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ヨーロッパミヤマ、コント「交尾」

せっかく♀と出会えたのに、向きが逆だよ、逆。
「あれっ?あれっ!? 頭!? あれっ?向きどっち!?」
ヨーロッパミヤマ交尾-1

そんなマヌケなことをしているうちに、他の小さい♂が♀の匂いを嗅ぎつけ、割り込んでくる。
「わーい、女の子だー♪」
「おい、チョット待てゴルァッ!」
ヨーロッパミヤマ交尾-2

「何ヒトの彼女にチョッカイ出しとんじゃオマエはぁぁぁぁあ!?」
「あ~れ~っ!」
「ぺいっ!」
ヨーロッパミヤマ交尾-3

「ふー、やっと落ち着いて…おっ、なんやなんや、こっち向きやったんか。」
ヨーロッパミヤマ交尾-4




…夜の森、目の前で起きたヨーロッパミヤマのリアルコント。




ちなみに、生きているヨーロッパミヤマクワガタの大アゴは赤みが強く、特に夜間でライトやフラッシュを当てると鮮明な赤に写る。
しかし「これは生きている時だけの色で、死後しばらくして乾燥すると黒ずんでしまう。
血液が赤いワケでもあるまいに、不思議なものである。
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第69回 インセクトフェア

来月 9月23日(火)、大手町サンケイプラザにて毎年恒例のインセクトフェアが開催されます。
毎年この日に、サンケイプラザの3F・4Fの2フロアを貸し切って開催されている、世界トップクラスの規模を誇る有名な昆虫フェア(即売会)です。



…流石に毎度毎度「フェアとは何ぞや?」と同じコトを書くのもアレなので、もしまだフェアに行ったコトがなく、どういうものなのかを知りたい方は、昨年の同フェア記事をお読み下さいませませ。

第67回 インセクトフェア


ちなみに、この大手町インセクトフェアは毎年9月23日に開催されています。

大手町インセクトフェア
9月23日(火) 10:00~16:00


大手町サンケイプラザ(→地図
〒100-0004
東京都千代田区大手町1-7-2



…で。
昨年に引き続き、今年も標本教室の宣伝を兼ねて出展致します
ブース場所はまだ分かりませんが、多分4階会場のどこか、「虫けら屋」の名前でクワガタの展足作業か何かをしていると思いますので、お時間がございましたらお立ち寄り下さい(※席を空けている場合もありますので、何卒御了承下さい)。

ヨーロッパオオクワガタ

パラレリ-1
ヨーロッパオオクワガタ。
その学名からパラレリピペドゥスオオクワガタ(通称:パラレリ)とも呼ばれるオオクワガタの一種だが、大きさは日本のコクワガタより小さいぐらいで、最大でも3cm程度。
大アゴも小さく、日本でいう「オオクワガタ」のイメージとは程遠いクワガタである。
(※ただし、大アゴなどもよく見るとエッジが立っていて「確かにオオクワだな」と思わせられなくもない)

この小さなオオクワガタはお散歩するのが好きなようで、夕方に地面を歩いているのを時々見掛けた。
パラレリ-2
また、たびたび飛翔もするようで、夕方にヨーロッパミヤマクワガタの黄昏飛翔を観察しているとたまに妙に小さいのが飛んできて、思わず叩き落としたら本種だった…ということが何度かあった。
飛んでいた時間は夜中ではなく、ヨーロッパミヤマと同じく黄昏時だった。


ところで、このヨーロッパオオクワガタ、学名(→和名と学名)は Dorcus parallelipipedus という。
属名の Dorcus から日本のオオクワガタやコクワガタなどと同じグループであることが分かるのだが、ここに面白い話がひとつある。

日本にいるコクワガタは、今ではヨーロッパオオクワガタと同じ Dorcus 属とされているが、 かつては Macrodorcas という別の属にされていた。MacrodorcasMacro は大きいという意味で、dorcusdorcas になっているのは記載の際のタイプミスでそのまま付いてしまったものなので、つまり「大きいドルクス」という意味。
一方で日本のオオクワガタDorcus 属。…つまり、大きいオオクワガタの方が Dorcus 属で、小さいハズのコクワガタの方が Macrodorcas 属(大きいドルクス)という学名(属名)だった。
学名と大きさがあべこべ だったのだ。

実は、これは最初にDorcus 属として記載されたヨーロッパオオクワガタが小さく、日本にいるコクワガタ等の方が大きかったからなのである。しかし、実際アジア地域ではオオクワガタの仲間は大型種が多く、学名とサイズが逆になってしまった、という話。

…尤も、先に書いたように今ではどちらも Dorcus 属で同じグループとするのが主流になっているので、これは過去の豆知識となるのだが。



…ちなみに、今回自分が行った場所ではヨーロッパミヤマの方が多く見られたが、本種はフランス全土で普通種であるようで、インターネットで色々見ているとパリの近くの森でも普通に見られるようだ。
それだけ普通種ということは町に飛来することもあるようで、昼に町を散策していたところ、こんな残念な姿も一度見た。
パラレリ-3
パラレリ-4

ヤマトタマムシ

ヤマトタマムシ
ふつうに タマムシ とも呼ばれる虫で、日本産美麗昆虫の代表格。
明るい金緑色に赤紫のタテスジが左右に一本ずつ。

表がキラキラなら裏もキラッキラ。
タマムシ裏

夏を代表する虫の一つで、カブトムシとだいたい同じ時期に発生する。
夜に活動するカブトムシに対し、ヤマトタマムシは昼間に飛び回る。
日中の暑いさなかに、ギラギラと光る太陽を反射してキラキラと輝きながら活発に飛び回る。

