スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

コガネムシ

夏を中心に外灯に集まってくる丸っこい甲虫は十把一絡げ(じっぱひとからげ)でコガネムシ と呼ばれることが多いですが、その中にあって、これこそが 「The コガネムシ」 、○○コガネという名前ではなく和名自体が コガネムシ という種類です。
コガネムシ
コガネムシの仲間は多く、以前に紹介したアオドウガネ(→記事)などもその仲間ですが、その中でもキラキラと緑に輝く本種はかなり美しい。
ギシギシ、ノイバラ、イタドリなど河川敷や土手に多く生える植物を食べるのでそういった場所で見掛けることが多く、5月~7月頃に橋の灯火やその近くのコンビニ灯火などに落ちているのを拾うことが多い。
夜に明かりの下で見ると黒っぽく見えることもあるが、日の光の下で見る本種はこちらの顔が写り込むぐらいツヤツヤと輝くグリーンで、思わず「おおっ!」というぐらい美しいので、もし見つけたらぜひよく観察してみてほしい。
コガネムシ-2
…ただ、このコガネムシはアオドウガネほど何処にでもいる虫ではないようで、雑草の生える河川敷など条件の合った場所でないとあまり姿を見られない。
6月が発生シーズンなので虫けら屋の自宅周辺灯火ではポツポツ拾えており、見つけるとちょっと嬉しくなる虫の一つ。





…で、まぁこの緑色系のコガネムシの仲間の多くには色彩変異があるようで、先のアオドウガネと同じように赤い個体がいる。
コガネムシ赤
コンデジで撮るとどうしても本来そのままの色が出ない。
実物はもう少し明るく、キレイな赤紫色なのだが…。

ちなみに、もっと色が濃くなりブドウ色、更にはほとんど黒というような色彩の個体もいるらしい。
…尤も、そんな個体は数千~数万頭に1頭だろうけど。
スポンサーサイト

ちょっと行ってくる!

えー、しばし出掛けてまいります。
2月末に結婚しまして(→記事)、建前上はその新婚旅行です。




…本音?

そりゃまぁ…ねぇ。

ええ、はい。

虫屋ですから




というワケで、しばらくの間、コメントのお返事やメールの返信等できません。
ご了承下さい。
では、行ってまいります!






※関係ない虫写真、最近採った金ピカ2種。
オオセイボウとケンランアリスアブを上げておきます。
…どちらも自己初採集で、非常に嬉しかった虫です。
オオセイボウとケンランアリスアブ



駅のホームで…

6月11日に、とある方と山梨に採集に行ってきたのだが、その帰り。
自宅最寄り駅のひとつ手前の駅に着いた時、ゆっくりと減速していく車窓から何とは無しにホームを眺めていたら、黒い塊が目に入った。
…こういうのを、虫目(→記事) というのだが、まぁそれはともかく。
カブトムシっぽく見えるなぁ…と思って眺めていたら、何だかもがいているように見える。

マジでカブトか!?

と慌てて電車を降り、確認に行くと、立派なサイズのノコギリクワガタがひっくり返ってもがいていた。
だが、何かおかしい。
なんとなく…頭部に違和感がある。
拾い上げてみると、なんか大アゴがグラグラ…と思ったら取れてしまった。
大アゴがはずれ、中の白っぽい筋と皮だけで繋がった状態。

…なんとなく、状況を理解した。
ホームに飛来して歩いているうちに乗降客に頭を踏まれてしまったのだ。
ただ、多分スニーカーなどの柔らかめの靴だったためペチャンコにならず、大アゴの蝶番(ちょうつがい)がはずれたものの致命傷にはならず、ということか。

しかしこうなってしまっては生きたまま元に戻すのは不可能。
サイズ的にはなかなか大型のようだし、このまま放置しても更に踏まれてペチャンコになるか、朝にはカラスに食われてオシマイなので、とりあえずポケットに入れて再び電車に乗り込む。
…地元駅に着いてポケットから取り出すと、大アゴは完全に取れてしまっていた。

