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帰ってきました!

沖縄より、帰還致しました!
ケブカ♂2014

今回の遠征は色々ありました…。
いやもうホント(笑)

大失敗でもあり、思わぬ戦果でもあり。
順に採集記を書いていきたいと思いますので、今しばらくお待ち下さい。


…とりあえず、年内更新はこれで最後になると思われますので、
皆様、良いお年を!
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オキノエラブヒラタの大アゴ

本土でも見られるヒラタクワガタの沖永良部島亜種、通称 オキノエラブヒラタクワガタ (→亜種とは)。
オキノエラブヒラタ♂
その名の通り、沖永良部島に生息しているヒラタクワガタだ。
沖永良部島は南西諸島に数えられる島のひとつで、奄美大島や徳之島の更に南西にある島だが、沖縄ではなくギリギリ鹿児島県に含まれる島だ。
今年春に渡島した際に採集した幼虫が夏に羽化し、ここ最近ようやく餌を食べるようになってきた。
さて、そんなオキノエラブヒラタであるが、一番有名な特徴と言えば♂の大アゴの裏に金色の微毛が生えるということ。
オキノエラブヒラタ♂裏
自身も、羽化した♂の大アゴ裏を見ては「おお、毛が生えとる!」と感激していた。

そんな中、少し前に虫友の魔琴さんのHP(→ミヤマの呪縛)で過去の採集記を見ていたら沖永良部島採集の話があり、それを読んでいたら…

…気になった。

あれっ?
♀の大アゴはどうなんだろう?


肉眼で見てみても、♀の大アゴの裏には微毛は確認できない。
そこで、以前に入手したライト付きルーペ(→記事)で見てみたところ、
オキノエラブヒラタ♀裏
毛が生えとる!

“いや待て、オキノエラブだけとは限らないぞ”と思い、手近にあったアマミヒラタの♀も見てみるが、
アマミヒラタ♀裏
…こちらは微毛はほとんど確認できない。
本土ヒラタの♀も見てみるが、やはり確認できない。

本土ヒラタ♀については野外採集個体なのでスレてしまったという可能性もあるが、アマミヒラタ♀はオキノエラブと似たような時期に羽化したものなので、こちらだけスレてしまったという可能性は低い。
気になって自宅にあったいくつかの図鑑や文献を見てみたが、♂の大アゴ裏の微毛については書かれているものの、♀の大アゴについて言及されたものは見当たらない。

無論、数頭見ただけでは断言はできないが、もしかするとオキノエラブヒラタの大アゴ裏の微毛は、♂だけでなく♀にも共通の特徴なのかもしれない。
(…尤も、♀の方は毛もかなりまばらで、♂のように密生して生えているワケではないが。)

さて、御自宅でヒラタクワガタを飼育されている方がいたら、ちょっと♀の大アゴ裏を見てみて頂きたい。

オキノエラブヒラタ♀には全部微毛があるのか?
他のヒラタの♀には微毛は無いのか?


…このオキノエラブヒラタに限らず、「どうなのかな?」とちょっと気になったら、よく観察してみてほしい。
もしかしたら、面白い発見があるかもしれない。

ちょっと虫採り行ってくる!

…ま、ブログ見て頂いている方はもうお分かりですね。
毎年恒例の、あの虫です。
冬に出るヤツ。アレ。
ひげひげ
今回は、完全に未記録の島に行くつもりなので、採れるかどうかすら分かりませんが、もし採れれば完全に初記録。
また、春の沖永良部島や喜界島と同じく、今回も自身初上陸の島。
そんな場所です。

帰ってきたら、またご報告します。
じゃあ、
「ちょっと虫採り行ってくる!」

12月9日・奥多摩材採集

…2年前の2012年12月1日に奥多摩に材採集に行ったところ、ツヤハダの幼虫が複数出てきた材があった。
少し割っただけで、“あ、これは今じゃないな” と思い、そのままそっと戻して帰ってきた。翌年春にでも行けば、成虫が採れるんじゃないかと。
しかし2013年は何だかんだで行かないまま過ぎてしまい、2014年春にも行かず、幼虫確認から丸2年過ぎたつい先日、ようやく奥多摩に行こうと思い立った。

目標は、その2年前のツヤハダ材と、東京都産未採集のマダラクワガタホソツヤルリクワガタ

車で夜中に現地に着いて明け方まで少し休み、夜が明けてすぐに動き出す。冬の日は短いので、早めに動かないと採集中にあっと言う間に暗くなってしまう。
以前は林道の奥まで車で入れたのだが、今は途中でゲートが閉まっており、そこから先は車では入れないため装備を整えて歩きだす。

