不思議な羽化不全

先日、標本教室の教材のためにセミ採りをしていたところ、妙な姿が視界に入った。

アブラゼミ羽化不全
なんじゃこりゃ!?

アブラゼミなのは間違いないが、こんな羽化不全は初めて見た。
右のハネがまるで風になびいたマントのようにめくれ、左側に回っている。

セミ好きの友人に聞いてみたところ、“羽化最中に風で煽られてハネが捲れてしまったのかも…”との事だったが、やはりこんなのは見たコトがないとの事だった。
当然ながら、こんなハネでは飛べるハズもなく、ひたすら幹を歩くのみ。

珍しい羽化不全例という事で一応採集してきたが、さてどうやって標本にしよう…
セミは小楯板に昆虫針を刺すのが一般的だが、この個体は捲れた右ハネで小楯板が完全に隠れてしまっている。

ハネごと針を刺してしまう?
前胸背に刺すのはなんかオカシイし…
う~んむ……悩む…
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ルリセンチコガネの食料調達

先日、奈良を訪れた際、オオセンチコガネ瑠璃色型(ルリセンチコガネ)がシカ糞を一生懸命引きずって行くのを見掛け、短いながら動画も撮影できたのでUPしてみます。


ルリセンチコガネは、オオセンチコガネの地域的な色彩変異型で、奈良県周辺で見られます。
その名の通り全身が瑠璃色にキラキラと輝く美しい虫ですが、動画にもある通り、食べ物はもっぱら 動物の糞

糞を食べる虫と言えばファーブル昆虫記にも登場するフンコロガシ(タマオシコガネ)が有名ですが、このルリセンチコガネは同じ糞を食べる仲間でも、フンコロガシのように逆立ちして糞玉を押したりはしません。
シカ糞のように適当な大きさの物なら口にガッチリと咥えてひたすら後ずさりして運んでいきます。“ブツ”が少々大きかったりすると前脚も使って引っ張りながら転がすこともありますが、逆立ち押しはしません。
また、牛糞のように大きな塊の場合はそのまま糞の下に潜り込み、地面に穴を掘ってその中に糞を運び込みます。

それにしても、この美しいブルーは一体どこからきたのやら…
奈良公園周辺はシカの個体数も多いので糞も多く、初夏~秋にかけてこのルリセンチコガネも非常にたくさん見られます。
わざわざ糞を探さなくても、少し林の中を散策してみると足元を歩く、この 青い宝石(ウ○コ入り)を見つけることができます。
奈良を訪れた際は、歴史散策の足元に息づく小さな宝石にも、少し目を向けてみてはいかがだろうか。

帰還しました

18~20日で奈良県某所に行ってきました。
19日は虫のお仕事、18日と20日は普通に採集してました。
種数や採集数は多くないものの、中身は自分的にはかなり濃い成果を得られました……

が、あんまり撮影をしていない。
採集記を書けるほど写真がなく、どうしようかと悩み中(^^;

とりあえず、嬉しかった成果のひとつ、ネブトクワガタ大歯型の写真をペタリ。モミの樹液とネブトクワガタ

ちょっと虫採り行ってくる!

新宿発の深夜バスで、数日間関西に行ってきます。
お仕事兼ねて、採集。
採集の方もしっかりやるつもりですが、離島遠征のように細かい予定などは組んでいないので、何が採れるかは不明。
クワガタとかタマムシとか、赤くて柔らかい甲虫とか、採りたい虫は色々いますが、出遭えるかどうかは…

とにもかくにも、滅多にいかない関西方面の採集なので頑張ってきたいと思います。


…画像ナシだと寂しいので、先日採ったヤマトタマムシの写真でも。
携帯(ガラケー)のカメラなので画像が粗く、またシャッターがかなり遅れるので、この瞬間を撮影できたのは偶然に近い。
よく観察していると、甲虫は離陸前に飛びたそうな仕草を見せるので、勘でシャッターを押したらタイムラグで幸運にも離陸寸前の瞬間を捉えることができた。

ヤマトタマムシ離陸

トリックアート

先日、とある用事で山梨県の日野春に行ってきた。
で、せっかくあの辺りに行くのならと用事の前日から山梨入りし、昆虫採集。
夜は穴山駅で明かしたのだが、その際、駅の灯火で見つけたのが、コレ。

ムラサキシャチホコ-1
丸まった落ち葉……



…ではなく、実はコレが なのである。

ムラサキシャチホコ という名の蛾なのであるが、この落ち葉そっくりな形は立体ではなく、実は平面の模様なのである。
上から見てみれば、この通り。
ムラサキシャチホコ-2

正直、なんでこんな模様になったのか、理解できない。
自然の淘汰と進化だけでこんな模様になるとはとても思えず、何かの意思が働いたとしか思えない。
もはやトリックアートの域である。
葉の模様や形だけならまだ分かるが、なんで丸まった形で、しかも陰影まで付いているのか…

作為的にデザインされた としか思えない。

そんな不思議な蛾である。

アゲハの幼虫

キハダ(?)の細枝に行儀良く並んで静止していた アゲハチョウの終齢幼虫
アゲハ終齢幼虫
何度見ても“ぷりてぃ”な姿である。
目玉に見えるのは実はただの模様で、天敵を脅かして少しでも捕食される危険を減らしていると言われているが、はたしてどこまで効果があるのか…?

幼虫は、卵から孵化した最初の段階を1齢(初齢)といい、1回脱皮するごとに2齢・3齢と進んでいく。
アゲハチョウは5齢幼虫まであり、そこから更に脱皮すると蛹となる。この、蛹になる前の最期の段階の幼虫を「終齢幼虫」という。
ちなみに1齢~4齢までの間の幼虫は見た目が全く異なり、鳥の糞そっくりの色をしている。
アゲハ若齢幼虫
それが、4齢から5齢に脱皮した途端にこんな鮮やかな緑色になってしまうのだから驚きである。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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akepon6464@yahoo.co.jp

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