ニセ・オニヤンマ?

黒く大きな体に黄色い模様、そして緑に輝く複眼。

このトンボの名前は、誰もが知ってるオニヤンマ
オオヤマトンボ-2



…ではなく、実はこれ、オオヤマトンボ という別のトンボ。
平地の明るい池などで見られる大型のトンボで、立派な姿と黄色い線模様で、市街地の池で オニヤンマと間違われるトンボ No.1 ではないかと思う。
捕まえてみると、脚が妙に長いことや、胸の黒色部が黒ではなく金緑色に輝いていることで見分けられるが、
オオヤマトンボ-1
飛んでいる姿からはそこまでは分かりづらい。
そこで、もし怪しい大きなトンボを見つけたら環境と飛び方を良く観察してみよう。

オニヤンマはどちらかというと林道や沢など細長い空間をまっすぐに往復することが多く、池などに現れた場合も長辺をまっすぐに往復することが多い。
対して、このオオヤマトンボは池の縁近くを周回・往復することが多く、いかにも網が届きそうな距離を飛ぶことが多い。
また、これはあくまで個人的な印象だが、オニヤンマは人の目線や胸高ぐらいの高さを飛ぶことが多く、オオヤマトンボは腰ぐらいの低い高さを飛んでいることが多いように思う。

また、山寄りに行くと本種とよく似たコヤマトンボ、河川ではキイロヤマトンボなど、何種類か似たトンボがいる。

大きな黒と黄色のトンボを見掛けても「あ、オニヤンマだ」と決め付けず、「もしかして違うトンボかも??」とちょっと目を凝らしてみて頂けたら、虫好きとしてこれに勝る幸いは無し。

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第67回 インセクトフェア

来月 9月23日(火)、大手町サンケイプラザにて毎年恒例のインセクトフェアが開催されます。
毎年この日に、サンケイプラザの3F・4Fの2フロアを貸し切って開催されている、世界トップクラスの規模を誇る有名な昆虫フェア(即売会)です。



ご存知の方には今更かもしれませんが、知らない方のために毎度おなじみコピペ内容(笑)で説明しますと、
多くの個人や業者などが1~数卓ずつのスペースを借りて出店する昆虫市です。
お客さんは600円(埼玉は500円なので入場料が少し違います)の入場料を支払って中に入り、あーだこーだと言いながら会場を回り、気に行ったモノ(虫や用品)があったらその場で購入。
値段は各出店者が自由に決められるため、市場価格よりかなり安く手に入る事もあります。
散財しやすい人は、最初に予算を決めておいた方が良いかもしれませんね。
その一方で、値段との折り合いで迷いに迷って購入したら別の人の所でもっと安く売っていた、なんて事もあったりします。
でも「もっと安いのがあるかも」と会場を回っているうちに最初のが売り切れてしまう事もありますので、なかなか難しい。
その辺を含めて「市」を楽しみましょう。
フェアはネットオークション等とは異なり実際に虫を見て選べますし、購入したら意外なオマケを付けてくれることもあります(必ずではないので、期待はしないように)。
販売主とも直接話せますので、飼育や標本作製のテクニックなんかを聞いたり、仲良くなれば「まとめて買うから少し値引いて」なんて交渉をしたりもできます(…値引いてくれるかどうかは相手次第ですが(笑))。
また販売者や来客の中には業界で有名な方も結構いますので、そういった方とお近付きになるチャンスでもあります。

ちなみに、この大手町インセクトフェアは毎年9月23日に開催されています。

大手町インセクトフェア
9月23日(火) 10:00~16:00


大手町サンケイプラザ(→地図
〒100-0004
東京都千代田区大手町1-7-2



…で。
昨年に引き続き、今年も標本教室の宣伝を兼ねて出展致します
ブース場所はまだ分かりませんが、多分「虫けら屋」の名前でクワガタの展足作業をしていると思いますので、お時間がございましたらお立ち寄り下さい(※席を空けている場合もありますので、何卒御了承下さい)。
また、例によって当ブログに登場した虫の中で、実物をご覧になりたい標本などございましたら、事前にお知らせ頂ければ可能な限りお持ち致します。

ジュラルミンロッド

久しぶりに、採集道具の紹介。
虫屋さんなら多くの方が知っていて、実際使っている方も多いのでは?

