丹沢日帰り採集

神がかり的な「奄美大島採集記2012夏」を好評(?)連載中ではありますが、長い採集記なのであまりそればかりが続くのも食傷気味になるかな、と思いまして(…むしろ焦らし?(笑))。
あとまぁ、“ネタは鮮度が良いうちに”というコトで、先週金曜日に行ってきた日帰り採集のお話を。
今回の奄美のような採集が虫けら屋の全てではなく、こういう近場の採集もやってるんですよ、という意味でも。



しばし前に中野のむし社で知り合った新人虫屋O君をヒゲコガネ採集に連れて行くことになり、「どうせ行くなら早くから動いて他の虫も採る?」と聞いたら、是非そうしたい、と。
ならばと、今シーズンはもう行けないかと思っていた丹沢まで足を延ばす事にする。
更に、セミ屋の友人を連れて行きたいというので「いいよ」と。
一応、案内が目的ではあるが、自分としても狙いの虫はいくつかあるのでその意味でも楽しみである。


8月10日(金)

朝、自宅を車で出発し、途中で2人を拾いつつ、そのまま一路丹沢へ。

…ちなみに虫けら屋は個人で採集に行く際は基本的に夜出。
夜に自宅を出発し、一気に現地まで行ってそこで夜が明けるまで仮眠、というのが基本パターン。
その方が道も空いているので移動時間も短いし、現地で朝から採集で来て時間を有効に使える。
ただ、今回は学生の案内というコトで、朝出発とした。

まずは材場に行くと、予想通りルリボシカミキリ達がお出迎え。
丹沢ルリボシカミキリ
材にペタペタと付いており、30mmを超える大型個体もいくつか見つかった。

ルリボシカミキリはかつてはとても憧れていた虫で、初めて見つけた時は手が震えた。
……なんとまぁ、それが韮崎駅のホームだったんだけど(笑)
流石に今となっては震えるような事はないが、それでも見つけると嬉しくなる虫のひとつである。
空色の体に軽く筆を置いたような黒い紋はとても日本的で素敵だと思う。

ルリボシがそこそこの数が採れたので、続いてアカアシクワガタの御神木ヤナギへ。
…と、その途中にあったモミ材をチェックしていたら、横にいたセミ屋くんが「あっ!」と声を上げてアオタマムシを採集。

…私、それを探していたんです…

で、彼が「あげます」と言ってくれるので、遠慮なく。
どうもどうも…(^^;

丹沢アオタマムシ

光沢が非常に強く、美しいタマムシだ。
有名なヤマトタマムシより2回りぐらい小ぶりだが、美しさではこちらの方が上だと思う。

さてヤナギに着いて、2人には木の下側で回収係をしてもらって、自分は木を蹴飛ばす係。
沢沿いの斜面に生えたヤナギなので一人ではナカナカ大変だが、回収係がいれば楽に採れる。

ヤナギの木に蹴りを入れ、バラバラバラッ!と落ちてきた中に、ひときわ大きな個体。

丹沢アカアシクワガタ
これが53mmあるかどうかという特大サイズのアカアシクワガタ
関東では50mmを超えるアカアシを採集するのがかなり難しく、53mmは特大級だ。
その他40~47mmぐらいのが6~7頭(…関東以北のアカアシは、45mmあれば十分に大型だ)。
中~小型や♀を合わせると、全部で40頭ぐらい落ちてきただろうか。

丹沢アカアシいっぱい
持ち帰り分を抜き、残りの数十頭は再びヤナギの木の根元に戻す。

更に戻りで再度モミ材を見たら、O君がアオタマムシ1♀を見つける。
悔しがって必死に探したら、自分も1♀見つける。
やった!

ヒゲコガネを探しに行く前に少し寄り道してムネアカセンチを探してみるが、残念ながら今日は見つからず。
暗くなったので急いでヒゲコガネの来るポイントへ行くと、

「灯火が点いてねえ!?」

…まさかの致命傷。
仕方ナシに近くの別の灯火を念入りに探し、完品の死骸1♂と、その後生きた1♂を見つけてなんとか肩の荷を下ろす。

帰りが少々遅くなってしまったのは失敗だったが、採集としては2人ともかなり楽しんでもらえたようで、こちらとしても良かった良かった。
…ただ、2人とも体力があまりに心もとないので、少々鍛える必要がありそう。
このままだとマルバネはおろか南西諸島の採集は難しいし、軽く山登って…の採集も厳しい。
数少ない虫屋の若芽なので、頑張って大きく育って下さい(笑)

…ま、今回は自分的にも、アカアシやらアオタマやら良い虫が採れたんで、その意味でも成功だったかな。
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No title

 ルリボシもアオタマもアカアシも大好物ですが、あまりまとまって見られなくなりましたね。今年は何れも指で折る程度しか見かけませんでした。

Re: No title

>ふうけぃ☆風敬さん
アオタマは自分も数頭しか見たコトありません。
アカアシは、ヒメオオよりも低い場所で探した方が採集圧が低くまとまって見られるのかもしれません。
F県などヒメオオの有名産地ではアカアシもろとも採られてしまうので…
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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