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マエアカスカシノメイガ

あちこちで桜の開花宣言が聞こえてきて、夜の寒さも緩んできました。
「夜も暖かくなったなぁ…」と思いながら帰宅時にふと見れば、玄関の門燈に透けた影。
マエアカスカシノメイガ-1
ぼんやりとした明かりがハネを透かし、なんだか風流。
この蛾は、マエアカスカシノメイガ という。

春先から秋口まで見られる蛾の一種で、比較的小さいので注意していないと見落としがち。
光を透かさずに実際の色を見てみると、銀白色のハネに前縁が赤みがかった褐色をしている。
薄い銀白色のハネは美しく、よく見ればなんとも可憐な蛾である。
マエアカスカシノメイガ-2

この蛾が姿を見せ始めると、なんとなくまた一歩春へと季節が進んだ気がする、そんな蛾である。
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虫を指すなら、「固体」ではなく「個体」です

昆虫関係でネットサーフィンをしていると、ちょいちょい言葉の誤用が目につきます。
そのひとつが、「個体」「固体」 と誤表記しているもの。

「つかまえた固体は~」とか、「あの時の固体が~」とか、そんな書き方をしているのをたまに見かけますが、この場合の正しい表記はにんべんの付く方の「個」個体です。

「固体」は液体や気体に対する言葉であり、虫やその他の 生き物1頭 を指していう言い方ではありません。
似た漢字なので、勘違い誤用以外にも単に慌てて誤変換に気付かずにそのまま使ってしまっている場合もあるとは思いますが、書いた側はともかく読んだ側は意外とそこで気になって引っ掛かってしまったりします。

…別に揚げ足を取りたいワケではないのですが、他にもWeb上でいくつか昆虫や生き物関係で目につく誤表記・誤用がありますので、Blogのネタに困った時に 気が向いた時に時々取り上げていこうかな、と。





…恒例の記事と関係ない写真は、昨年秋にススキにとまっていたオオカマキリ。
ススキとオオカマキリ
日本産のカマキリ類は、そこまでがっつりな擬態ではないように思えるが、こうしてススキなんかにとまっていると、ナカナカどうして立派なカムフラージュになっているなぁ、と思った次第。

素敵な模様

先月の奄美遠征、帰りにホテルの日帰り入浴で汚れを落として帰ったのだが、風呂から上がってホテルを出た際、ふと見るとエントランスの足元にトンボの模様が。

足元のトンボ模様-1

おや、なんかちょっとオシャレだな…なんて思いながら注視すると、何かおかしい。


……。


…ん?


…………。


………んんん?


足元のトンボ模様-2

マテ。

これ、本物やん!!

腹部が抉れているのは、本体は既に風化してなくなってしまい、めり込んだ跡だけが残っているせいだろう。

何が一体どうなったらこうなるの!?

しかも、近くに同じものがもうひとつ。
わざと付けたにしては数が2つだけで、しかも配置にデザイン的な感じがあまりない。
しかし偶然にしては、塗装したばかりのエントランスにトンボが2頭も落ちるだろうか?と疑問。

ホテルのエントランスにしゃがみ込んで、しばし頭を抱えてしまった…

ベニシジミ

町を歩いているとジンチョウゲの香りを感じ、日に日に春の気配が濃くなってきています。
今の時期、河川敷を散歩してみると、春の陽気に誘われて姿を見せ始めたモンシロチョウやモンキチョウが菜の花を訪れています。
そんな白や黄色のチョウに混じって、二回りぐらい小さいオレンジ色のチョウがいます。
それが ベニシジミ。
ベニシジミ春型

同じシジミチョウでもヤマトシジミやルリシジミはハネの表が水色ですが、このベニシジミはその名の通り紅色~オレンジ色をしています。
日本には似た種類はいないので、こんな姿のチョウを見たら間違いなくベニシジミ。
よくよく見ればハネの縁は白い縁毛があり、ちょっとオシャレ。
そしてこの紅色は一見のっぺりした色合いにも見えますが、よくよく見ると金属光沢を持っており、実は意外と煌びやか。

フチグロ-ベニシジミ
更によく見ていくと、後翅に小さな青い紋を並べる個体もいたりして、集めてみると個体変異もあって意外と面白い。

春から秋まで世代交代を繰り返しながら長く見られるチョウですが、まだいろどりの少ない春先、ベニシジミの鮮やかな紅色は目を惹き、春を感じさせてくれる虫のひとつです。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
夏を中心に東京農業大学の「食と農の博物館」や公立図書館で標本教室を行い、毎年大好評を頂いています。また、科学館の昆虫展の教育展示標本を手掛けたりもしています。
趣味面でも年齢=昆虫歴というぐらいの虫好きで、好きが高じて農大で昆虫学を学び、きちんと基礎を踏まえた上で教室もやっております。

なお、Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいなら構わないのですが、決してフリー素材として置いているワケではありませんので、勝手な使用はご遠慮ください。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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lucanidae@hotmail.com

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