志賀昆蟲普及社製 金属くりだし竿 2.5m
(※下画像は、先端に接続アダプターが付いています)
アルミバー2.5m
またの名を、「アルミバー」「ジュラルミンロッド」。
私も一番愛用している竿で、この状態から3段伸ばせます。
ちなみに網枠とネット部分は別売りです。

縮め寸法70cm、最長で2.5m(250cm)
室内で伸ばすとかなり長く思えますが、実際野外で伸ばしてみると「これぐらいかな」という感じ。
アルミバー伸縮
金属なのでやや重いものの、その分頑丈で多少乱暴に扱っても壊れないのが何よりの利点です(笑)
さらに各段がネジ締め式なので途中でも止められ、好きな長さで使えます。
なので、「一段だけ伸ばして使う」「一段と半分伸ばして使う」など好みに応じて調整が可能です。
アルミバーでスウィーピング
…ちなみに目一杯伸ばしての空中戦(飛んでいる網で虫を狙うのを「空中戦」といいます)は少々難しく、最大長はどちらかと言うと高い場所にとまっている虫を狙う時に使います。
人によって適度な長さが異なるので「この長さで使うのが一番」というのは断言できなませんが、自分は4段中の2.5段ぐらいの長さで普段使っています。

以前に紹介したスプリングネット枠はそのまま接続可能で、今回の画像で使用している四折枠を付ける時には、1枚目の画像の先端にある「ジョイント金具(アダプター)」を付けることで接続できます。

私の最近の組み合わせは、
金属くりだし竿 2.5m
軽金属四折枠 50cm口径
BugDomeネット 50cm口径
…の3点セット(+ジョイント金具)。
狙う虫によって他の竿を使うこともありますが、基本的にこのセットは外せません。
一式揃えると一万円ぐらいと少々高額になるので誰にでも薦められる組み合わせではありませんが、個人的に元は十二分に取れていますし、本格的に採集をするならオススメの組み合わせのひとつだと思います。

【告知】標本教室

「昆虫の標本を作ってみたいけど、やり方がよく分からない」「我流で標本を作っているけど、基礎をちゃんと知っておきたい」…という方向けに、夏休みの終わり頃に(2014年8月27日)にもむし社さんで標本作製教室を開催致します!…この夏休みに採った虫をきちんと標本にして残したいけど、どうやれば良いのか…という方、いかがでしょう?

というコトで、主催は日本昆虫協会ですが開催場所はいつもの通り中野のむし社さん。
(ここ最近は毎回ここで場所借りてやらせて頂いています。)
内容は、、「小型昆虫の標本作製(台紙貼り標本)」「クワガタムシの標本作製(基礎編)(満席)」「クワガタムシのこだわり標本作製」の3編になります。
なお今回も、僭越ながら私が講師を務めさせて頂きます。


<むし社開催>
〒164-0001 東京都中野区中野2-23-1
むし社 第2営業部(509号室)


2014年8月27日(水)
 1回目(13:00~14:30) 小型昆虫の標本作製(台紙貼り標本):2,500円
 2回目(15:30~17:00) クワガタムシの標本作製:2,500円 ※満席になりました
 3回目(17:30~19:00) クワガタムシのこだわり標本作製:3,000円

※「クワガタムシのこだわり標本作製」は、昨年11月からの内容改訂に伴い、時間が短くなっております。そのため、標本作製が初めての方・慣れていない方ですと時間内に終えられない可能性もございますため、御自身で基本的な展足が出来る方を対象とさせて頂きます。御了承下さい。


◎小型昆虫の標本作製(台紙貼り標本)
テントウムシなど小さな昆虫を標本にする時の、作り方です。
小さな虫は昆虫針を刺すとそれだけで潰れてしまう事もあるので、そういう虫を標本にする時は、虫に直接針を刺さずに作ります。
なお、標本の知識など解説が多くありますので、小学校高学年以上向けです。

◎クワガタムシの標本作製
ミヤマやノコギリなどいわゆる大型クワガタの標本作製方法です。カブト・クワガタに限らず多くの標本作製の基礎となる「展足」になります。
標本作製というのは最初敷居が高く感じられるかもしれませんが、基本を覚えておけば実際にはそう難しくありません。

