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静岡~長野~山梨プチ遠征

昨年も行った静岡のニシキキンカメムシ(→静岡プチ遠征)。
その話をむし社さんで話したところ、昆虫写真家の山口さんが「来年は一緒に行こうよ」ということで、2人で行けば移動費も半分になるしという事で、今年は2人で行く事にした。

6月2日(日)の夜、21時過ぎに自宅を出る。
途中で山口さんと合流して、そのまま東名・第二東名高速へ。自分がハンドルを握り、仮面ライダー(昭和シリーズ)を全開で歌いながら 高速をひた走る。

さて夜中のうちに現地に到着し、明るくなるまでしばし仮眠。…山口さんは用意よろしくテントと寝袋を持参しており、小さな草っぱらに車を駐めて自分は車中泊。
明るくなり、朝食調達の前にとりあえずキンカメを確認しに行く。

…が、どうも昨年に比べて個体数が少ないようで、なかなか見つからない。
昨年は比較的簡単に見つかったのだが、同じ場所のツゲ畑を探すがナカナカ姿が見えない。
「誰かが先にさらっちゃったか?」なんて話をしながら探すうち、ようやく数頭を見つける。

ニシキキンカメ(1)
ニシキキンカメムシ。相変わらず美しいカメムシだ。
煌びやかさでは南西諸島のナナホシキンカメムシ(→記事)などが勝るかもしれないが、雅さでは日本一の美しいカメムシだと思う。
まさに (にしき) のカメムシである。
とりあえず数頭が見つかったので、朝食を調達しにしばらく走ってコンビニへ。
さっさと朝食を済ませると再び元の場所に戻り、本格的に探す。自分は毒ビンと採集ケース(生き虫用)を持ち、山口さんはカメラを持ち。
…知人にも数人カメラ好きな人がいるが、ディフューザーひとつとっても人それぞれ工夫があるんだぁ…と思う。

数頭を見つけると目も慣れてきたか、徐々にキンカメの姿が見つかるようになってくる。
キンカメムシの仲間は標本にすると必ずと言って良いほど色が変わってしまい、生きている時の美しい色合いは残らない。
今回、なんとか少しでも生きている時に近い色を残せないものかといくつかの方法を試してみるため、毒ビンに入れるだけでなく生きたままの個体も確保する。
更に、前回何頭もの個体をひとつのケースに入れておいたら触角などが切れてしまったため、今回は1~2頭ずつ個別にケースに入れていく。
…採集したもの、しなかったもの、併せて30頭ぐらいは見つかっただろうか。
昨年は40~50頭は見つけたのでそれに比べればだいぶ少ないが、まぁ採集&撮影には十分な数だ。

そうしてある程度の数を採集すると、自分もコンデジを持ち出して撮影モードに。
ニシキキンカメ(2)

昆虫のような小さな被写体を撮影する場合、昼間でもフラッシュ(ストロボ)を焚いた方が撮影しやすいのだが、しかしキンカメムシやタマムシなど金属光沢をもつ虫はフラッシュを焚くと変な色に写ってしまう。これは、この金属光沢が実際の色ではなく細かな表面構造によって光を乱反射して作り出す幻の色であるためで、強い光を当てることで普通と異なる乱反射が起き、変な色になってしまうのだ。そのため、基本的に自然光で撮影しなくてはいけない。(…そのうちまた、コンデジ撮影記事で書こう)
しかし、金属光沢は強い直射日光下では、肉眼で見たままの色には写真に写らない。
以前にspaticaさんからお聞きしたのだが、キラキラした金属光沢をもつ虫の場合、直射日光よりも薄曇りぐらいの柔らかな光が良いらしい。
実際、ニシキキンカメで撮り比べてみるとこんな感じ。
ニシキキンカメ(光)
どちらもキレイではあるが、直射日光だとギラギラ輝き、薄曇りの方が実際の肉眼で見た色合いに近い。