踏まれノコ

なんとも無残な姿だが、この状態でまだ生きている。
だが、動きもおかしいし、大アゴ以外にも何らかのダメージは受けてしまっているようだ。
これではどうしようもないので、毒ビン(→記事)に入れて、永眠していただく。

クワガタの死後、はずれてしまった大アゴの蝶番を無理やり嵌め込む。
簡単ではないが、元の位置にねじりながら押し込むようにすると、嵌め込むことはできる。
ただ、筋が全て千切れてしまっており、嵌めただけでは大アゴが簡単に動いてしまうため、隙間から少量のボンドを入れて固定を試みる。
その上で、あとは通常と同じように展足して乾燥させる。

踏まれノコ復元展足

普段は、こういう大型のクワガタは一度タトウで乾燥させてしばらくしてから軟化して本展足をするのだが、今回は復元ということもあり生のまま展足した。
前胸背にヒビが入っているが、ほとんど目立たないので良いだろう。
あとは1ヶ月半ぐらい乾燥させて、ラベルを付ければ完成である。
駅のホームで拾っているので、今回はラベルに「千葉県○○市○○ ××駅ホーム」と書き込むことにしよう。

…ちなみに、気になるサイズは、復元して64mmちょっと。
思ったよりはやや小さかったが、それでも最近ではマァマァの大きさ。
…以前は65mmぐらいはさして珍しくなかった気がするのだが、最近はこのサイズはなかなか見られなくなってしまった。
ここ10年ぐらい、本州ではノコギリクワガタの平均サイズが縮んでいるように思う。
原因が何なのかは分からないが、以前はたまに採れた67mmクラスはとんと出逢っていない。

木を蹴って数瞬待ったあとの、「バサッ!」という大きな落下音。
一瞬カブトかと思うような大きな音を、また聞きたいものである。

危険だze

みんなは真似しちゃダメだぜっ!

オオスズメバチ手掴み-1




しないか。

逆さトックリ

木の枝に逆さまに付いたトックリ…これは一体何だろう?

巣-1

この季節、植込みの手入れをしていると、藪の中に見つけることもあるかもしれないが、不用意に手を出さないようにしたい。
というのも実はこれ、ハチの巣なのである。
それも、スズメバチ の。

コガタスズメバチ いう種類の蜂が最初に作る巣は、よくあるさざ波模様の丸い巣ではなく、こういう逆さトックリのような形の巣なのである。
※たまにトックリバチの巣と間違われることがあるが、トックリバチの巣はもっとずっと小さく、泥でできている。テニスボールより少し小さいぐらいの大きさのものは、このコガタスズメバチの巣である。

日本には約7種類のスズメバチが生息しているが、どれも一年で生態のサイクルが完結する。
秋に生まれた次世代の女王蜂だけが越冬し、春から活動を始める。
最初は女王蜂だけであり、産卵・巣作り・エサ集め・幼虫の世話とすべてを女王蜂1頭でこなす。
やがて産んだ卵が孵って幼虫が育ち、働き蜂が羽化してくると女王蜂は巣にこもって外には出てこなくなり、産卵に専念するようになる。
すると巣は急激に大きくなり始め、晩夏には最盛期を迎える。
やがて秋になると、次世代の新女王蜂、それに対をなす♂バチが産まれてくる。
新女王蜂が巣立ち、別の巣の♂たちと交尾を済ませ、越冬に入る。
創設女王蜂や働き蜂はやがて死に絶え、♂も死に、新世代の女王蜂だけが越冬して翌年またイチから巣作りを始める。
…古い旅館に飾ってあるような巨大なスズメバチの巣(※1)、あの巨大な巣も一年で作り上げ、そして翌年にはもう使われないのである。

そんなサイクルの中、コガタスズメバチという種の女王蜂が最初に作る巣は、こんなトックリ型をしている。
やがて働き蜂が出てくると下に伸びた出入口は削り取られ、丸い巣へと変わっていくので、この形の巣があるのは今の季節だけである。

