうハチ。そのため、季節が春から初夏へと移り変わるこの時期に、繁殖のためのオス蜂が出てくるのである。

「ハチを手掴みなんかして大丈夫なの!?」という方がいるかもしれないが、以前に「オオスズメバチの雄(→記事)」という記事で書いたように、ハチでもオスには毒針がありません。
そのため、こんなふうに手で掴む事ができるのです。
手でそっと握り込むと、手の中でモゾモゾと動きまわって何ともこそばゆい。

見つけると、つい捕まえて手の中でモゾモゾする感触を味わって遊んでしまう。
そんな初夏の風物詩、らいぽん。






…ただし、この「らいぽん=安全」はあくまで町中での話。
山地に行くと、夏に出るマルハナバチの仲間で黄色い種類等もいるため、そういったハチをらいぽんだと思って手掴みすると、バッチリ刺されます
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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