3月、徳之島遠征(4)

3月6日
3月上旬というオフシーズンだけに、3日後の土曜日でも飛行機に十分空席あり。
1,000円チョイ値段が上がるので差額だけ払い、変更完了。
そこから空港に車を駐めたまま徒歩でレンタカー屋に向かい、延泊希望の旨を伝える。
こちらもオフシーズンで少しでもレンタルを増やせるのは御の字らしく、すぐに延泊決定。追加料金は返却時に支払えば良いらしい。

はい、延泊手続き完了

…宿ナシ車中泊の旅なので、飛行機と車さえ押さえられれば延泊は可能なのである。

これで期限が3泊延びた。
ケブカコフキが今発生しているのは間違いないので、この3泊の間になんとか♀に辿り着きたい。
奄美系のケブカコフキは沖縄系に比べて♀が採りづらく正直厳しいとは思うが、知人から「ケブカマイスター」なんて二つ名を付けられてしまっているので、マイスターの面目躍如といきたいところ。

さて手続きが済めば足取りは軽い。
空港に駐めた車に戻り、そのまま糞虫ポイントへ向かう…前に、途中のコンビニで食事。
徳之島にはエブリワンというコンビニが3軒あるので、食料の入手には困らない。
弁当を買って車内で食事を済ませ、出発する。

ところで、昨夜採集したケブカ♂を改めて見てみると、なんだか小さい印象を受ける。
奄美大島で採集した個体は平均して沖縄やんばる産より若干大型の傾向があるように思えたので奄美系は大きいのかと思ったが、今回採れた個体はサイズにかなりバラつきがあるものの概して小さい。
最も小さいものでは1円玉と大して変わらないサイズだ。
徳之島ケブカと1円玉

環境による差なのか、それとも別の条件があるのか興味深いところ。
今夜以降の追加で確かめられれば面白いのだが…。

さてポイントに着いて糞トラップを順番に回収していくと、山頂まであと5~10分という辺りに掛けたトラップが当たった。
例の不愉快なバットを使って仕掛けたものから、マルダイコクがボロボロ出てきたのである。
怪我の功名というか何と言うか…今ひとつ釈然としないものはあるが……まぁ採れるに越した事はない。

バットは浅いので、糞をどかして中の土を掻き回すとマルダイとオオシマセンチが次々と出てくる。
土の中から黒いものが見えた瞬間に、光沢があればオオシマセンチ、艶消しならマルダイコクだ。
マルダイコク-2

数日、試行錯誤しながらトラップを掛けてみたが、『地表の風通しが良い』『斜度が緩く小さな虫が歩きやすい』『湿度がある』…あたりが条件になりそうだ。あとは『獣がいる』かな?
ポイント周辺はイノシシのヌタ場が多く、そういった場所の周辺はマルダイコクコガネが多いようだ。

本日も数時間をかけてチェックと移設を完了。
食料を調達しつつケブカポイントに移動して夜を待つ。

…ところで、徳之島はガソリンがかなり高い
行く前に奄美の友人Y氏とメールしていた際、奄美大島は1リットルあたり160円ぐらいとの事で「高速道路並じゃねーか」(虫けら屋の住む埼玉の辺りでは、150円台)なんて言っていたのだが、徳之島は更に上を行っていた。
リッター173円
ガソリンが1/3ぐらい残っている状態で満タン給油すると、5,000円札が飛んでいく…
島価格で仕方ないのだが、ナカナカ地味に懐に響く。

さて本日は20時から森に入ってみる。
昨夜も探索したアダンとハマビワの林だ。
…ちなみに、この時点でライトトラップには何も飛来していない。
ハマビワ林
(※またまた昼間の画像で代用…)

中腰で林の中を歩いていると、やがてブブブブッという羽音が聴こえてくる。
活動が始まったらしい。
胸元に下げた蛍光灯の明かりに飛び込んできたところで捕えて時計を見ると、20:10だ。
…やはり20時過ぎから活動を開始するようだ。

やんばるで採集した際は日没して周囲が真っ暗になると同時に活動を開始していたが、この違いは一体何が要因なのだろう?
直接的な要因は「♀がフェロモンを飛ばす時間」の違いなのだろうが、ではなぜ♀が♂を呼ぶ時間が異なるのか?
気温ではなさそうだし、明るさでもない。
他に何か異なる条件があるという事なのだろうか…。
解明できたら面白いと思うのだが、それをやろうと思ったら現地に腰を据えて毎年シーズン中は毎日のように観察していないとダメだろうなぁ…。

探索をしていると、気になった事がひとつ。
昨夜も思ったのだが、沖縄ではケブカは雌雄を問わず胸高以下の高さで多く見られたのに対し、今回は結構な数の♂が上から降ってくるのだ。
確かに林床で飛び回っている個体も少なくないのだが、全体の4割ぐらいは上から降ってきている印象がある。

もしや樹冠部も活動域になっているのか…?
アダン林
アダンの枝によじ登り、2mぐらいの高さまで登ってみると、確かにポツリポツリとケブカ♂が来る。
もしかすると、ここのケブカコフキは樹冠部を主な出遭いの場にしているのかもしれない。

しかし残念ながら♀の姿は見当たらず、やがて昨夜と同じく23時頃には活動もほぼ終息。
♂の個体数は昨夜より多かったが、♀には辿り着けず。

徳之島ケブカ♂-3





=========================================
※少し長いので、以下リンクに目次ページがあります。
日を追って順に読んで頂く方は、どうぞ。
3月、徳之島遠征~目次~
=========================================
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

残念です

徳之島は観光客も虫屋も少なくてお気に入りの場所でした。マルダイ、
マルバネ、ゲンゴロウ等、様々な思い出があります。今年も行こうかと
考えていた矢先の採集禁止!
マルダイは晩秋から初冬にかけては明らかな優先種で、トラップ二日
目以降は採る気も起きなくなる程でした。
奄美なら湯湾以外にもいると思うのですが、徳之島は厳しいですね。
内地の自然が外国に次々と買収されている現状では、国や県が森林
を保護するのは賛成なのですが・・・・・・
本当につまらない時代になりました。

Re: 残念です

>子宝空港さん
自分はマルダイ初採集で、試行錯誤でなかなか数を見られなかったこともあり、毎日のように糞を持って山に登っていました(^^;

保護するにしても、採集禁止にしなくても方法はあると思うんですけどね…。
寂しいものです。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
今までに来た虫好きさん
検索フォーム
リンク