◎クワガタムシのこだわり標本作製
標本作製の基礎を踏まえた上で、より美しい標本を作ります。
標本は学術的なものであると同時に、自分の思い出・コレクションでもあります。そんな思い出を、より美しく作りたい方に。
なお、細かい作業が多いので、小学校高学年以上向けです。


※お申込は、日本昆虫協会のホームページからお願い致します。
日本昆虫協会 標本教室ページ

※なお、迷惑メール設定等により、こちらからのお返事が届かない件がいくつか起きていますので、お申し込みの際は「hyohon-kyoushitsu@nikkonkyo.org」からの返信が受信できるよう設定を御変更下さい。

クロジャコウカミキリ、その後

すっかりシーズンも終わってしまいましたが、クロジャコウカミキリ
クロジャコウ-1

月刊むしに記事が掲載されたり、TVニュースで取り上げられたこともあって今年は虫屋さんに情報が行き渡り、相当な数の方が採集に来ていたみたいですね。
平日でも10人近い人が来ていた日もあったとか?
…私も御多分にもれず採集したクチですが、自宅からさほど遠くないということで近場の利点を生かし、ちょくちょく通って数を稼ぎました。
シーズン通して18頭ぐらい採ったかな…?
なかなかホクホク少しは駆除に貢献できたかな、と。

ただ、今年は昨年と異なり被害の大きい発生木は下画像のように青ネットでグルグル巻きにされてカミキリを取り出せなくなっており、現地に行ってから
「ナンデストー!?Σ(゚Д゚;)」
…となった方も多かった模様。
クロジャコウのネット

…にしても、ネットのかかっていない木でも既に成虫が羽脱しているものや、幼虫の食いカスが木から噴き出しているものなど被害は相当なもの。
昨年紹介した際には本気で採り続ければ数年で駆逐できるのではないだろうかなんて楽観的な事を書いていましたが、今年採ってみた感想として、これは とても無理
被害は思っていた以上で、正直なところ被害木を全伐しない限り根絶は出来ないんじゃないだろうか、とさえ思えます。
しかし、この場所の桜並木は歴史のあるものらしく伐採は最低限しかしたくないようなので、正直まだまだ被害は広がりそうな気が…。

…ちなみに、このカミキリには殺虫剤は効かないという話がありますが、これは間違い。
確かに他の虫に比べて多少“効き”が遅い気はしますが、ちゃんと死にます。
クロジャコウ-2

…で、数は採れたものの、件の青ネットが写り込んでしまったり、思うような場所にとまっていなかったりと思うような生態写真は撮れず、当記事のクロジャコウの画像は2枚とも採集後に改めて木に付けて撮影したヤラセ生態写真です。

ZIP!

あ、はい。
今朝(8/6)、ZIP!(日テレ)の枡カレッジ「昆虫採集」の中でちょろっとVTRに映ったの私です(笑)

丹沢、踏んだり蹴ったり紀行

毎年7月下旬になると、丹沢にミヤマクワガタとアカアシクワガタを狙いに行く。
夏休み期間に入り昆虫展のお仕事が忙しい中で1日だけお休みがあったので、“ここしかない!”と行ってきた。

夜に自宅を出発する。…が、せっかくなので途中で寄り道。
某所の橋の灯火を見ていくことにする。
ここは10年前は外灯が全て白色で虫がよく飛来していたのだが、いつの頃からかオレンジ色の灯火に変わってしまい、虫の飛来は激減した。
それでも、わずかながら飛来する虫の中に狙いの虫がいる。
懐中電灯で足元を照らしながら灯火を見ていくと、ほ~らいた……

…って、
潰れヒゲ
踏まれとるがな!

