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3月、徳之島遠征(6)

3月8日
最大の目標であったケブカ♀も採れ、心は軽い。
まずは昨日採集した虫を整理する。
ビンからケブカコフキを取り出してジップロックに移し替え、代わって濡れティッシュに入れていた糞虫たちをビンへ。
…本当は糞虫は体内の糞を排泄させるためにも数日間は生かしておくのが良いのだが、それだけの容器の余裕がない。

…で、ふと気付く。

なんかケブカ♂がデカくなってないか?

5日夜に採れた個体に比べ、平均サイズが上がっているように見える。
確かに1円玉級の小さな個体もいるのだが、普通サイズの個体が増え、更に沖縄中南部級の特大サイズがポツリポツリと混じっているのだ。
クワガタなんかだと発生初期は小型個体が多く、大型の個体は後から出てくる場合があるが、ケブカでもそんな事があるのだろうか…?
そんな疑問を抱きつつ、いつものようにコンビニで食事を済ませ、糞虫ポイントへ向かう。

…色々考えたのだが、糞虫のトラップは今日撤去してしまおうと決めた。
帰りは9日なのでまだあと1晩あるのだが、最終日はいつも片付けなどでバタバタする事が多く、回収に手間取ると飛行機の時間すら危うくなる可能性がある。
徳之島はそう大きな島ではないので何とかなるとは思うのだが、まぁ最後は少しのんびりしたいな、と。

なので、本日は牛糞を貰わず、そのまま山に入る。
低い場所のトラップは昨日全て撤去したので、ゆっくりと山頂へ向かっていると、ふと足元に筋模様の虫が見えた気がした。
シデムシか何かかと思ったが、それにしては大き過ぎる。
なんぞ?と思って拾ってみたら、


徳之島スジブトヒラタ♀
スジブトヒラタか!!

ボロボロで体も軽く、もうじき寿命が尽きようというかなり老いた個体ではあるが、間違いなくスジブトヒラタクワガタの♀である。
う~ん…まさか3月上旬に野外で生きたスジブトと見るは思いもせなんだ…

さて、それはそうと目的のトラップはまだ先だ。
再びゆっくりと歩を進める。



…。


……。


…………。


当たった。

マルダイ多数


昨日山頂付近に移設したトラップがことごとく当たり、土の中から次々とマルダイコクコガネが出てくる。
予想以上の大当たりだった。
この大当たりを見てしまうと“もう一晩やったら更に採れる…”とか欲が出てくるが、まぁこれだけ採れたし、終わりにしておこう。
売るワケではないんだし、欲張り過ぎても仕方ない。

トラップは全て撤去し、ザルやバットも全部回収して山を降りる。
…本当は例の不愉快なプラスチックコップ等も回収しておいた方が良いのだが、バットのみで他までは回収しきれなかった。


そうして夜。
20:15に始動し、まずは昨夜♀を採った辺りを探す。
しかし、♂はポツリポツリと来るものの、♀は見当たらない。
徳之島ケブカ♂-4

…昨夜に比べると♂の数がやや少ないように感じる。
もしかすると、発生ピークを越えてしまったのかもしれない。
しかし、今までの沖縄や奄美ほどの減り方ではないので、なんとも判断しづらいところだ。

飛来する♂を採りながら♀を探していくが、見つからない。
アダンに仕掛けたライトトラップを見に行ってみると、トラップの下に何かいる。
近付いてみると、ネコである。
「あッ!この野郎…ッ!
ライトに惹かれて飛来するケブカコフキを狙って、人様のトラップの下で待ち伏せしていたのだ。
…そりゃまあネコだって食わなきゃ生きていけないのだから頭を使ったのだろうが、だからと言ってこっちがわざわざトラップ仕掛けて狙っている本命の虫を横取りされては気分が悪い。
ネコを追い払って周囲を確認するが、昨夜までならライトの近くに1~2♂落ちていたのに今日はいない。
ライトの中に飛び込んだ分のみである。
「食われたな…」

くそぅ…
…まぁしかし、最初はそのネコの糞でケブカを確認出来たのだし、その分の礼をしたと思えば…う~ん…

22:30を過ぎてそろそろ活動が終息してくる。
だが♀は見つからない。
道沿いは難しそうなのでアダン・ハマビワ林に入ってみるが、♂はいるもののやはり♀は見つからない。
しばらく探索するもやはり見つかりそうにないので、今度は森の外縁を見て回る。

…と、枯れて高さ2m程で折れたアダンに、ケブカが付いていたのが見えた。
アダンに
怪しい…と思って回り込んで近付いてみると、触角が見えない。
「♀だ!」

生態撮影…と思ったのだが、高さが微妙な上に♀が付いている場所が少々不安定。
落とすと…ロストの可能性もある。
迷った末、確実な採集を選んだ。
徳之島ケブカ♀-2

かなり小さな個体だ。
やんばるで採ったものよりずっと小さい。
こういうサイズや形に変異のある個体は嬉しい。

…その後、しばらく探しまわったものの追加の♀は見つからず、日付が変わる頃には活動が終息して静まってしまった。


3月9日は昨夜回収しなかった分のライトトラップに入った個体を回収し、終了。
時間はたっぷりあるのでのんびりと荷物整理を済ませ、島をドライブして時間を潰しつつ空港へと向かった。






~~~~~~
最終的に、今回の遠征で採れたケブカコフキ♀は5頭。
徳之島未記録の♀であるし、5頭も採れたら大成果なのであるが、生態面では今ひとつ迫れなかった感は否めない。
やはり奄美系の個体群は♀を採るのが難しい。
沖縄のやんばるで採集した時のように「こういう風に探せば見つかる」という所まで掴みたかった、というのが正直なところ。

その意味では、悔しい。

…無論成果としては十分であるとは思うが、こういう“挑戦する採集”では「採るのがゴール」ではなく、「採り方を見つけるのがゴール」だと思っている。
今一度挑戦したいという気はするが、他にもケブカを狙いたい島はいくつかあるし、森林生態系保護地域云々の件もある。

リベンジは難しいかなぁ…



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※少し長いので、以下リンクに目次ページがあります。
日を追って順に読んで頂く方は、どうぞ。
3月、徳之島遠征~目次~
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スジブト

この時期でも野外で活動しているスジブトがいるんですね。
さすがに南国、本土の常識は通用しないようですね。
それにしても、マルダイコクが大当たりのようで、うらやましい限りです。

Re: スジブト

>モモンガさん
まさか3月にスジブトとは、自分も予想外でした。
かなり軽い個体だったので、本当にもう死ぬ寸前で徘徊していたのかもしれません。

マルダイは、頑張ってウ○コを山の上まで運び上げた甲斐がありました(笑)
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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