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シャクガモドキ

前回の記事のラストで出したクエスチョン、下の画像の虫はチョウか、ガか?

シャクガモドキ

この虫、シャクガモドキというグループに属する虫の一種です。
名前、細く尖った触角、夜行性で光に集まる等、どこからどう見ても蛾にしか見えない




…のですが、実はチョウに分類されています。


ただし、以前は確かに蛾として扱われていました。
しかし、30年ほど前に幼虫や蛹の姿、成虫の眼(複眼)構造などを調べた結果、チョウであるとされました。
…まぁ確かに、成虫の姿だけ見たら蛾にしか見えませんよね(笑)


よく、「チョウはハネを閉じてとまり、蛾は開いてとまる」「チョウは昼間に飛んで、蛾は夜に飛ぶ」など『チョウとガの違い』とされる話がいくつかありますが、あれらは多くの場合当てはまるコトが多いのですが、どれも例外を含んでいます。

ハネを開いてとまるチョウ(オオムラサキ)がいたり、
オオムラサキPr.

休む時はハネを閉じてとまる蛾(エゾヨツメ)がいたり、
エゾヨツメ翅閉

昼間に飛ぶ蛾(キオビエダシャク)がいたり、
キオビエダシャク-2

…そして今回のように夜行性のチョウがいたり。

ちなみに、蛾はチョウより遥かに種数が多く、ハネに鱗粉を持つ「鱗翅目(りんしもく)」という虫のうち、圧倒的大多数を占めるのは蛾です。
蝶と蛾は並列に語られることが多いのですが、実は「蛾の中の一部のグループをチョウと呼んでいる」と言った方が良いのかもしれないですね。
実際、外国では国によってはチョウとガを分けずに同じ呼び方をする所も少なくないですし。
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東大博物館、リニューアル

東京都文京区本郷にある東京大学。
その中にある 東京大学総合研究博物館 が、リニューアルオープンしました(5月に…)。
東大博物館チラシ
考古学、歴史、生物学など様々な分野の専門家がいる博物館で、色々な分野のものが展示されています。
また、リニューアルを記念して、現在、様々な専門の先生による講演も開催されています。
昆虫の専門として、矢後先生(数年前ブータンシボリアゲハ再発見の際に、調査隊としてブータンに行かれた方の中の1人)も8月20日講演されますので、気になる方は要チェック。
東大-2

国立や県立博物館のような超大規模博物館ではありませんが、入館無料なので、お散歩がてら、近くにお越しの際など、立ち寄ってみてはいかがでしょう?
詳しくは、以下の博物館のホームページをご覧ください。

東京大学総合研究博物館

…ちなみに、私は標本整理のお仕事でたまに行っておりますが、表舞台には立っておりません。悪しからず(笑)





さて、そんな展示品の中からひとつ問題。
以下の画像の虫は、蛾でしょうか?それともチョウでしょうか?
シャクガモドキ

私が大好きだった、ZABADAKの吉良知彦というミュージシャンが亡くなった。
虫屋さんでもあり、一緒に山梨のオオムラサキセンターに行ったりもした(→ZABADAKコンサート in オオムラサキセンター)。

一応うちは昆虫のBlogなので、ここで多くを語ることはしないけど、
こんな方は私の中に二度と現れないと、はっきり言える。


今はただ、ご冥福をお祈りするばかり。


手汗とオオムラサキ
オオムラサキ・ドームの中で私の手の汗を吸いにきたオオムラサキ。
後ろに写ってる黄色いシャツは吉良さん。(2014年)

タマムシ・フィーバー

土場モドキ
他の場所でタマムシが確認できるようになってきたので、いよいよと期待に胸を膨らませて土場モドキを確認に行く。
11時ともなれば日差しは強烈で、秒単位で体の水分を奪っていく。
そんな中、どこかに来ているのではないかと積んである材を睨んでいくと…

いた!
タマムシ飛来
狙い違わず、ヤマトタマムシである。
偶然に採れる虫も嬉しいが、ある虫を狙って、それが狙い通りに採れるというのは快感である。
よくよく探せば、ポツポツとタマムシの姿が見られる。
…ただ、少々厄介なのが、普通の貯木場と違い伐採木の上に小枝などを積み上げてあるため、飛来したタマムシがすぐに小枝の下へと潜り込んでいってしまうのである。
土場モドキ2
それでも、タイミングよく飛んできたものをネットインしたり、逆に産卵を終えて小枝の中から飛び立ったものをネットインしたりと小まめに採集していく。

…正直、これだけまとめてタマムシを採れるのは何年ぶりだろう?
昨年、八王子市某所で採集会の際に数頭を採集したが、それでも全員で5~6頭という感じだった。
その5~6頭が、採集を始めて1時間で既に採れてしまっている。

ヤマトタマムシの♀は晴れた日の10時~13時頃に材に衰弱木や新鮮な倒木・伐採木に飛来して産卵する。
しかし、この産卵場には♂はまったく現れない。
では♂はどうしているのかというと…

正午を過ぎた頃から、♂たちはその輝くハネをきらめかせながらエノキやケヤキの樹冠部を飛び回り始める。
たまたま伐採されて積まれた材の向こうにエノキが生えているようだったので、薄くなってしまった林を抜けて裏へ回ってみると、立派なエノキが生えていた。
エノキの大木
下の方まで枝ぶりが良く、素晴らしい状態。
これならば♂もいるだろうとよくよく木を睨んでいると…
タマムシ飛翔
いたっ!

拡大してみると分かるが、この矢印のような形をした飛行物体が、ヤマトタマムシである。
タマムシ飛翔-2
長い竿が必要ではあるが、個体数は多い。
あちこちで♂が飛び回っている。
タマムシ群飛
これだけの数のタマムシの♂を見るのは生まれて初めてであるが、おそらく、昔はこういう光景がそこら中に普通に見られたのだろう。
宅地開発により雑木林が減少し、ヤマトタマムシも減った。
今でも都心部でも緑地帯などに細々と生き残って(私自身、世田谷区・港区・千代田区などで確認)はいるが、これだけ群れ飛んでいるのは見たことがない。

少し低めを飛ぶ個体に狙いを定めて網を振り、ネットイン。
エノキの木自体は20mぐらいある立派な木だが、枝ぶりが良いため下の方までしっかり葉があり、それに沿って高さ7~8mぐらいまで下りてくる個体も少なくない。

長竿(→記事)はリーチが長い代わりに大きく“しなる”ため振り回しづらく、懐に飛びこまれるとどうしようもないという欠点がある。飛翔があまり早くないタマムシとは言え、長竿で勝負すると結構てこずる。
しかし、それでも個体数が多いのでチャンスも多く、何だかんだで次々と♂が採れる。
…こんな経験は初めてである。
「あ、これは触角欠けてるからいいや」「お!これデカイ!」など選り好みしながらタマムシを採集できるなんて、なんという贅沢だろう。
ある時など、飛んでいた♂が葉にとまったのが確認できたのでそこを一気に網で掬ってみたところ、一度に4頭(3♂1♀)のタマムシが入ったりも。おそらく♀に誘引された♂たちが集まったところだったのだろう。

自宅から自転車で5分足らず、わずか3時間の採集で十分すぎるほどの成果を得て、あまりの暑さもあってまだまだ♂が飛び交う午後2時に、意気揚々と引き上げた。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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