ヨーロッパオニヤンマ

南仏で出遭った、もうひとつの印象的だったトンボ。

ヨーロッパミヤマクワガタの頭を見つけた森の切れ間、ある日そこで狭い範囲をパトロール飛行するヤンマを見つけた。
黄色と黒で、先日のコウテイギンヤンマとは明らかに違う種類だ。
サイズはギンヤンマより少し小さいぐらい。だが、飛び方からしてこれもヤンマらしい。
となると、ミルンヤンマとか、その辺に近い仲間…?
今回は金属竿を持っている ので、勝負を挑んでみる。

悠然と同じところを往復するこの飛び方…
どこかで見たような気がするが、何だったか…

網を低く構えて腰を落とし、何度か往復するその飛行ルートを確認し、ここだ!というタイミングで網を振り上げると見事に一発で入った。
バサササッ!という力強いハネの擦れ音がたまらない。
やっぱりこのネットインした瞬間の暴れる音がヤンマ採集の醍醐味である。

網の中で暴れるヤンマを押さえ込んでみると、思ったより小さい。
日本のトンボで言うと、ヤマサナエなどの大型サナエトンボぐらいしかない。
「サナエなのか…?」と取り出してみると、

見慣れたような、でも何がおかしいようなトンボが出てきた。
ヨーロッパオニヤンマ-1

確認のため、顔を見てみる。
ヨーロッパオニヤンマ顔
オニヤンマ顔 である。
だが、何か違う。
日本のオニヤンマはもっと黒い部分が多く、こんなに黄色い印象は受けない。
体にしても、何か黄色い模様が多い。

そして何より、明らかに日本で見るオニヤンマより小さいのである。
ヨーロッパオニヤンマ-2

だが、そう思って考えてみれば、確かにあの「悠然と同じところを往復するこの飛び方」はオニヤンマのそれである。
後に調べてみたところ、ヨーロッパオニヤンマCordulegaster annulatusという種であるらしい。

試しに、日本のオニヤンマと比較画像を載せてみる。
(画像クリックで大きくなります)
オニヤンマ比較
写っている左手の大きさでだいたいの縮尺を合わせてみたが、比較してみるとフランスのオニヤンマは日本のものに比べて遥かに小さいことが分かる。そして同じものを数頭見掛けたので、この1頭だけが特別に小さいというワケではなさそう。
また細かな黄色い模様が多い。

前回のギンヤンマもそうであるが、熱帯雨林の昆虫のように「日本と全然違う」というのも楽しいが、「日本のと似てるけど、これ種類違うよね」というのもまた楽しい。
そんなことを思わせてくれた、南フランスのトンボたち。



…もうひとつ、オニヤンマのいた場所の近くの沢で飛んでいたアオハダトンボの仲間(?)。
アオハダトンボの仲間
太陽の光の下で見るとその体はブルーに輝き、とても美しい。
日本のカワトンボ等と同じように、小さな沢の周辺で数頭が群れるように飛び回っていた。
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オークション詐欺

以前、当ブログの採集記「北海道採集記2012夏(1)」に載せた北海道産の特大ミヤマの画像を勝手に使用し、ヤフオクで詐欺出品がされていました。
うちのブログを見て頂いていた方が気付き、ご連絡を頂きました。
急いで確認したところ、3枚ある画像のうち1枚が間違いなくウチの。

…と、ほぼ同時に出品が取り消されたため現在オークション上ではもう出てきませんが、証拠画像は押さえました。
  ↓↓↓
ヤフオク詐欺-1

※全体画像はこちら。
  ↓↓↓
ヤフオク詐欺-2

他人の画像を勝手に使い、あたかも商品が実在するかのように出品する詐欺というものが存在することは知っていましたが、まさか自身の画像がそれに使われるとは思ってもみませんでした。
しかも、つい先日、今話題になっている(?)レイバンのサングラスの偽物にtwitterのアカウントが乗っ取られるという被害を経験したばかりのところに続けざまにこういう事が起き、詐欺の片棒を担がされているようでとても嫌な気分です。

虫けら屋は、標本教室等は行っておりますが、採った虫をそのまま販売というのは基本的にやっておりません(…大手町のフェアでクロジャコウカミキリは売ったけど)。
ましてネットオークションは一度も利用したことはありません(売り買い共に)。
もし今後、私のブログの虫画像がネットオークションで出ていた場合、100%詐欺 と思って間違いありません。

…無いとは思いますが、万が一にも「虫けら屋」の名で昆虫の出品などあっても私ではありません。


…記事を書きながら再度ヤフオクを見たところ、詐欺のアカウント自体を消したみたいですね。
出品元は大阪府って書いてあったけど、本当かな…?


