書籍『日本の国立公園』

前々回に引き続き、掘り起こし記事。
前々回の「国立公園=採集禁止か?」に関連する話なので、近い間隔で出させて頂きます。

記事→書籍『日本の国立公園』

日本国内の国立公園の地種区分を見られる…つまり、特別保護地区の範囲が分かる という本です。
2009年時点での詳細地種区分が載っています。
2,000円程度の本ですし、持っていて間違いなく損はない……と言うか、昆虫採集をする人は 持っているべき本 だと思います。

自身は2011年に池袋ジュンク堂で入手しましたが、今でも売ってるのかな…
もしまだ入手できるようなら、是非とも入手しておきましょう。




…恒例(?)の 記事に関係無い写真 は、7月に行った奈良県で採集したネブトクワガタ大歯型。
ネブトクワガタ
以前に載せたのは27mm程の個体で、今回の個体は29mm。かなり大型個体。
内歯がしっかり上がり、文句の付けようのない大歯型になっている。
自己ギネスであり、見るたびに惚れ惚れする個体だ。
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生態系ピラミッドの頂点

都内某所にある、生態系ピラミッドの案内板。

生態系ピラミッド
植物があり、それを草食昆虫が食べ、草食昆虫を肉食昆虫などが食べ、それを鳥が食べ…という生態系の繋がりを分かりやすくした図である。
上に行くほど高位の捕食者になり、数は少なくなっていくので、ピラミッドのようになるのである。


…で、それは良いとして、

頂上のタカの左脇に何かいる。
ん…?と思い近付いていく。
その正体は、ササキリという小さなバッタ(キリギリス)の仲間。

…で、ふと“ソレ”に気付いた時、思わず笑ってしまった。

生態系とササキリ

ササキリ:「わたし、生態系の頂点ですので!タカと同等ですので!」

国立公園=昆虫採集禁止か?

過去記事から。
2年以上前から当ブログをご覧頂いている方には申し訳ないのですが、重要な話で、最近からブログを見て頂いている方の中にはまだ見ていない方もいるかと思い、掘り起こすことにしました。
今後も、1~2年に1回ぐらいは重要な過去記事は掘り起こしていこうかな、と思います。
何卒御了承下さい。

記事→ 国立公園=昆虫採集禁止か?

時々「国立公園は採集禁止か?」なんてキーワード検索でウチのブログに辿り着く方もいるようで、ガチ虫屋の間では常識なことでも一般にはほとんど知られていなかったり、あるいは誤解があったりする本件だけに、僅かでも周知になればと。
簡単に言ってしまえば「特別保護地区以外は禁止ではない」のですが、だからと言って好き勝手をすると別の部分で引っ掛かってきたりすることもあるので、そういう注意も含め、興味のある方はしっかり読んで頂けると嬉しいです。









…え、画像?

あー、どうしよう…
じゃあ虫じゃないけど、もう載せる機会も無さそうなホンハブ様の頭骨でも。

ホンハブ頭骨
奄美大島ケブカコフキ探索に登場したホンハブの……今の姿です。
普通サイズの個体でも毒牙は2cmぐらいありますので、普通の長靴は貫通します。
…皆様、奄美諸島で探索される際は、本気でハブにはお気を付けを。

ケラ

夏の明かりの下で、あるいは田んぼの近くで、こんな虫を見たコトがあるだろうか。
ケラ
3cmほどの大きさで、全身茶色で、体をクネクネさせながらモゾモゾと歩く謎の虫。

これは ケラ という昆虫である。

有名な「手のひらを太陽に」という曲の中で「♪ミミズだって オケラだって アメンボだって」と謳われているあの「オケラ」は、実はこんな姿をした昆虫なのである。
そして、実はこのケラという虫、陸海空ならぬ水・地中・空という広い汎用性もを持っている。
基本的には地中を掘り進み、草の根などを食べている虫で、その前脚はまるでモグラのよう。

ケラ前脚

モグラは哺乳類でケラは昆虫、全く違う仲間なのに、同じ「土を掘る」という目的のために、似たような前脚の形になっているのである。
近い仲間が同じような姿(やパーツ)なのは当たり前であるが、このケラとモグラように、まったく違う生き物が同じ目的のために似たような姿(形状)に進化することを 収斂進化(しゅうれんしんか) という。
例えば、カマキリとミズカマキリも、同じ昆虫ではあるが一方はカマキリ・もう一方はカメムシの仲間とグループは全く違うが、同じ「獲物を捕まえる」という目的のために前脚がカマのようになっている。
これもまた収斂進化のひとつである。

ケラはこの前脚で土を左右に押しのけながら地中を掘り進む。

しかしケラはそれだけに留まらず、水に入っても全身に生えた細かい毛で水を弾き、水面を進む。
比較的湿った地中をこのむため水田の畦などにも多く、時として水に落ちてしまうこともあるが、ケラはかまわずプリプリと泳ぎながら陸に到達し、地中に潜っていく。

更に更に、この虫はその気になると飛ぶことさえ出来る。
一見すると背中には丸く小さなハネ(前翅)しかないように見えるが、その下に細く畳まれたハネ(後翅)もあり、その後翅を広げると実はこんな立派ハネになる。

