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3月、徳之島遠征(3)

3月5日
朝起きると天気は良好。
さっそくライトトラップを確認しに行くと…


徳之島ケブカ♂-1
おったー!!

1♂のみではあるが、ライトトラップに待望のケブカコフキコガネが入っていた。
ようやく、である。
場所を変えたのが良かったのか、天候条件が好転してきたのか…理由は色々考えられるが、1♂では憶測でしかない。
今夜が最後なので、せめてもう少し…という所である。

再び糞虫ポイントへ向かう。
途中で新鮮な牛糞を頂き、山へ。糞を持って山を登るこの作業も今日までである。
本日も少ないながらマルダイコクは来ていた。
オオシマセンチコガネの方が多いが、どちらも良い虫なので嬉しい。
やはりマルダイコクコガネは山頂に近い場所の方が確実に個体数が多いとのことで、チェックをしつつトラップを高い場所へと移設していく。
…と、途中で嫌なモノを見つける

A岳のゴミ

プラスチックコップにザル、更に画像には写っていないが透明プラ製のバット(※野球ではなく容器の方のバット)。
コップは中も土で汚れており、何かを飲み食いしたものではない。
更に極めつけに、バットの中には乾いた牛糞がこびり付いていた。
…明らかに、マルダイコクコガネを狙ってトラップを掛けた残骸である。

…あのさぁ、現地に捨てていくなよ。

確かに山の中は地元の方のゴミが結構目に付き、正月参りの登山の際のゴミなどを放置してしまっている雰囲気はあるが、だからと言って他所から来た虫屋まで捨てて良いなどという理屈にはならない。
持って山を降りるのが面倒という気持ちは自分にも確かにあるが、それでも山の下から牛糞数kgを担ぎ上げるのに比べたら、ザルやコップを持って降りるぐらい大して苦にはならない。
…少々不愉快な気分になりながらも、バットは使えそうなのでそのまま持って行き、山頂付近にそれを使ってトラップを追加設置する。
どうせ回収するなら、その前に有効活用してやろうかと。

そうして3~4時間ほど掛けてトラップのチェックと移設・増設を終えて山を降りる。


あとは泣いても笑っても、今夜が最後の勝負。
沈んでいく夕陽を見つめながら静かに待つ。
晩夏の奄美の山で、秋のやんばるで、そしてこの早春の徳之島で…日没から探索を始めるまでの、刻一刻と風景が闇に沈んでいくこの時間は、期待と焦燥と不安をマーブル状に混ぜ合わせたような何とも言えない気分になる。

19時を過ぎてライトトラップを見に行くが、何も入っていない。
昨夜までと比べて風は格段に収まり、気温も少し高いように思う。
条件は悪くないハズだ。

19:30 ナシ
20:00 ナシ
20:20 ナシ
…やはり今朝の1♂は偶然だったのか、と思い始めた21時前、

入った!
慌てて懐中電灯を持ってススキ原を探索するが、しかし羽音は全くしない。

風ナシ・気温ヨシでライトに来ているのにススキ原に羽音もしないというのは…発生源がここではない可能性が高いというコト。
しかし、じゃあ一体何処で…?

“まさか…”と思い、可能性を潰すぐらいのつもりで、ライトを掛けたアダン林の裏へと回ってみる。
その林縁をライトを持って歩いていたところ、ハマセンダンの藪の中からブブブブッという明らかな羽音が聴こえた。
「いる!!」
だが羽音は藪の中でもがいており、なかなか上まで上がってこない。
ライトの向きを変えたりしつつ数分待ち、ようやく上まで上がってきたのですかさずキャッチ!
紛う事なきケブカ♂である。

するとまた別の羽音がする。
徳之島ケブカ♂-2
そんなこんなで数頭の♂を得た後、意を決して林の中に入ってみる。
アダンとハマビワの群落が連結して林になっており、その中を何処からともなくケブカコフキの♂が飛んでくる。

明らかに、この周辺で発生してる!

胸元の蛍光灯目掛けて飛来する♂を採集しながら♀を探す。
…それにしても歩きにくい。
徳之島アダン
(画像は昼間に撮ったもので代用になるが)アダンはくねった幹(枝?)が縦横無尽に走っていて、くぐったり乗り越えたりしなければ進めない上にトゲがある。一方ハマビワは樹高が1~2m程しかなく、枝もあるので林の中をまともに立って歩くことすらできず、下手すると四つん這いにならなければ進めない。

こんなんハブでもいたら逃げられん…

22時を過ぎ、飛んでいる♂が減ってきている事に気付いた。
そしてそれに気付くと、あっと言う間に数が減っていく。
23時にはほとんど羽音も聴こえなくなり、林内は静まってしまった。
仕方ないので森から上がり車に戻ると、点けっぱなしにしていたヘッドライトに数頭の♂が飛来していた。
ありがたく追加採集。
簡易式ライトトラップにも4~5頭が入っており、回収する。
やはり♂は走光性が非常に高いようだが、明かりに来るのは全て♂。
♀は1頭たりとも入らないのがケブカコフキコガネ。

1時頃に探索を終え、車中にて就寝。


3月6日
本日も天気は良好。風も穏やか。
ライトトラップにケブカの追加飛来がないのを確認し、急いで空港へ向かった。

徳之島は便数が少ないので、飛行機の離発着時以外は空港の職員も暇そうである。
羽田空港のような緊張感がなく、のどかな空気が漂っている。
“「おや、飛行機もないこんな時間に…」とでも思われてるんだろうな…”とか思いつつ、空港職員の方に軽く会釈なぞしながらカウンターへ回り、担当のおねいさんに言う。

「すみません、今日乗る便なんですが…







…3日後に変更したいんですが。」





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※少し長いので、以下リンクに目次ページがあります。
日を追って順に読んで頂く方は、どうぞ。
3月、徳之島遠征~目次~
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非公開コメント

延長

ケブカが大量なようでよかったですね。
それにしても、徳之島から離れるのが恋しいのかと思いきや、
滞在を3日伸ばすとは、さすがですね。
ちなみに、ケブカは合計どのぐらい捕れたんですか?

Re: 延長

>モモンガさん
数については「かなり沢山」とだけ。
ある程度以上の数を採集した場合、それを公表すると人によっては眉をしかめるコトもありますので、自身のブログでは採集数を公表するのは基本的に10~20頭程度までにしています。

…難しいんですよね、数の扱いって(^^;

まさかの延長ですかww
でもせっかくの離島ですからね、気持ちはよく分かります!
自分も大学の授業で6月の中旬に八丈島フィールドトリップに行きます
ことになりました、虫けら屋さんはどうですか?

Re: タイトルなし

>並人さん
こちらは、遠征の予定はしばらく無いですね…。
梅雨明けぐらいに何処か行きたいとは思うのですが。

今まで奄美大島など長期で行くコトはあっても「延泊」というのはした事がありませんでしたが、奄美系のケブカは発生が全く読めないので、「今を逃したら次はない」という強迫観念に近いモノがあり、「次のシーズンに再挑戦」と容易に言えない虫なので、初めて延泊というものをしました。
(※正確には、八丈島で帰りの飛行機が飛ばず、強制的に1日延泊させられたコトはありましたが…)
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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