今回は落札前に詐欺主が逃げたので金銭的な被害は出ませんでしたが、ネットオークションで虫を購入される方は、出品者の中にはこういう詐欺な輩もいますので、入札の際はよくよくご注意下さいませ。





※急遽書いた記事で、事前に書いておいた虫記事が下にもう一編ありますので、お口直しにどうぞ(笑)

エゴヒゲナガゾウムシ

フランスの虫の紹介中ですが、恒例の時事モノ。
日本の昆虫です。




5月ごろに咲いたエゴの花が散り、7月になると実がだいぶ膨らんでくる。
今の時期、この実をよく見てみると小さな虫がついていることがある。
エゴヒゲナガゾウムシ-1

この虫、よくよく見てみるととても面白い顔をしている。

エゴヒゲナガゾウムシ-2
白く真っ平らな顔で、牛の角のように左右に張り出している。
エゴヒゲナガゾウムシ、またの名を ウシヅラヒゲナガゾウムシ という。

まだ固くなる前の青いエゴの実を食べ、また産卵もこのエゴの実にするようだ。
♀は、♂ほど珍奇な顔はしていないが、それでもちょっと…
…いや、かなりひょうきんな顔。
エゴヒゲナガゾウムシ-3

体長5mm程度と小さいのでついつい見落としがちになるが、こういう小さいけれども面白いモノもたくさんいるのが昆虫。

エゴヒゲナガゾウムシ-4

コウテイギンヤンマ

日中、ヨーロッパミヤマクワガタのいそうな場所を探して散策していると、小さな池があった。
南仏の池
見れば数頭のトンボが飛んでいる。
気になって近付いてみると、まず目に入ったのはシオカラトンボみたいなトンボ。粉を吹いたような青白い♂と思われる個体がテリトリー飛行をしており、色合いからするとシオカラというよりシオヤトンボに近いか…?などと考える。
もうひとつ、明らかにギンヤンマの仲間と分かる大型のヤンマが飛んでいる。
ヤンマを見るとつい勝負したくなるという気持ちは、昆虫少年だった人なら誰でも分かってもらえる感覚じゃないだろうか。
だが、今持っているのは磯玉(→磯玉)だ。金属製のジュラルミンロッド(→ジュラルミンロッド)と違い、力一杯振ると折れてしまう。
力加減をしながら振ってみるが、金属竿と感覚が違うせいもあり簡単には網に入らない。
だが、池が小さいせいもあって振り逃しても射程外まで逃げて行かない。一度逃げて行っても、しばらくするとまた戻ってくる。
そのうち頃合いの射程に入ったところでエイヤッ!と竿を振ると、






パシィッ!



と乾いた音が響いた。
「やばい!」
間違いなく、竿にヒビが入った音だ。
慌てて手元に戻し、確認してみると、先から4段目あたりに、縦に長い亀裂が走っている。
「マズイなぁ…」と思いつつも、まだ完全に折れたワケではないようなので、だましだまし使ってみることにする。
再びヤンマと対峙し、先程まで以上にゆるやかに竿を振る………が、



バキバキバキッ!



「うわっ!」
先程の亀裂が入った段が、へし折れた。
段のど真ん中からグニャリと折れ曲がっている。

マズったな…この竿、まだ必要な用途があるのに…

後悔すれども後の祭り。
だが、それでもヤンマを諦めきれず、先の段を縮めて折れた段の芯にして、再びヤンマと対峙。
竿の仇とばかりにようやくネットに入れたのは、美しいギンヤンマだった。
コウテイギンヤンマ
日本に戻ってから調べたところ、どうやら コウテイギンヤンマAnax imperatorという種類らしい。
エナメルブルーが長い腹部までずっと続き、美しいトンボである。
日本のギンヤンマと比べてみると、その青さの違いは歴然である。
ギンヤンマ
なんとなくヨーロッパ調というか、異国の雰囲気を漂わせるギンヤンマである。