トックリ型の外壁を切り取ってみると、中はこんな感じ。
巣-2
この中にある巣の小部屋で幼虫が1頭ずつ育っている。
巣-3

さて、先程「不用意に手を出さないように」と書いたが、もし万一、自宅の植え込みなどに営巣されてしまった場合は、逆に駆除するのであれば今が一番良い。
この形の巣の時には中にいるハチの成虫はほぼ女王蜂のみなので、それを退治してしまえば簡単に巣を撤去できる。
これを怖がって放置しておくと夏には数十頭~百頭ぐらいの働き蜂を擁する巣へと成長してしまい、危険度は高くなる。
民家から離れた場所など人と接触する危険の少ない所に営巣したような巣はそのまま残してあげたいが、庭の生け垣などに営巣してしまった場合はそうもいかないので、早めに駆除しておこう。

スズメバチの巣は女王は常に1頭のみ(※日本では)。
早い時期に彼女が死ねば、その巣は絶えてしまう。
事実、初夏の営巣初期が最も巣が絶えてしまう可能性が高いという。
駆除をするなら今のうちではあるが、でもその時にほんの少しだけ、「今は母ちゃん一人で全部こなしてる大変な時期なんだな」と思ってあげたい。







※1
旅館や田舎の軒先にあるような巨大な巣は、キイロスズメバチという別の種類のスズメバチの巣で、コガタスズメバチの巣は大きくても人の頭ぐらいの大きさ。

殺戮の跡

週に一度は更新しようと決めていたのに、だいぶ過ぎてしまいました…
ブログをチェックして頂いていた皆様、申し訳ありません。



さて、ちょこちょこと続けております地元採集でありますが、ここ最近の暑さで森もだいぶ夏模様になってきて、夜に巡ってみたらだいぶ樹液が出ておりました。
まだ6月1日だというのに立派なカブトムシの姿もチラホラと…。

地元初カブト

1時間ほどの間に10頭以上は見かけました。

…まだノコは早出しちゃったと思しき5月の1♂しか見てないんだけどなぁ。

さてこの雑木林、実は昼間にも軽く見回ったのだが、樹液の出ている木の根元にいくつもスズメバチの死骸が落ちているのが気になった。
この時期の樹液はスズメバチにとっても貴重な餌資源であり、そこで争いが起こることも珍しくない。
実際、神奈川の方で初夏にクヌギを蹴飛ばしたらオオスズメバチの女王蜂がケンカしながら落ちてきて悲鳴を上げそうになったこともある。
だが、ここの死骸はどうもキレイに見える…というのが気になった。

そうして夜。
昼以上にしっかりと見回ってみたところ、とあるクヌギの根元、樹皮めくれと吹き出すような樹液、その下に散らばるスズメバチとコクワガタの多数の死骸…
樹液の下に…

携帯撮影なので画質が悪く分かりづらいが、オオスズメバチの周囲の黒っぽいのはすべてコクワガタの死骸である。
ざっと見てみたところ、オオスズメバチ1、モンスズメバチ1、コクワガタ十数頭。
…どう見ても、人の仕業である。

樹皮下に隠れたクワガタを採ろうとしたのか、それとも単に殺戮が面白かったのかは分からないが、明らかに殺虫剤で殺した跡だ。
犯人は小学生か中学生ぐらいの子供じゃないかと思うが、少々気分が悪い。


自分は、子供が遊びで虫を殺すことを一概には否定しない。
虫は最も身近な命の教材であり、捕まえ、飼い、いじり、遊び、時に殺す、それで生き物というものを理解することに繋がるのなら、それはそれで良いと思っている。
この殺戮も、子供らが何かを学べるのなら一概に否定はしない。否定はしないが………やはり「タチが悪い」とは正直思ってしまうし、見ていて気分の良いものではない。


万が一にも大人がこれをやったのなら後ろからブン殴ってやりたいところであるが、子供の仕業だとするなら…
もし何かのタイミングで彼らに出会えたなら、自分は何かを伝えることは出来るだろうか。












※もうひとつ、
自分が行っている「昆虫採集」もまた虫の命を奪う行為であり、そこに「学術的な意味」や「生き物を理解しているという理由付け」は人間側の理屈であって、当の虫にとっては不当に捕らえられ、殺されることに変わりはない…
…という想いもある。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
今までに来た虫好きさん
検索フォーム
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。