神奈川里山採集

先日…と言っても少し前、5月13日(月)に、神奈川県某所に軽く採集に行ってきた。
狙いは、先日紹介したウマノオバチ(→記事)。

…まぁ紹介しているからには採れているのだが、他にも里山の虫達を色々見られたので写真を散りばめつつ軽く採集状況をば。

深夜に車で自宅を出発し、まだ日も明けぬ頃にポイントに到着する。
車の窓を開けると濡れた緑の香りがしてとても気持ちが良い。
しばし仮眠をとり、日も昇って9時頃から動き始める。

主目的であるウマノオバチは重役出勤で昼頃にならないと動き出さないので、まずは色々歩き回る。
ミズキがちょうど満開で、ノイバラは2~5分咲きという所。ノイバラは満開になるとこんな感じになる。
ノイバラ
どちらも色々な虫が集まる花で、ハナカミキリやジョウカイ、アブなどが狙える。

ミカン畑を歩いてみると、ナミアゲハ、キムネクマバチが目に付く。
クマバチは大型のハチだが気性は非常に大人しく、こちらが掴みでもしない限りまず刺さない。
まして土手などで停空飛行(ホバリング)しているのは♂なので、絶対に刺さない…というか刺せない。
アゲハ・クマバチ・クロギン
貯水マスにはクロスジギンヤンマが飛んでくる。
普通種だが、複眼と腹部に青をあしらった美しいヤンマだ。

バラに来ているコアオハナムグリやハルジオンの花を食べているヤブキリの幼虫を見ながら採集を続けると、クリ畑でシロスジカミキリの新成虫。
小型のシロスジカミキリ
よく見ると背中にまだ湿った木屑が付いており、おそらく木から出てきたばかりなのだろう。
掴むと独特のギィギィという威嚇音を出して嫌がるので、そっとリリース。

水田周辺で飛び交う青白いトンボは、シオカラではなくシオヤトンボだ。
シオヤトンボ

お昼頃になりようやく待望のウマノオバチが飛び始める。
だが、随分と小さい。昨年採集した個体より遥かに小さい。
こういう変異のあるもの大好きなので採集採集♪
…ちなみに、ウマノオバチは華奢な外見に似合わず案外気が荒く、同種と出くわすとすぐにケンカする。
おそらくは寄主の奪い合いなのだろうが、生かしたまま複数頭を一緒にしておくとその長い産卵管を噛み合ってボロボロにしてしまうので、採集する時は1頭ずつ別にしておいた方がいい。
…採れたのが1頭だけなら良いが、複数採れて大喜びしていると、後で泣きを見ることになる。
小型のウマノオバチ
今回は最初からそれを見越して、ジップロックを何枚も持ってきている。
次いでヒメウマノオバチも飛来するが、こちらは姿は良く似ているものの産卵管は非常に短い。
ヒメウマノオバチ

クリ園で、脱出しようと齧って穴を開けているシロスジカミキリを見つける。
だが、ここで無理に引っ張ってもカミキリは採れず、無駄に傷めたり下手をすれば死なせてしまう。
とりあえずは放置しておく。

日当たりの良い場所に材が積んであるのでカミキリでも来ていないかと見てみると、ホタルカミキリが何十頭も歩き回っている。
ホタルカミキリ
…んが、ホタルカミキリだけ
他はハナカミキリやトラカミキリすら来ていないのは一体ナゼ…?
あまり採集したことのない種なので嬉しいは嬉しいのだが………不思議。

…午後2時を過ぎた頃だろうか、一休みしていると原付のエンジン音がしたので“もしや…?”と思って行ってみると、このポイントの近くに住んでいるMさんであった。
少し話をして、それぞれ別の場所へ。

ミズキの花ではベニカミキリとアオジョウカイが運動会。
ベニカミキリ・アオジョウカイ
ベニカミキリは最近ではほとんど採らなくなってしまったが、♂はわりと触角も長いし、色も美しいので初めて採った時にはナカナカ嬉しかった虫である。

昼下がり、次第に雲が増えてきてしまう。
陽が射していないとウマノオバチはあまり飛ばなくなってしまうので、ならば既に産卵に入っているヤツはいないかと少し離れた場所にある放棄クリ園を見に行くと…

いた!
ウマノオバチ産卵
まさに産卵中。
長い尾は木の中に射し込んでしまって見えないが、いかにもな構図だ。
何枚か写真を撮ってから、じゃあ採集するかとつついてやると、慌てて逃げ出そうとするのでそこを捕まえ、慎重に産卵管を抜く…

…と、これが思った以上に長い。
帰宅後に定規で測ってみると、全身で22cmもある特大サイズだった。
ウマノオバチ22cm
尾の長いウマノオバチと言えど、20cmOVERは少ないと思われ、22cmというのはかなりの大物。
更に同じ木に20cmぐらいの大物も産卵していてヒャッホウ!てな感じ。
離れた木で小型のもう1頭も追加してホクホク。

さて昼過ぎに見つけた脱出中のシロスジカミキリを見にいってみると、穴も広がって羽脱間近に見えた。
ならば脱出の瞬間を撮影しようと穴の前に陣取って待つ。

…。

……。

…………。

……………………。

…………………………………………。

……カミキリはそこから1時間も粘り、こちらがもう諦めて帰ろうかと思い始めた頃にようやっとやっと出てきた。
詳細は近いうちに別記事で書きたいと思うが、まさかここまで待たされるとは…。

一応脱出の瞬間の撮影はできたので、満足して帰途に就いた。
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プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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