…気を取り直して更に探すと、ようやく生きた個体を発見。
ヒゲコガネ
ヒゲコガネ。
♂はその名の通り立派な触角を持つコガネムシで、ここ何年もハマッているケブカコフキコガネにも通じるところがある。
…尤も、サイズはヒゲコガネの方が遥かに大きく、カナブンとカブトムシの中間ぐらいはある。

橋とその周辺の外灯で数頭のヒゲコガネを拾い、さてそこから一気に山へ入り、軽く灯火を見て仮眠。
朝から頑張ってミヤマを探すものの…………

ほとんどいない。
過去に実績のある木を中心に片っ端から蹴っていくものの、ほとんど落ちて来ない。
時期はベストなハズなのに、一体どういうコト…?
目標としていた70mmOVERはおろか、一般に大型とされる65mmにすら届かないどころか、50mm台の小さな♂1つと♀だけ…
小型ミヤマ
…10年前の自分なら、このサイズでもミヤマの♂だというだけで大喜びしていたのだが、丹沢や北海道のフィーバーを経験した後では、残念ながらリリースサイズである(※見られただけでも嬉しい、というのはあるけどね)。

ならばとアカアシクワガタの御神木を見に行く。
例年30頭かそれ以上のアカアシが鈴なりに付く木で、神奈川で50mmOVERのアカアシを狙える貴重なポイントだ。
期待を込めて木を蹴飛ばす。

…。

……。

…………。

…音ガ、シナイ。
いつもなら、ペチペチと雨のようにアカアシが降ってくるのに、全く音が聴こえない。
下を見ると、落ちてきたと思われるアカアシが1ペアだけ水面に浮かんでいた。
拾い上げてみるが、普通サイズ。
そのクセ、明らかに50mmを超えているであろう頭部だけが落ちている始末。

ミヤマもダメ、アカアシもダメ …こんなコトは初めてである。

他の木にもいないものかと、良さそうな木を片っ端から蹴っていく。
そうこうするうち、細めだが雰囲気のある木を見つける。
良さげな木
シロスジカミキリの古い産卵痕が多数残る木で、こういう木はえてしてミヤマが付いていたりする(こともある)。
足を掛けて、ドンッ!と一発。

…次の瞬間、黄色くて小さい何かが数匹、膝のあたりに群がったのが見えた。

レモン色に近い明るい黄色で、印象はミツバチより小さい…
何かがヤバい……と思った次の瞬間、膝に鋭い痛みが走る。
「いってぇ!」
慌てて逃げかけた視界の端に白っぽい物が映る。
瞬間、全て理解した。

「いって!いってぇ!」
慌ててズボンの膝を叩きながらその場から逃げ出す。
10mほど走ってもうまとわり付いていないのを確認し、ようやく立ち止まる。
ズボンをまくり、痛みの原因の場所をぎゅうううっと絞る。

やられた…

確認のため、先程の場所に戻ってみるとやはり案の定…
ホソアシナガバチの巣
ホソアシナガバチの巣 である。

…要するに、アシナガバチの巣があるのに気付かず、そのすぐ横を蹴飛ばしてしまったのだ。
そりゃあ蜂も怒るわなぁ…
よく見れば、先の「良さげな木」の写真にも、巣が写り込んでいる(※中央やや左の葉)。
ミヤマもアカアシもダメで、おまけにアシナガバチに刺され…
本当にもう踏んだり蹴ったりである。

とぼとぼと歩いていると、足元の路上に何か…
落ちミヤマ
…ってミヤマ!!

一瞬轢かれた個体かと思ったが、特に何処も潰れていない。
じゃあケンカでもして落とされたのかと思って触れてみると、死んでる。

ドウイウコト…?

拾い上げてみると、右触角が途中から欠けているが、それ以外は特に目立つ外傷もない。
さほどスレてもいないし、死因が全く分からない。
落ちミヤマ-2
落ちた時に硬い路面で落下の衝撃でショック死でもしたのかと上を見上げてみるが、チョウやハチが飛んでいる様子もなく、一応斜面に登って真上の木を蹴ってみるが何の反応もナシ。

目測で70mmあるか無いか…と思いながら車に戻り、ノギスを当ててみると69mm。
生きていたらリリースも考えるが死んでしまっているし、まぁ型は自分好みのガッシリ体型だし、他にロクな成果もないし…というコトで、死骸をキープする。
死んでいても、きちんと展足すれば標本にはなる(…触角欠けが残念だけど)。

…結局、今回の丹沢で唯一のまともな成果がミヤマ死骸の69mm。
先の寄り道でヒゲコガネをゲットしていたからまだ良かったものの、ミヤマもいない、アカアシもいない、アシナガバチには刺される……こんなに踏んだり蹴ったりの丹沢は本当に初めてである…。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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