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奄美大島採集記2012夏(03)~スジブトの日~

6月30日(土)

朝起きて、ちょっとイジュの花でも掬ってみようかと近くのトンネル上の旧道まで車を走らせる。
まだ朝9時だというのに既に陽射しは容赦無い。
…実は、内心ちょっとだけフェリベニを狙っていたのだが、まぁそう甘くはない。
キイロミヤマカミキリとツキガタマメコガネを採集して撤収。

友人Y氏と合流し、昼間のトラップ巡回に向かう。
ふと見ると、初日の晩に小さなスジブトが付いていた1号トラップ(ポイント入口から入って最初のトラップ)に、昼間から55mmぐらいある立派なスジブトヒラタクワガタが付いている(※画像のトラップ左下側)。

スジブトとアカボシ

スジブトと一緒にアカボシゴマダラも複数付いており、なんとも奄美らしい贅沢な画だ。
他にも複数頭のスジブトヒラタが付いており、何やら急に集まりだした感じ。
採集する前に写真を撮ろうと携帯を構えて近付きつつ、“昼間なのに結構来てるなぁ…”と見回した瞬間、

「げっ!」

いきなり、トラップすぐ下の草の葉の上に、泥だらけの巨大なスジブトが鎮座しているのが目に飛び込んできた。
「うわわわわっ!」
撮影どころではない。
慌ててそれを引っ掴むと、越冬明けなのか分からないが、中脚・後脚のフ節4本が全て欠損しているボロボロ個体。
だが、それを補って余りある迫力がある。
急いで車まで駆け戻り、ノギスを当てると…

スジブト65mmボロ

で、でかい…

ややアゴちんば(左右でアゴ先がズレる)だが、左で計れば65mm、右で計っても64mmある特大個体。
な、なんでこんな個体が真昼間に草の上なんかに…

デカイ!
なのになんでこんなにボロなんだ!?


これじゃ喜んで良いのか嘆いて良いのか…

複雑な気持ちのまま車を走らせると、あちこちのトラップにアカボシゴマダラが来ている。
これもそのうち採っとかないとなー…なんて思いながら流していく。
…本当は思い立った時に採っておいた方が良いのは分かっているのだが、どうにもたくさん居過ぎて採る気が起きない…。
そんなこんなで初日の晩に本ハブがいたトラップまで来たところ、再びスジブトヒラタが付いているのが目に入った。
「お、これもわりと大きそう…」
と掴んだところ、


“わりと”どころじゃなかった。

スジブト66&65
66mm。

つい先程採集した個体と同等かそれ以上の、しかも完品ときた。
(※画像左の個体。右は先のボロボロ65mm)

「やばい!デカイ!!」
昼日中から65mmクラスが2頭連続って、一体何なんだ!?
スジブトヒラタの65mm級なんて、採れたら夜中に本土の友人に電話掛けていいレベルだぞ!?(※迷惑です)
それが真昼間に立て続けに2頭だなんて…
正直、お盆時に50mmの♂を採って「デカイ!」とか言っていたのが悲しくなってくるようなサイズだ。

スジブトヒラタはアマミノコギリと並んで奄美大島のクワガタの中でも最普通種ではあるが、採れるのは30~40mm台の個体がほとんどで、55mmもあれば十分に大型、60mmに達する個体はかなり少ない。

65mmって……66mmって……

この66mmは後でヤラセでも良いので生かして撮影しようと、毒ビンに入れずにサンプル管に御案内。


さて、午後は島中部の池でも探してみようと某所まで車を走らせる。
そこでついでに、先程採集したスジブトヒラタをヤラセ撮影しておく。

スジブト66mm
ヤラセでも、こんな大きな個体を生きたまま現地で撮影できる機会などもう一生無いだろうし。
少々アゴの細い個体なので、斜め前方から頭部が大きく写るようにした方が格好良く見える。
…なんてコトをやっていたら、いきなり親指に噛み付かれる。

「ぃいたたたたたたッ!!」

このサイズのDorcusに噛み付かれるというのは、痛みがかなりシャレにならない。
ガチ噛みではあったものの、幸い長くは噛まずに放してくれたので、再び木に付けて撮影続行…

…してたら、Y氏が、
「それ、血?」
といきなり言う。
“えっ?”と思ってみてみたら、

スジブトで流血
ガチで流血しとるがな!

どうやら、噛まれた際に大アゴが皮膚を貫通していたらしい。
ぅぉぉぉぉ…まさか特大スジブトにガチ噛みされて流血するとは…


…そうして夜、1号トラップでスジブトヒラタの58mmが入る。
昼間にとんでもない個体を採集してしまったせいであまり大きく見えないが、スジブトのWildで58mmと言えばかなり大きい。
実際、今回採集するまでは、自己最大は57mmの不完品だったのだ。
う~ん…バカデカイのを採ってしまうとサイズ感覚がおかしくなるなぁ…。

その後、もう1ヶ所バナナを仕掛けていた場所も見に行ってみたのだが、バナナで中型ノコ1ペア、付近のミカン畑で同じく1ペア見つけたのみでどうにも望みは薄そうだったので、そのままトラップも撤去してしまった。




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※長いので、以下リンクに目次ページがあります。
日を追って順に読んで頂く方は、どうぞ。
奄美大島採集記2012夏~目次~
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No title

なんて凄まじい採集記だ!
採れる時は65クラスがホイホイ採れるんですねぇ~!

しかし、私、58が採れれば軽く小躍りします(笑)

Re: No title

>ふうけぃ☆風敬さん

いや、流石に今回のは奇跡的だと思います…(^^;
友人・知人に見せても「65なんて普通採れない」と口を揃えて言います。

>58が採れれば軽く小躍りします(笑)
…私も、以前57mmを30分以上も木の上で蚊に刺されながら格闘してウロから引きずり出して大喜びしたクチなので良く分かります(笑)
それだけに、今回の成果は「えええええっ!?」でした。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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