また、同じ池で見られたシオヤトンボっぽく見えたトンボであるが、ギンヤンマを待ちがてらネットインしてみたところ、ハラビロトンボの仲間であった。しかし日本のハラビロトンボより更に腹部の幅が広く、胸部もムッチリとしている。
ヨーロッパハラビロトンボ
ヨーロッパハラビロトンボLibellula depressaという種らしい。
日本のハラビロトンボは湿地的な環境でよく見られる印象があるが、こちらは普通の池の周囲を飛び回っていた。

普通に見られる虫でも、似ているようで日本と違う。
やはりここは異国の地なんだな…と思わせる、そんなトンボたち。





長竿という尊い犠牲 を払って得た、異国の雰囲気を持つ虫たちのひとつだった。

ヨーロッパミヤマクワガタ~その1:出遭う~

ヨーロッパミヤマクワガタは、ミヤマクワガタの仲間で一番最初に発見(記載)された種で、このグループの基準種になっている。
ユーラシアに広く分布して、いくつかの亜種(→亜種とは)に分かれており、原名亜種のケルブス(ssp. cervus)、最大亜種のユダイクス(ssp. judaicus)、同じくらい巨大になるアクベシアヌス(ssp. akbesianus)等が有名で、これらは全て「ヨーロッパミヤマクワガタ」という同じ種内での亜種である。
これらの亜種のうち、フランスには原名亜種のケルブスが分布している。
最大サイズではユダイクスやアクベシアヌスに一歩譲るものの、横幅があり同サイズでならこちらの方が迫力勝ちする。

そんなヨーロッパミヤマクワガタの野生の姿を一度は見たいと思っていたため、今回のフランス旅行と相成った。

フランスに着いた当日、午後から早速(Googleマップで見て決めていた)森に行ってみると、思っていた以上に深い。
深いフランスの森
木々も高く、ミヤマが集まるオークの木というのも何本もある。
ヨーロッパミヤマクワガタはまず間違いなくいるだろう。
いるだろうが、一体どこをどう探せば良いのだろう…?
…初めて南西諸島に昆虫採集に行った時に陥る、あの気持ちと同じだ。

森が想像以上に大きく、深く、自分があまりに小さく、何をどうすれば良いのか分からなくなるあの感じ。

それでも他の昆虫を探したりしながら森の中を歩いていると、大きな倒木の上に明らかにミヤマのものと思われる脚パーツが落ちていた。
おそらく鳥にでも食われたものだろう。
パーツの大きさからしてナカナカ大型個体らしい。
さっそくの生息証拠発見に興奮してよくよく探してみると、
ケルブス頭
こ、これは…!!

間違いなく、ヨーロッパミヤマクワガタの頭である。
しかも、それなりに大型の。

…さ、最初の発見がコレか…

明らかに、日本のミヤマクワガタとは違う。
全体に横幅があり、大アゴは太く、大きな内歯(大アゴのギザギザ)は少ない。
これを見て最初に思ったのは、
「本当に野生にいるんだなぁ…」
だった。

生きているのはいないのかと探してみたが、そう簡単には見つからない。
だが、これで自分が選んだ場所にヨーロッパミヤマが間違いなく生息していることは確認できたので、一歩前進したとポジティブに捉えておく。
事前に日本で調べた情報によれば、彼らは夕方に活発に飛び回るという。
今はまだ昼過ぎだし、活動時間まではまだある。
一度宿に戻り、夕方に再び出直す。

夏、フランスの日は長い。
午後5時などまだまだ昼間、7時になってようやく日が傾き始めるが、ここからが長い。
いそいそと昼間にミヤマの頭を見つけた場所に向かっていると、その途中、いきなり足元を歩くクワガタの姿!