ケラ展翅
この後翅を羽ばたかせ、ケラは飛翔することさえ出来るのである。
一見するととても空など飛べそうにないケラだが、夏の夜、外灯の下に落ちているのを見たことがある虫屋(→虫屋とは)は多い。…意外とよく飛翔するのである。

…ちなみにこのケラ君、こんな独特で妙な姿をしているが、実はバッタやコオロギの仲間。
ただし、バッタやコオロギのようにピョンピョン跳ねたりはしない。
しかし鳴くことはできて、地中でビーー!というか、ビョーー!というか、くぐもったような独特な単調な声で鳴く。
地中から謎の音が聞こえる…ということで昔は「ミミズが鳴いている」と言われていたのだが、実は鳴き声の主はこのケラだったりするのである。

灯火の下などでたまに見掛けるが、じゃあ「何処に行けば採れる」という確実なポイントは難しく、出遭うのは毎回偶然。
そんなワケで、その珍妙な姿も相まって、見つけるとちょっと嬉しくなってしまう虫のひとつである。






…さてさて、石垣島の採集記を書こうとは思ってるんですが、いかんせん撮影した写真が少な過ぎてどーしたものやら。
今しばらくは他の記事を続ける…かもしれませんし、突然書き出すかもしれません(笑)
虫けら屋自身にもまだ分かりません。

アシナガバチのcalling

石垣島採集記を期待されていた方はゴメンナサイ。
島に行くより前、ちょっと面白い生態を観察したのでその話をば。

標本教室で使う教材用のトノサマバッタを採集するために、埼玉県にある秋ヶ瀬公園近くの河川敷に行った折、鉄柱に多数のアシナガバチが集まっているのを見掛けた。
その時は集団越冬の場所を探して集まっているのかな?と思ったのだが、その後で近くの林に行ってみたところ、どうやら少し違うようだった。
林の近くの電柱でも数頭のアシナガバチが飛んでいる。
電柱に、逆さにとまっている個体もいる。
どうも♂っぽい気がするのだが、とまっている場所が高く、よく分からない。

ふむ…と少し歩いてみると、道沿いのシュロの木の目線ぐらいの高さに同じように逆さまにとまるハチを見つけた。
アシナガ・コーリング
腹端は尖っておらずオス蜂……模様からすると セグロアシナガバチ らしい。
シュロの枯葉の茎にとまり、逆さまになって腹端を反らせている。
こういう特定の姿勢で静止するのは配偶者を呼ぶためのコーリング行動であることが多い。

コーリング(calling):鳴き声やフェロモン散布等によって異性の配偶者を誘引する行動。

しかし、アシナガバチの生態はよく知らない。
いまいち♂がコーリングするというイメージが無いのだが…

そんなふうに思いながら少し観察していると、♂は時折触角や脚を掃除したり姿勢を変えたりしながらも、やはり逆さまの姿勢に戻る。
やはりどう見てもコーリングである。

…と、急に耳元にブゥン!という羽音がして思わず体が硬直した。

ビクビクしつつも見ていると、1頭のアシナガバチがその♂の近くにやって来た。
すると♂は明らかにその飛来したハチに反応し、やがて近くにとまったハチに飛び掛かると、そのまま交尾に至った。
アシナガ・交尾
十秒かそこらの交尾を終えると飛来した♀は飛び去り、♂は少しウロついた後に再び最初と同じ場所に戻り、逆さま姿勢をとった。
…やはり、どう見てもコーリングだ。

近くの電柱に絡む♀なども見られたが、少しすると再び♂の近くに♀が飛来する。
逆立ちする♂の半径15cm以内ぐらいをユラユラ飛んだと思うと、やがて5cmほどの距離にとまり、歩き回る。
どう見ても、何かに誘引されてきたとしか思えない行動だ。
♀が近くまで飛来すると、♂もそれに近付き、両者が出遭うと♂はそのまま飛び乗り、交尾に至る。
アシナガ・交尾-2
短時間のうちに2頭の♀と交尾した♂は、それが済むと再び逆立ち姿勢になる。
アシナガ・コーリング

今までアシナガバチの配偶行動をきちんと観察したことがなかったが、こんなコトをしていたとは…。
詳しい図鑑や文献などを見ればこういう行動も詳細に記載されているのかもしれないが、ちょっとした発見をした気分だった。

身近なところにも面白いコトは転がっているものだ、と改めて感じた日であった。

島に行ってきました

先週月曜日から土曜日まで、5泊6日で石垣島に行ってきました。
一番の目的はモチロン、こいつ。
ヤエマル小
それ以外にも、採りたいモノはいくつかありましたが。
…で、帰ってきてその足で母校の収穫祭(文化祭)に行きまして、飲んで、徹夜カラオケやって帰ってきたらもうバタンキュー。
週一更新のつもりだったのに、7日間を超えてしまいました…orz

採集記を書けるほど写真があるのか…という現実的な不安がありますが、書けそうならなんとか書きたいと思います。
とりあえず、採って来た虫はそれほど大量ではないのですが、既に展翅や展足してあった虫のマウントや、今回採って来た虫をタトウや展翅板に並べたりと今は標本整理に追われております。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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