午前7時。
朝の空気はまだキンキンに冷たく、崩落防止のフェンスの下には染み出した水が氷柱(つらら)になっている。
「さっぶぅ!」
上着のダウンジャケットも入れれば4枚着込んでいるが、それでも空気の冷たさが伝わってくる。
着込んでいるおかげで凍えるほどではないが、軍手をした手は既に冷たくなっている。
ようやく山の上の方に朝日が当たり始めた林道をしばらく歩いていくと、支流の細い沢があり、倒木がいくつか転がっているのが見えた。
フム、少しやってみるか…と足を向けて斜面に入り、適当な材を見てみると、程良い赤腐れ。
ザックから手斧を取り出して少し割ってみると、小さなクワガタの幼虫が出た。
「おっ?」
期待して更に近くの材を割ると、ちょうど割ったところに5mm弱の小さなカタマリ。
奥多摩マダラクワガタ
「いたっ!」
手を出そうとして…思い留まり、コンデジを取り出して撮影し、それからそっと摘まむ。
間違いない、マダラクワガタだ。
東京都産は初採集である。
他にもいないかな…と更に割ってみるが、数頭の幼虫が出たものの成虫は出ず。
近くに他に材がないかと探してみたが、あまり良い赤腐れの材は見つからず。
まぁ…とりあえず先へ進もうかと時計を見ると、まだ朝8時。
早々に目標のひとつが達成されてしまった。

しばらく歩き、そこから登山道に入る。
杉林を抜けて自然林に入ると、所々に苔生した岩や材がある。
奥多摩の林
足元には先日の雪がまだうっすらと残り、落ち葉が厚く積もっている。
落ち葉をラッセルでもするように蹴り上げながら進むと、見覚えのある辺りに着く。
「確か、この先の左側だったよな…」
しばらく歩くと、記憶にある辺りに辿り着く。
「あ、これだ、これ」
と道から数m横にある苔生した倒木材に近付くと、真新しい割り跡がある。

「マジか!?先にやられたかー…!」

思わず口に出しながら材に近付く。
生々しい赤腐れの断面が覗いており、少し手斧を当ててみると、削りやすい柔らかい部分はほとんど削られ、硬い部分だけが残っている。
「やられちまったかー…」
思わず言葉が漏れるが、自然の中にある物なのだから誰かに先に割られてしまうこともある。
まして自分が見つけてから、もう2年も経っているのだし。
諦めて先へ進もうかとも思ったが、未練がましく色々眺めてみる。
そこそこの大きさのある材だが、上手くすれば裏返せないこともないサイズだ。
出っ張った部分を手で掴み、力いっぱい動かすと、ゴロンと材が裏返った。
そこを覗いてみると、案の定裏側は手付かず。
手斧を一発入れてみると、簡単に崩れた。
「よしっ!」
力任せに数発刃を入れると、小さな幼虫が姿を現す。
良い赤腐れだし、2年前のことからもツヤハダの可能性が高いように思うが、あまりに小さいのでマダラクワガタの可能性もある。
どちらだろうかと悩みながら崩していくと、割った材の間から黒いモノが転がり出る。
奥多摩ツヤハダ♀
「キタ!」
画像を押さえてから軍手を外し、そっと拾い上げると、間違いないツヤハダクワガタの♀。
「よっしゃ、当たり!」
それをルアーケースに入れて更に割る。

…ちなみに、奥多摩のツヤハダクワガタは、亜種ミヤマツヤハダクワガタになる(→亜種とは)。
もっと北の方に原名亜種のツヤハダクワガタが、西の方にミナミツヤハダクワガタが分布しており、日本産のツヤハダクワガタは3亜種に分かれている。

更に割っていくと、またも同じぐらいの黒いモノが転がり出る。
「よっしゃ、またキタ!」
と拾い……

…んっ?

拾う瞬間に、妙に薄いことに気が付いた。
ツヤハダクワガタは、クワガタムシには珍しく筒型の体型をしており、薄くない。
違和感を感じつつ良く見ると、


奥多摩スジクワ♀
スジクワガタ!?