ケルブス1号
「いたっ!」
小さな♂。
ミヤマらしい頭部の発達もほとんどなく迫力もないが、これは間違いなく、生きた野生のヨーロッパミヤマクワガタなのである。

手に乗せてみると、一丁前に威嚇してくる。
ケルブス1号-2
今まで、標本か飼育ケースの中に入ったものしか見たことがなかった遠い異国のクワガタが、今、野生のまま目の前にいる。
不思議な感覚である。

正直に言うと、初めてアマミミヤマクワガタを採った時や、初めてミヤマカラスアゲハを採った時のような、手が震えるほどの感動は…ない。
もちろん、嬉しいのは嬉しい。
だが、それ以上になんとも不思議な感覚なのだ。
標本やケースの中の生き虫は何度も見ているハズなのに、今初めてこの虫を見たような。

これがヨーロッパミヤマクワガタという虫なのか…

小さな子供が、初めて見るものを「これはいったい何だろうか?」と興味深げに観察するような、そんな不思議な感覚。
しばし呆けたように虫を見つめていたが、はと気付き、再び先へ向かう。

しばらく行くと、またしても路上に虫が落ちているのが見えた。
路上のケルブス
今度は少し冷静に、雰囲気も分かるようにとカメラを路上に置いて撮ってみる。
飛んでいたのが何かにぶつかって落ちてしまったのか、まだ下翅が出たままでひっくり返って固まっている。


…どちらも小さな個体ではあるが、続けざまに2頭のヨーロッパミヤマクワガタに出くわした。
どうやら、本当にフランスではこの虫は普通種らしい。
行く前はずっと「どうやったら見つかるのか?どんな場所にいるのか?」と悶々と考えていたが、フランス初日にしてなんともあっさりと出遭えてしまった。

彼らがこの森でどんな暮らしをしているのか、その一端を垣間見た。
これからの滞在中に、どれぐらいこのヨーロッパミヤマクワガタに出遭えるのか。
どれぐらい、その生態の一端を見ることが出来るのか。
まだ分からない。

ただ、日本から遠く離れたこのフランスという地で、この虫が確かに生きているのだと、ようやく自分の中で理解できた…
そんな気がした出遭いだった。


ヨーロッパミヤマクワガタ~その0:計画~

※今回の記事は、海外に虫を探しに行ってみたいと思っている方に、計画の参考になるように準備計画の経験談を書いてみました。
自分が初めての場所に行く際に、事前にどんなコトをしているのか等、ご興味のある方も少しはいるかな?と。
虫についての紹介は次回以降になりますので、興味の無い方は申し訳ありませんが読み飛ばして下さいませ。



ヨーロッパミヤマクワガタ。
Lucanus cervus
今回の旅行、新婚旅行ではありますが一番の目的はコイツでした。
格好良いクワガタだとは認識していましたが、標本箱や飼育ケースの中にいるものはイマイチ食指が動かず、むしろ 野外で生きている姿を見てみたい と思う虫でした。
しかしヨーロッパは遠く、気軽に行けるような場所ではありません。
そこで、今回がちょうどピッタリの機会だったのです。

ネットで調べてみると、ヨーロッパミヤマクワガタはヨーロッパ~ロシアの方まで広く分布しているものの場所によって個体数もかなり違うようです。
フランスでは普通に見られるようですし、アニメなんかの日本文化も多く入っている国なので親日国のイメージも強く、日本人が行きやすいかなということもあって、国はフランスに定めました。
フランス地図
ただ一方で、ちょっと前に銃乱射事件なんかもあり、治安的に不安も少々…。
でも、それを言ったらヨーロッパ全体どこでも似たようなものかな…とも思い、フランスに決めました。
どうせ行くのは田舎町だし、「そういう方々 も標的にはしないだろ」という楽観視も含みつつ。


:「新婚旅行、フランスとかどう?ヨーロッパって響きも良いじゃん?」
:「フランス!?…で、どんな虫がいるの?」

即バレ…(゚∀゚;)

流石です。
もう相方の理解も得られました(※諦めとも言う)。

インターネットや文献で情報を集めますが、「南フランスに大型が多い」「黄昏時に盛んに飛翔する」などの情報は拾えるものの、具体的な場所についてはほとんど出てきません。
そこで、よく集まるとされている木を調べ、Googleマップで森っぽい場所を探してストリートビューでひたすらその木が多い場所を探す、という地道な作業を毎日のように繰り返しました。
ただ、森だ森だとあまり大きな森を選定すると迷う危険もあります(※試しに、ご自身の知っている雑木林ポイントをGoogleマップで見てみて下さい。想像以上に小さいと思います)。
そうしてフランス南部で「ここならいるだろう」という場所を自分で選定し、ここから具体的な旅行計画です。
このクワガタは日本のミヤマより発生時期が早く、6月~7月上旬がシーズンだというので、時期はそこに決めました。