幼虫がエノキやケヤキ、サクラなどの枯木を食べるため、♀はそれらの立ち枯れや伐採木によく飛来する。
広葉樹の材が積んである貯木場や雑木林の伐採地などで、よく晴れた日の昼前後10時~14時頃によく飛来するので探すならこの時間帯が良いだろう。
日陰の湿った材より炎天下に置かれたような材によく来るので、採集の際は熱中症に要注意。


…ところでこの虫、♂と♀はどこで見分けるかご存知だろうか?
実はお尻の先の形で見分けられる。
タマムシ腹端
♂の腹の先は大きく抉れており、ここを見れば一発で分かる。
また、慣れてみると♂の方が複眼が大きく、見比べてみると顔も違うことが分かる。
タマムシ顔

枯木や伐採木に来るものはほぼ100%の確率で♀なのだが、もしそれ以外で見つけたタマムシなら、標本が手元にあるならぜひ確認してみて頂きたい。

ヤマトタマムシ自体は、実はわりと普通に見られる種類ではあるが、♂は探し方を分かっていなければナカナカ見つからない。
もしも持っている標本が♂だったら、ラッキーである。

コガネオサムシの一種

南フランスでよく目にしたコガネオサムシの仲間。
コガネオサムシ-2
スプレンデンスコガネオサムシCarabus splendens)…だろうか?

最初に見たのは、林道脇の大きな倒木の上だった。
昼間に散策していた時、直径1mはありそうな大きなヨーロッパブナの伐採木があり、一部の樹皮が剥がれていた。
伐採木の上にあった15cm四方ぐらいの小さな樹皮片を何とはなしにヒョイと持ち上げたところ、その下にピッカピカに輝くオサムシがいた。
コガネオサムシ-1
鞘翅にはほとんど点刻がなくツルリとしてピッカピカに輝いている。その色は、角度によって赤っぽくも緑っぽくも見える。
明らかにオサムシなのだが、日本のオサムシは点刻や条があるのでずいぶんと雰囲気が違う。
それにしても美しい…。

掴んでみると、そこはやはりオサムシ。
日本のアオオサムシと変わらない“あのニオイ”がしっかりと指に染み付いた。

このオサムシはヨーロッパミヤマクワガタを探している時も時々見かけた。
林道を歩いていることもあれば、木を登っていることもあり、木の根元で虫かナメクジかよく分からないようなモノを捕食しているのも見掛けた。
どうやら、自分が探索に行った辺りのオサムシの中では最も普通な種類らしかった。

ヨーロッパミヤマクワガタ~その2:色々な姿~

前回(~その1:出遭う~)、ヨーロッパミヤマクワガタとの初遭遇について書いたが、今度は現地で見てきた様々な姿を。
これらは全て自然のままの、ヤラセなしのヨーロッパミヤマクワガタの姿。


(1)樹液に来た大型♂
樹液に来たヨーロッパミヤマ
午後7時頃(…と言っても、フランスは日が長く、日本で言うと4時ぐらいの明るさなのだが)、オークの樹液に来た70mmクラスの大型♂。
樹液が出ているのは気付いていたが、何度か見てもミヤマはおらず半ば諦めていた。だがある時、その木の前を通り掛かったところ、そこに大型の♂がゆっくりと歩いているのに気付いた。
ヨーロッパミヤマクワガタが樹液に来た、手付かずの姿。
しかし、樹液は何ヶ所か見つけたものの、やってくるヨーロッパミヤマの姿は意外と少なく、こういう姿を見ることはほとんどなかった。

(2)苔に埋もれながら、黄昏飛翔の時間を待つ中型♂
黄昏待ちのヨーロッパミヤマ
【ヨーロッパミヤマは黄昏時に盛んに飛翔する】というのはよく知られた生態であるが、夏は日が長いフランスでは黄昏は日本より遥かに遅く、飛翔する姿をよく目にするのは9時半~10時半頃。
それより少し早い時間帯、飛び立つ時間を待つかのように、木にとまる♂を見つけた。

(3)車に轢かれた♀
ヨーロパミヤマ轢死体
「黄昏の飛翔時間は♂♀ともによく飛び回るが、同時に歩いている個体もいる。
この時間帯に森の中の道を行くと、地面を歩いているヨーロッパミヤマがたびたび見られた。
しかし路上に出てくるということは車に轢かれてしまう危険もあるということ。
事実、フランス滞在中に何度もこうした轢死体を目にした。

(4)交尾する小型個体
ヨーロッパミヤマ小型個体の交尾
交尾する小型のヨーロッパミヤマクワガタ。
飼育下での交尾はインターネットでもよく画像を見かけるが、自然下での交尾を観察できたのはとても嬉しかった。
笑いを取るなら「デバガメ、デバガメ」というところだが、自然下での昆虫の交尾・ケンカ・採餌・産卵などの姿を観察するのは本当に面白く、ついつい時間を忘れて見惚れてしまう。

(5)昼間、林道を歩く大型♂
ヨーロッパミヤマの散歩
昼間、探索していたところ足元にわりと大型の♂が歩いていた。
70mmには達しないが、頭部も大きく発達した格好良い個体。
ヨーロッパミヤマは夕方ぐらいから活発に動き出すことが多いため、昼間に普通に歩いていたのは意外だった。


…日本のミヤマクワガタとは生態面でも色々と違いがみられ、そういった違いをひとつひとつ肌で感じることができたのはとても面白く、そして楽しかった。
「百聞は一見に如かず」という諺があるが、まさにその通り。
ネットや飼育本を見ているだけでは分からない、実際に現地で見なければ分からないことをたくさん知ることが出来た。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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