初夏の山梨・韮崎市(1)

土曜日に夏の昆虫関係の仕事の打ち合わせで山梨に行くことになり、せっかくなので1日早く現地入りして採集。
6月15日(金)早朝に到着し、まずはベイトトラップ(→ベイトトラップ)を仕掛ける。
で、3ヶ所仕掛けて戻ってきたら、早くも最初のトラップのすぐ横にオオオサムシが来ている。
「早っ!」

またこの辺りはアイノミドリシジミ・メスアカミドリシジミが多く、時期的に出始めていないかと期待していたのだが、どうもまだウスバシロチョウが目に付き、ミドリシジミには早そうな雰囲気。
…少し季節が遅れ気味か。

そうこうしていたら、更にオオオサが1頭落ちている。

こう上手くハマッてくれると嬉しいねぇ。
キンイロジョウカイも1頭採れたが、これもまだ出始めのようだ。
イタドリの葉には、小さくても美しい緑のハマキチョッキリの姿。

ハマキチョッキリ

さてゼフがいないとなると、このポイントではあまりやる事がなくなってしまう。
そこで、昨年見つけた小さな材置場に行ってみる。

…さほど期待していなかったのだが、クロホシタマムシチャイロヒラタカミキリ チャイロホソヒラタカミキリなど予想外の収穫。

クロホシ&チャイロホソヒラタ

普通種ではあっても普段あまり目にしない種なので嬉しい。
1本だけ樹液ダラダラな樹を見ていたら、ブーンという羽音。現れたハナムグリ系が随分大型で、もしや…と思っていると樹液に着地。

2012年初カナブン
2012年初カナブン
その他、樹液にはオオスズメバチ、スジクワガタ、ヒオドシチョウ等の姿も。

韮崎昆虫3種

ボロボロの松材の表面を見るとウバタマムシがいくつも付いている。
ヤマトタマムシはメスしか材に来ないのに対し、ウバタマムシはオス・メス両方材に飛来するようだ。
こういう事も、実際に採集してみなければなかなか分からない。

3mぐらいの高さにいたシロテンハナムグリ(?)が気になり、なんとか捕獲してみると、これがムラサキツヤハナムグリ!

ムラサキツヤハナムグリ
実は本種は自己初採集なのでかなり嬉しい。
別に珍しい種ではないのだが、自分はどうも巡り合えず、野外で見たのは今回が初めて。

さてBPTの様子を見に戻ってみると、オオオサが更に4頭も落ちている。

オオオサinピット
やっぱりミミズベイトは効果あるらしい。
見ればオサムシ達は、ミミズの肉片をくわえたまま右往左往しており、明らかにサナギ粉よりミミズを好んでいる様子。

もう一度、ゼフがいないか探してみるが、やはり見つからない。
大型のジョウカイボンが飛んでいるのが目に入り、もしやと思って葉にとまったのを掬ってみると、案の定キンイロジョウカイ。

キンイロジョウカイ

地味揃いのジョウカイボンの中にあって、鞘翅に紫色の金属光沢をもつ美しい種だ。
韮崎周辺は個体数が多いようだが、他の場所では見た事がない。

さて、またまた材置場に戻ってみると、黒っぽいスズメバチのようなものがブーンと…

…って、チャイロスズメバチ!!

しかもこの時期なら女王蜂だ
なんとかネットイン。
働き蜂は夏にたまに採れるが、女王蜂はなかなか見つからない。
ラッキーだ。

毒ビンの中は色々な虫がごったになっている。
う~ん、毒ビンがこれだけゴチャゴチャになるのは久しぶり。

夕方になると睡眠不足から睡魔に襲われ、数時間の仮眠。
日が落ちて再度BPTを回るが、オオオサの追加はなし。
…どうも今の時期、ここのオサムシ達は夜ではなく昼間に活動しているらしい。
確かに夜間は気温が下がり、長袖を着ていても肌寒い。
オサムシは夜行性のイメージがあるが、寒い場所では昼間メインで動くらしい。
…となれば、明日朝にもう一度ミミズを追加してから打ち合わせに行き、終わって帰り掛けに回収すれば追加が狙えるかもしれない。

うん、そうしよう。
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No title

 チャイロスズメいいですね。僕は業者さんが新潟から送ってきてくれた物しか持ってないので羨ましいです。いつか僕もとりたいです。チャイロスズメの写真を載せて欲しかったです。

No title

 ウバタマがいくつも付いているなんて・・・なーんてうらやましい話なんでしょう!さすが山梨。八ヶ岳付近は多いですよね、タマムシ類。
 個人的には普通種でもオオオサが沢山落ちる地域もうらやましいです。私の住む長野市は、市の公式資料自然編によるとオオオサの北限地であるそうですが・・・様々なところで採集を試していますが、まだ得られません。

Re: No title

>インセクトさん
チャイロスズメバチ、働き蜂はたまに見ますが、女王蜂は私も今回が初めてでした。
なので撮影する心の余裕がなく…(^^;

>ふうけぃ☆風敬さん
自分も、今まで本土のウバタマは1回に1頭ずつしか見つけた事がなかったので嬉しかったです。
松林があると案外生息しているようで、普段姿を見なくても1本伐採されると急に集まってきたりするのはやはりタマムシですね。
今回のポイントはオオオサが比較的多く、むしろアオオサの方が少ないので、ある意味面白いです。
アオオサは記事中にも登場した「材置場」の方が多く、何がしか好む環境が違うんでしょうね…。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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