さてまずは最も簡単な、「フランス南部のフリープラン・ツアー」パック旅行がないか、駅やJTBなどのパンフレットを片っ端から探します。
しかし、フランス旅行といえば出てくるのは パリ、パリパリパリParis
エッフェル塔

…日本人どんだけパリ好きなんだ、と。
こちとらパリジェンヌもシャンゼリゼも興味ありません。
誰が好き好んで言葉も通じない人混みの中になんて行きたいもんですか。
たまに行き先がパリと違うのがあっても、旅行中の観光行程が全て決められているようなものばかりで、こちらの希望にマッチしたようなパックは皆無です。

となると、いつも南西諸島に行く時にやっているような、「飛行機と宿を自分で取る」という方法しかありません。
飛行機はというと、日本の航空会社の便があればと探したのですが、パリまでの便はあるもののフランス南部への便はないようです。では南部に飛んでいる便はと調べると、フランスの航空会社「エールフランス(Air France)」の国内便があるようです。
この航空会社は日本語のホームページもあるので、なんとか予約も出来そうです。

Air France日本語ホームページ

2つの航空会社をまたぐのは予約も二度手間で面倒ですし、どうせエールフランスの予約をしなければいけないのなら、日本から全て同じ航空会社の便で行った方が少しでも手間も省けます。
便を調べてみると、夜中に羽田空港を発ち、翌早朝にパリに着く便があるようで、そこから南部行きの国内便に乗り換えれば午前中にはフランス南部まで行けそうです。
フライト

…ところがここで問題発生。

よくよく見ると、日本からの便が着く空港と、南部へ向かう空港が別なのです。
日本からの便が着くのはパリの北にあるシャルル・ド・ゴール空港、パリからフランス南部への国内便が出るのはパリの南にあるオルリー空港
つまり、乗り継ぎをするためには空港間を地上移動しなければいけないワケです。
英語ですらほんのカタコトしか喋れないのにフランス語の国で大きな荷物を持って空港間を自力で移動とか、早くも挫折しそうです

しかし、ここで諦めるワケにはいきません。
調べてみると、どうやらシャトルバスが空港同士を連絡しているようです。
それならば、乗り間違えさえしなければ町を歩いたり電車に乗ったりせずともオルリー空港まで行けそうです。
またまたインターネットで、乗り場や注意点などを調べます。
予約ではなく当日チケットを買えば良いようなので、これは後回しになりそうです。
なんとか空港間移動もできそうなので、飛行機チケットを予約します。

飛行機が決まれば次は宿です。
目的地の近くの町にあるホテルを色々調べますが、どうやって予約したものかと思っていたら、古巣の六本脚の方から「エクスペディアで予約できますよ」という情報が。
さっそく調べると、確かに日本語で世界中の宿を予約できるエクスペディアというサイトがあるではないですか。

エクスペディア(Expedia)日本語ホームページ

目星を付けていた宿も、ここで予約できるようです。
…余談ですが、10年ぐらい前にマレーシアに採集に行った際に利用した「Cameronian inn」という宿もこのサイトから予約できるようです。

支払いはと調べると、事前支払い当日支払いが選べるようで、事前に払っちゃった方が絶対に面倒が少ないです。
当日支払いは現地通貨であるユーロ払いなのに対し、事前支払いは日本円で払えます。

…しかしここでまた躊躇。

ホテルの宿泊料は当然ユーロで設定されているワケで、日本円で支払うということは ユーロ為替が変動すると金額も変わる ということです。
つまり、円が高い時に支払えば、それだけ宿泊費が安くなるということなのです。
事実、最初に見てから数日して同じ宿を見たら、最初は1泊あたり8,000円(2人1部屋)チョイだったのが、7,700円ぐらいに下がっていました。

これは、もうちょっと待ったらもっと安くなるんじゃないか…?

待ってみると、多少上下しながらも少しずつ下がり、7,500円ぐらいまで下がりました。
狙い通りです。最初の時から、一泊500円以上も安くなっています。
しかしどうでしょう?もう少し待ったら、更に下がるんじゃないでしょうか?





上がりました。


あれよあれよと言う間に9,000円近くまで上がってしまいました。
欲を出した結果が 大失敗です。
総理なにやってんだ、このやろう!です。
しかも、まだ上がりそうな勢いです。

更に上がってしまう前に、今のうちに予約してしまうべきなのか!?