ビックリして改めて見直すが、間違いなくスジクワガタの♀である。
なんでツヤハダと同じ材からスジクワガタが出てくるの!?
かなりビックリな個体なのだが、奥多摩産のスジクワガタは初めてなので、ありがたくゲットする。
しかしこうなると、幼虫はスジだかツヤハダだか分からんな。
慣れた人だと幼虫でも種類を見分けられるというが、自分はそこまでの技量はない。
少しずつ割り崩していくと、またも黒いモノ。
「キタか!?」
と目を見張ると、特徴的な大アゴが見えた。

奥多摩ツヤハダ♂
「♂キタ!」
いかにも“ツヤハダクワガタらしい”大アゴをした、立派な♂だ。

気を良くして削っていくと、材の中からポツリポツリと成虫が出てくる。
しかし、話には聞いていたがツヤハダクワガタの成虫は材の硬い部分から出てくる。
幼虫は比較的崩しやすい柔らかい部分に入っていることが多いが、成虫が出てくるのはかなり硬い部分で、けっこう力任せに割らないといけない。
手斧とは言え柄まで金属製の斧を片手で振り下ろし、硬い材に何度も打ち当てるので握力はどんどん無くなり、掌が痛くなってくる。材に当てる度に手首にくる衝撃も大きい。
右手を休めるために時々左手に持ち替えて斧を振るうが、利き手ではない左では力も上手く入らないし、狙った場所になかなか刃が当たらない。
それでも意地で材を割り続け、2♂7♀(1♀はクリティカル…)の成虫を割り出す。
更に、スジクワガタも2♂2♀出てきたので、明らかにこの材の中で生育していた様子。
材採集はあまりやらないのだが、この2種が同じ材から出てくるというのは、たまにあるコトなのだろうか?

さて、もういい加減、手斧で割れる場所はない(材が硬過ぎる)かなと手を止める。
少し休憩し、先へ進もうかとも思ったが「一応、念のため…」と思い、何発か刃を当ててみると、材が大きく割れた。
…と、そこからまたも♂成虫が転がり出る。
「まだいた!」
…結局、未練がましく割ったら2♂を追加して、4♂7♀(1♀はクリティカル…)のツヤハダクワガタを得た。

奥多摩ツヤハダ
先に割った採集者が誰かは分からないが、なぜあの材を途中で放置したのか不思議であるが…
…ま、そのおかげで自分がこれだけのツヤハダを得られたので、ここは感謝しておこう。

ほくほくで先へ進み、急登に入ると、途中に桜の朽ち木が転がっているのが目に入る。
道を少し外れて材に辿り着き、割ってみると、小さなクワガタの幼虫がポツポツと出てくる。
「マダラっぽいな!」
と割っていくと、こんなの が出てきた。

マダラクワガタもどき-1
「よっしゃ!マダラ成虫!」
と喜んで採集する。

…この時、違和感を感じないでもなかった。


なんかちょっと大きいような。

なんかちょっとゴツゴツが違うような。

なんかちょっと前胸背の形が違うような。


でも、材も程良い赤腐れだし、マダラクワガタと思われるクワガタの幼虫が同じ材から出てきたし、マダラクワガタだと思った。
そうだと 信じた。

昼を過ぎ、すれ違った登山者は一人だけ。
やはりこの時期の平日だと登山者は非常に少ない。
残る目標であるホソツヤルリクワガタを求めて歩いてみるが、どうにも材が分からない。
引っ掛かって地面に付いていない枯れ枝とよく言われるが、そういう材がなかなか見つからない。
いくつかのルリクワガタ属の産卵マークを見つけては削ってみるが、いない。
ルリクワ産卵痕

…結局、14時ぐらいまで探したところで気温も下がり始め、右手がもうバカになってしまったので暗くなる前に切り上げることにした。
ホソツヤルリの課題はまた残ってしまったが、東京都産マダラクワガタは成虫2頭初採集できたし、ツヤハダもまとまって採れた。しかも良いサイズも。
奥多摩まで来ただけの甲斐は十分にあったんじゃないかな。
林道を歩いて車まで戻り、安堵と共に訪れる少しの眠気を振り払いながら車のキーを回した。
























…帰宅して、毒ビンの中身をあけて成果を確認していたところ、採集したマダラクワガタの雌雄を確認しようと大きい方の1頭を指に乗せてみたところ、おかしなモノが見えた。


触角が細長い。

触角が細長い。

触角が細長いよ?

マダラクワガタもどき-2

ゴミムシダマシぃぃぃい!!!? Σ(゚Д゚;)


お、おまえはゴミムシダマシじゃない!
マダラクワガタダマシ に改名しろっっっ!!!!

