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奄美大島採集記2012夏(09)~ゲンゴロウ~

7月9日(月)

天気はイマイチだが、行動できないような状況ではないので新ポイント探索に出掛ける。
本日目星を付けているのは島の中部。
ある程度まとまったミカン畑があるのは分かっていたので、夜にそこを狙ってみようと思い、その下見に。

…と、走っていると抉れたアカメガシワに何やら不自然な影があるのに気付いた。
ゆっくりと車をバックさせて、凝視するがよく分からない。
だが、どうもクワガタのような気がするので、車を降りて直接確認に行く。

「あ、やっぱりクワガタ…って、デカイ!
手前に藪があって微妙に手が届く距離ではないので、慌てて車に網を取りに行く。
捕虫網をあてがってそっとクワガタをつつくと、そのまま上手いことポロッと網の中に落ちてくれた。

取り出してみれば、またも62mm級のスジブトヒラタである。

昼間のスジブト62mm

…しつこいようですが、普通に考えて62mmは特大なんです。
こんなにホイホイ採れて良いモノじゃないハズなんです。
滅多に流通には乗らず、基本的に採集者本人が自分の標本箱に入れてしまうサイズ、それがスジブトの60mmOVERです。
そう、62mmなんてのは、スジブトの多いポイントにトラップ大量に…(以下略)


しかも、この特大が見つかったのが、またしても昼間。

やっぱり特大は昼行性

…と言うよりは、まぁ真面目に考察するなら、スジブトヒラタクワガタは昼夜をあまり問わずに活動しているのではないだろうか。
大型Dorcus属というとヒメオオを除き夜行性が強いイメージがあるが、本種は(どちらかと言えば夜行性寄りの性質ではあるものの)直射日光が当たるような場所でなければ昼間でも普通に活動するのだろう。
そのため、付近で最も大きな個体が好きな時間に(腹が減ったら(?))餌場を独占し、その空いた時間にやや小ぶりな個体が採餌に現れているのではないだろうか。
それであれば特大が昼間にいた理由も説明が付くし、夜間にも採れた理由にもなるように思う。

…しかしそうなると、スジブトを狙うのであれば昼間にもトラップ巡回を行う必要があるという事だ。
「バナナトラップ巡回=夜」という固定観念を捨てなくてはいけない。
もしかすると、今回のように特大個体が昼間に活動して夜には一回り小さな個体がトラップに来ているという可能性もあるのだから。


まぁしかし、このサイズのスジブトが採れるなら他のクワガタも期待して良さそうかな?
夜に期待しつつトラップをひとつだけ設置してポイントを後にし、ついでにゲンゴロウトラップを仕掛けられそうな池を探す。
昨日のポイントはトビイロばかりだったので、コガタノゲンゴロウが採りたい。
…欲を言えば、ヒメフチトリゲンゴロウも。




…と。
とある池を見つける。
オキナワチョウトンボが飛び交い、タイワンウチワヤンマがテリトリーを張っている。
一部に抽水植物もあって深さもかなりありそう。
シリケンイモリが時々上がってきては水面で空気を吸い込んで再び潜っていく。
まぁ特段に好条件の池とは思わないが、条件的に悪くはないと思う。
う~ん…こんな池でゲンゴロウはおらんもんだろうか……と様子を見ていたところ、池の縁を 何か楕円形のデカイのが泳いでいる


「いるじゃん!Σ(゚Д゚;)」


タモ網がないので仕方無しに捕虫網を水に突っ込んで一気に掬い上げる。

ヒメフチトリゲンゴロウ
ヒメフチトリゲンゴロウ。

うおおおお!
いきなりヒメフチじゃあ!


ってコトはつまり、この池は“いる”ってコトだ。
急いでトラップを放り込む。
夜が楽しみになってきた…!

ヒメフチはクロゲンゴロウとナミゲンゴロウの中間ぐらいのサイズのゲンゴロウで、減少しているとは言え南西諸島では比較的見られる種。
大型種で鞘翅の外縁に黄色い縁取りが入るので彩りもあって楽しい種だ。
これは是非追加を狙いたい。


やがて夜。
最初のバナナトラップポイントはイマイチだったものの、期待していたゲンゴロウトラップが当たった。

トラップ内の空気が少なかったせいか半数が酸欠仮死状態になっていたが、待望のゲンゴロウ類が入ってる入ってる。
2ヶ所のトラップを回収して、

ヒメフチトリゲンゴロウ 4♂3♀
コガタノゲンゴロウ   2♂1♀

ヒメフチ&コガタノ

よっしゃあ!
すげぇぇぇぇえっ!


…とか成果を上げていると、それなりに水生昆虫もやっているように見えてしまうが、実は虫けら屋は水モノはあまりやっていない。ゲンゴロウについても採集経験は非常に少なかったりする。
実際、ヒメフチどころかコガタノも今回が初採集で、今年2月に奄美大島に来た(→奄美大島採集記2月編(6))際には本土の水生昆虫好きな友人に
「コガタノってどうやったら採れるのー?」
と聞いていたぐらい。

途中、コンビニや自販機の灯火でオキナワシロスジコガネを拾いつつ、昼間にバナナトラップを設置したポイントへ向かうが、これが全然ダメ。
トラップがダメなら、と意を決してミカン畑に入ってみるが、やはりいない。
樹液は多少はあるのだが、不思議な程にクワガタの姿がない。
それどころか1.5mぐらいのハブまで見てしまい、退散退散。

続いて更に1時間弱ほど走った道沿いのミカン畑も覗いてみるが、先程より更に条件が良さそうに見えるワリにクワガタは少なく、小さなノコギリやスジブトが数頭見つかったのみ。
怖い思いしてこれではワリに合わん!

…さて、ここで宿に帰ろうかどうしようかと考えたのだが、もうここまで来たら最後のポイントまで行っちまえ!と、日付変わりつつそのまま車を走らせた。




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※長いので、以下リンクに目次ページがあります。
日を追って順に読んで頂く方は、どうぞ。
奄美大島採集記2012夏~目次~
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虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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