迷っているうちに更に数百円上がりましたが、ここで救済措置なのか何なのか分かりませんが、割引が入りました。
値引かれて、1泊8,000円です。

また下がる可能性もゼロではありませんが、上がっちゃったら目も当てられません。
予約です。
(…実際、この後ここから200円ぐらい上がりました。)

これで、予約関係は完了です。
レンタカーを使うことも考えましたが、自分の運転免許は実はAT(オートマ)限定でMT(マニュアル)は運転できません。
対してフランスのレンタカーは基本的にMTで、ATは高値い四駆しかありません。しかも四駆は何やら走行距離制限とやらまであります。
AT免許の限定解除(MTも運転できるようにする)を受けに行くということも考えましたが、解除したばかりの腕で左ハンドル・右走行を運転できるのか…?という不安も大きく、レンタカーは諦めました。
行動範囲はぐっと狭まってしまいますが、仕方ありません。

再び毎日のようにストリートビューを見まくります。
地図はフランスの国土地理院の地形図を入手しようともしましたが日本語で手に入るところがなく、Googleマップなどを印刷します。
あとは少しでも多くの情報を得られるように、詳しそうな知人に聞いてみたり、ネットや書籍などの文献を調べてみたり。
KUWATAというクワガタ雑誌の古い号に、実際に現地に行ってきた話が載っているという情報を得て、それを入手。
KUWATA
具体的な場所は出ていないものの、南フランスの現地で撮ったという写真を穴が開くほど眺めまくり、添えられた短い文章の一字一句まで読み込み、少しでも探索のヒントになりそうな情報を探します。
そうして集めた情報から頭の中でヨーロッパミヤマの生態を想像し、出遭う妄想を繰り返しながら、やがて出発当日を迎えることとなったワケです…

ヨーロッパミヤマ

帰ってきました

昨夜、無事に帰宅しました。


今回の旅行は、実は海外でした。









…というコトで、ドンッ!!!!
Lucanus cervus

はい、この虫に会いに行ってきました。
現地で、野生の姿を見てきました。

…今回は顛末記ではなく、旅で出遭った虫をその時のエピソードなんかを交えつつ順に紹介していきたいなと思っております。

バッタの標本の作り方~追補版~

※虫けら屋本人まだ戻っておりませんので、この記事も自動更新です。


2011年に当ブログで「バッタの標本の作り方」という記事を書きました(→バッタの標本の作り方)。
ここに書いたのは昔から行われている方法で、基本の部分は押さえてありますが、バッタ好きの間ではもう一手間かけて標本にすることが増えているようです。

頭の後ろの部分の膜を尖ったピンセットで突き破り、そこから内臓を取り出していくのですが、大型種ともなればそうそうピンセットも奥までは届きません。
その結果、腹部にはまだ内臓などが残ってしまうのです。
バッタ展足-3
バッタ類の標本ですぐに色が悪くなるのは、この内臓がすぐに傷んでしまうのが主な原因。
そこで、画像の赤い点線の部分も小さなハサミで切開し、そこから内臓を取り出します。
ヤブキリ1
ヤブキリ2

内臓を抜いて腹部を空にしますが、ここで注意点がひとつ。
内臓などをキレイに取り除こうとするあまり、腹部の内側をこすったりしない、というコト。
内側の組織はバッタの体色の色素も含んでおり、こすると簡単に取れてしまう。そして取れてしまうと腹部が半透明になって透けてしまうのである。
そのため、「内臓はキレイに取り除くものの、内側はこすらない」という作業が必要になる。
ヤブキリ3
内臓を取り除けたら、ポリエステル綿など水分をあまり吸わない綿を用意し、腹部より少し小さめに丸める。
腹部の中が空っぽのままだとペシャンコになってしまい、情けない標本になってしまう。
そこで、内臓の代わりに綿を詰めて、あの「腹部のふっくら感」を出すわけだ。
ヤブキリ4
それを、先程内臓を取り除いて空っぽになった体内に詰める。
そうしたら、あとは先の記事(→バッタの標本の作り方)のように形を整え、乾燥させればOK。
ヤブキリ5

腹部切開以外のことについては、先に紹介した過去記事を読んで頂くとだいたい書いてありますです、はい。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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