…もう1頭は無事にマダラクワガタの♀でしたけどね(^^;

アマミミヤマクワガタ

奄美を代表するクワガタはいくつかあるが、その中でもこの虫は奄美大島にしかいない、まさにKUWAGATA of Amamiアマミミヤマクワガタ

アマミミヤマクワガタ♂

角張った耳状突起(ミヤマ特有の頭の後ろ側の出っ張り)、長く前方に伸びた大アゴ、精緻なデザイン…何処を取っても格好良いの一言。
大きさは最大でも50mm強(5cmちょっと)と同じ島にいるアマミノコギリやスジブトヒラタのような迫力はないが、繊細さと精緻さを併せ持った素晴らしいクワガタである。

アマミミヤマ-2

系統的には本土のミヤマクワガタとはかなり離れており、海外のタイワンミヤマクワガタやプラネットミヤマクワガタに近い、クワガタ屋さんの間で俗にタテイタ系ミヤマと呼ばれるグループに入る。
おそらくタイワンミヤマクワガタ(orその祖先)が古い時代に奄美まで生息域を拡げ、その後沖縄などでは絶滅して奄美大島のみ生き残った個体群が独自の進化を遂げたものと思われる。


個人的には奄美のクワガタの中で一番、全国のクワガタの中でも屈指の大好きなクワガタだ。

標高300mを超える辺りから急に姿を見せる山地性のクワガタで、海に近い低地ではまず見られない。
また彼らは面白い性質を持っており、♂は夜になると風通しの良い場所にある 樹木や電信柱 の高い所にとまる。これは♀の匂いを探すための行動と言われており、同じぐらいのサイズのアマミシカクワガタ等と比べても触角が大きく発達している。

以前、この虫を採りたくてお盆時期(飛行機が一番高値く、通常料金だと羽田→奄美で片道4万円近くする)に何年も連続して奄美大島に通っていた事もあった。
初めて採集に行った時は霧が出てナカナカ見つけられず、ようやく見つけた最初の1頭はとても小さな個体であったにもかかわらず感動で手がプルプル震えて仕方なかった。
…もちろん、その個体は今でも大切に標本箱に入っている。

同時期の他のクワガタと比べて活動時間帯がやや早く、日没して周囲が真っ暗になると活発に飛び回り、歩き回り、電柱などに登る。
この時、活発に移動するのは夜9時ぐらいまでで、それを過ぎるとあまり移動しなくなる。
そのため、21時前に採集した電柱には後で来るとまた別の個体が付いている事もしばしばあるが、21時以降に採集した場所は深夜になっても新たな個体はまず来ない(※採り落とした個体が再度同じ電柱に登ることはある)。
アマミノコギリやスジブトヒラタなどが11時ぐらいまではかなり活発に動き回るのに比べ、終わりが早い。
ただし、一度今夜の縄張りを決めると深夜になってもそこで張っているので、誰も採集に来ないようなポイントでは0時以降でも姿を見つけられる。
…ちなみに、この「高い木や電柱に付く」という性質が発見されるまでは採り方も分からず、♂ですら“たまにライトトラップに飛来する”程度の大珍品だったそうだ。

♀は稀で大珍品…だったが、これも採り方が判明してある程度採れるようになった。
アマミミヤマ♀
実際、♂ほどは採れないものの♀も決して少なくない。
ただ、今まで採集した印象からすると、♂も♀も光にはよく反応するものの森から出たがらないようだ。特に♀は森の中にかなり固執している印象があり、電柱で採集していても♀は滅多に見掛けないが、森の中である採り方をすると♀もちゃんと採れる。
珍品と呼ばれる所以は「活動時間がやや早い(21時前まで)」「森から離れない」「バナナトラップにはほとんど来ない」という性質のためだろう。他のクワガタと同じつもりで採集をしてもなかなか採れないのだ。


…ていう記事をいずれUPしようと前から書いてあったのだが、本種も2013年10月1日から奄美大島全域で採集禁止(→記事になってしまい、今後は許可がなければ採集できなくなってしまった。
おかげでこの記事もしばらく浮いてしまっていたのだが…

いつまでも寝かせておいても仕方ないか

…と公開に踏み切った(笑)
アマミミヤマクワガタは決して数が少ない種類ではないし、♀が比較的採りにくいこともあって採集圧の影響というのは他の虫より更に低いと思うのだが……本当に残念でならない。


しかし、人が来ようと来るまいと、アマミミヤマクワガタの♂達はまた来年以降も電柱に登り、♀を待ち続けるのだろう。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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