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ウマノオバチ

木の穴にとまっているオレンジ色のハチ。
このハチは寄生蜂(きせいばち・きせいほう)の一種で、ウマノオバチという。
ウマノオバチの産卵
一見すると「穴から出てきました」というふうにも見えるが、実際はそうではない。
お尻を穴の中に突っ込んでいるのだ。

良く見ると、お尻の先から黒い線が1本出ているのが分かるだろうか?
これが実は産卵管という卵を産むための管で、これを木の中に射し込み、木の中にいるカミキリムシの幼虫に卵を産み付けるのである。

さて、ではその産卵管がどのくらい長いかというと…

ウマノオバチ
このくらい長い

個体差はあるが、産卵管を含めた体長は特大クラスになると20cmを優に超える。
長さだけで言えば、ヘラクレスオオカブトムシのギネス個体より長いという事になる。

この長い長い管を木の中に射し込み、奥にいるカミキリムシ(主にシロスジカミキリ)の幼虫に卵を産み付け、孵化した幼虫はそのカミキリムシの幼虫を食べて育つ。
…ちなみに、図鑑などに出てくる標本写真では、このハチの産卵管は3本の髪の毛のようなものがクリンクリンに丸くなっていることが多い。
これは、実はこの産卵管がU字型の2本の鞘と中心の1本の本体の計3本が合わさってできており、乾燥させるとこれがバラバラになって丸まってしまうため。
生きている時は1本の産卵管となっていて、この長い尾(産卵管)を馬の尾に見立ててウマノオバチという名が付いている。


この珍妙な姿のハチは、残念ながら現在その数を減らしつつある。
寄主となるシロスジカミキリやミヤマカミキリは里山に生息する大型カミキリムシ。しかし、近年の農業の衰退や里山の管理放棄により、寄主となるカミキリ虫自体が少なくなり、それに寄生するウマノオバチは尚更少なくなってしまっているのだ。
私が採集に行っている場所では逆に近年増えているが、それは放棄されたクリ畑などで一時的にシロスジカミキリが増えているからで、これが更に時間が経ってクリ園が森に埋もれていけばカミキリムシも少なくなり、やがてハチも減ってしまうだろう。
…難しいのかもしれないが、このハチがいつまでも見られる環境であって欲しいと思う。
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自分もこないだ始めて見ましたよ
産卵管が長すぎるのか、結構鈍臭い奴でしたねー

Re: タイトルなし

>並人さん
飛び方とかはけっこうユルいですよね。
でも、初めて見つけた時には大いに感激した虫のひとつです。

なるほど!

私がタイ王国で見かけたハチはウマノオバチの種類だったんですね^^
http://hepoko.com/saisyuuki2/2012/saisyuu2012-10-12.html

勉強になりました。ありがとうございます^^

ウマノオバチ

>魔琴さん
日本のものより赤みが強いですけど、明らかにウマノオバチの仲間ですね。

タイのウマノオバチ…!
ほ、欲しい…!
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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