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イナゴを食す

先日、丹沢山麓の某所で採ってきたイナゴ(ハネナガ&コバネ)を食してみました。
(→丹沢山麓、秋の直翅散策

イナゴと言えば信州の「イナゴの佃煮」が有名ですが、友人のacraeoidesさんから、「素揚げにして塩かナンプラーで食べるのが美味い」と聞き、それを試してみました。

(1)糞出し
まずは捕まえてきたイナゴを袋か虫かごにでも入れて、水だけを与えて糞を出させます。
24時間ぐらいそのまま生かしておけばOKです。
…まぁ草しか食べていないような虫なので必ずしも糞出しは必須ではないと思うのですが、出させた方が雑味も無くなりそうな気がします。

(2)冷凍
イナゴ冷凍
調理する前に、まずはイナゴに死んで頂きます。
糞出しした後にビニール袋などに移して冷凍するのが一番簡単だと思いますが、場合によっては麻袋などに入れて湯通しして処理する場合もあるようです。
今回は、手間を減らすために冷凍でいきました。

(3)翅を取る
イナゴ翅取り
手で普通に毟り取るだけです。
取らなくても食べられるんですが、翅が口の中やノドに残る事があるので、取ってしまった方が食感が良くなります。
ジャンプする後脚も取ってしまう場合がありますが、私は脚はシャリシャリして好きなので、取りません。

(4)油で素揚げする
イナゴ揚げ
中までしっかり火が通ってカラッとなるまで揚げます。
…と言っても、小さい虫なのでさほど長くは掛かりません。
油のジュワジュワが大人しくなったら、だいたい火が通っています。

(5)盛り付け
イナゴの素揚げ
火が通ったら、お皿に盛って塩をふれば完成です。

普段食べ慣れないので見た目があまり食べ物っぽく思えないかもしれませんが、実際食べてみるとシャリシャリとしており、味も食感も「小エビのカリカリ揚げ」そのもの。
実際、エビもバッタも節足動物という同じグループに入る生き物ですし、似ていて当然と言えば当然です。

おかずとして夕食に一品足すのも良いし、ビールのおつまみにもピッタリ。
なかなかにオススメです。

自分は、過去にイナゴの佃煮などを食べたコトはあったのですが、自分で採ってきて調理して…というのは初めてで、なかなか良い体験でした。
興味を持って頂いた方にはぜひお薦めしたいのですが、ひとつ問題があるとすれば、農薬
農薬を使っている水田のイナゴは、その農薬が掛かった葉を食べている事になります。
毒性がどの程度かは分かりませんが、食すとなるとあまりお勧めできません。
採集するのであれば、無農薬や減農薬の水田か、いっそ薬剤等を撒かれない空き地や河川敷で採集した方が良いかもしれません。



…ところで、これを見て「虫を食べるなんて…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、イナゴや蜂の子(クロスズメバチの幼虫)などは昔から日本で貴重な蛋白質源として食べられてきたものです。
つまり、地域によっては普通に食卓に上がってきた物なワケです。

また、「虫が好きとか言ってるのに、それを食べちゃうわけ?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、虫屋にとって、昆虫はただの愛玩動物ではなく、知的好奇心の対象です。
虫を採るのも観察するのも標本にして調べるのも好きですし、それが日本で食べられてきた食材であるというなら食べてみたいと思っても何ら不思議ではないのです(中には食べられない人もいるでしょうけど)。


ついでに言うと、「じゃあクモとかゴキブリも食べるの?」と言われると、答えはNo。
少なくとも日本で普通に食べられてきた食材ではないですし、近年流行り(?)の『ゲテモノっぽい調理』はどうも好きになれないんですよね…。
色々食べてみようという試み自体は否定しませんが、“なんでわざわざ、その調理?”と思うこともしばしば。

昆虫食材(クモは昆虫じゃないですけど)というのは、時期になれば簡単に手に入るものであり、色々こねくり回すよりも、サッと調理してサッと食卓に上がるお手軽料理であって欲しいと思う次第であります。














~オマケ~
イナゴの素揚げ(オマケ)
…あ、ショウリョウバッタモドキ(笑)
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No title

虫けら屋様

なかなかいい食べ方ですね。
イナゴは佃煮以外に食べ方がないと思っておりましたが、
こういう食べ方もあるんですね。
ところで、イナゴ以外のバッタ類も食べられるんですかね?
こおろぎやクツワムシ、オンブバッタはどんなあじがするんで
すかね?

No title

 私はゴキブリでもタガメでもカブトムシでもセミでも揚げて食っちゃいますよ。「現地では蛋白源として生きたまま翅を毟って食べるらしい」と聞いたのでやってみた、パプアキンイロの半踊り食いも、なかなか好きでした。
 しかし、カマキリには抵抗感が・・。むかしは祖父が、イナゴ採集の折に「こっちのほうが美味いんだよ」と生きてるカマキリの腹を食いちぎって喜んでいました。私は・・・ハリガネムシがそのまま自分に寄生しちゃった人の話を聞いて育ったので、なかなか生では食えません。

 こちら長野の地元ではハチノコやイナゴは有名な郷土料理ですが、イナゴを採ってる人たちは大抵カマキリの方が美味いといいますので、実はかなりおいしいのかもしれません・・・。

Re: No title

>モモンガさん
今回、試しにショウリョウバッタモドキを1頭入れてみましたが、味は変わりませんでした(笑)
また、イナゴの佃煮に似混じっているトノサマバッタは食べた事がありますが、これも味は同じでした(…まぁ佃煮ですしね(笑))。
ただ、大型のバッタだと後脚を取らないと脛節のトゲが口に引っ掛かって痛いので、取り除いた方が良さそうです。
クツワムシも、煮たり揚げたりしてしまえば味はほとんど変わらなそうですね。

>ふうけぃ☆風敬さん
タガメは、実は自分も食べてみたかったり…(^^;
ゴキやカブトはかなり抵抗ありますね…う~ん…

カマキリは味付けしてしまえばバッタと似たようなものかなと思います…が、前脚(カマ)は取らないと口の中で痛そうです…
生は私もハリガネムシが怖いので食えません…

No title

素揚げおいしいですよね。佃煮よりも食感がザクザクしていて初めての人でも抵抗がないと思います(見た目は抵抗あるケド…笑)

田んぼの農薬ですが、今の日本の農薬は昔の農薬と違って極めて安全に設計されていて、尚且つイナゴが育ち始め、採取するまでの季節には通常農薬散布はしないので、絶対とは言いませんがイナゴが汚染されているという心配はまず必要ないでしょう。

Re: No title

>通りすがりさん
素揚げは予想以上に美味しかったです。揚げて食べるほどの数を採集してくるのが面倒と言えば面倒ですが、秋になったら普通に食卓に上げたいぐらいの味ですね。

農薬については、成虫期は収穫間近で農薬使ってなさそうだけど幼虫時代に食べてそう…と心配したのですが、幼虫期でもほとんど使用されていないのですね。
良い情報を頂きました(笑)
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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