午前中いっぱい採集&撮影をして、自分の方はだいぶお腹いっぱいになってきたので捕虫網を組み立てて付近を歩いてみる。

クリの花
するとクリの花がだいぶ開いており、ちょっとガサガサしてみたらエライ数のヒメアシナガコガネが入った。網の底で数十頭の黄色い小さなコガネムシがワサワサと蠢いている…。
それに混じってハナムグリ・コアオハナムグリ・クロハナムグリも入り、更にホソハナカミキリも1頭。
あまり珍しい虫は入らなかったが、久しぶりにクリの花掬いをやった気がする。

さて少しばかり日が傾き始める頃、そろそろ移動しましょうかという事になる。
さて山口さんも明日もお休みとのことで、じゃあ明日はどうしましょうか、と。
山口さんのご希望で長野県某所の某シジミを狙ってみようという事になり、夜中のうちに移動を掛ける。
ここからそのポイントまではかなり遠く、夜中に現地入りとまでは言わないまでも距離を稼いでおかなくてはいけない。

で、夜は山中の無人駅で過ごす。
…これがまた雰囲気抜群な駅で、周囲に家は数軒のみ、あとは森に囲まれて他に明かりもなく、ホームと待合室のみが闇の中に浮かび上がる。
無人駅

なんていうか、タマラナイ!
このいかにも“ミヤマクワガタが飛んできそう”な雰囲気。
…ま、結局この夜はコクワ2頭のみでミヤマは飛んで来なかったのだが。

今でこそ70mmOVERもある程度採れるようにはなったが、以前は大型個体はおろかミヤマ自体もナカナカお目にかかれず、♀の1頭に喜び、小さな♂に大喜び、65mmが採れようものなら狂喜乱舞していた。
今でもその気持ちは自分の中に残っており、やっぱり野外で見るミヤマクワガタには格別の想いがある。


さて日も明けて6月4日は虫(ムシ)の日、…残念ながら某シジミは見つける事が出来ず、午後はそこから更に足を伸ばして長野県のナミゲンゴロウが採れるというポイントへ向かう。
山裾の斜面に作られた水田はまだ田植え前で、1枚だけ水の入った池を見つける。
ゲンゴロウ池

これは可能性高いんじゃないかと山口さんと覗き込むと、「いた。」との声。
“おおおッ!”と行ってみれば、確かに枯草の間を泳ぐ大きなゲンゴロウの姿!!!!
泳ぐナミゲンゴロウ

おおおおおっ!
スバラシイ!


ゲンゴロウは夜の方が活発に活動するようだが、昼間でも案外普通に泳いでいる。
そのため、個体数の多い場所では池を覗き込んでいると泳いでいるゲンゴロウが見つかる事も多い。
ここではゲンゴロウの他、この池の周囲でギンヤンマ、ウスバシロチョウ、キンイロジョウカイなんかも見られ、なかなかに気持ちの良い池であった。
…それにしても、こんなに普通にナミゲンゴロウが泳いでいる風景、本当に素晴らしい。

長野まで出たということで帰りは中央高速に乗……らず、下道でのんびりと甲州街道。
途中の山梨県韮崎市辺りででちょっとクロツバメシジミなんぞ撮影したりしながら帰ってきた。
クロツバメシジミ

虫屋さん(→虫屋とは)は6月4日の「虫の日ラベル」で何かしら採集する事が多いが、虫けら屋にとって今年の虫の日とそのイブは素晴らしく中味の詰まった採集となった。

改めて、ご一緒して頂いた山口さんにも感謝。




~~~~~~

…いやはや、今回のプチ遠征は色々と中身が詰まっていて、かなり圧し縮めないと1回で収まらない内容でした。
やっぱり情報を持っている方と一緒に行くと全然違いますね。
道中、山口さんはタガメに興味深々でしたので、もしかすると次回は夏に栃木辺りにタガメ採集…?
まだ分かりませんが。
自分もタガメは秋に行って水路に残っている個体を採集する事が多く、“田んぼにいる個体”を見つけたのは一度だけ。
一度ぐらいは夏の産卵期に行って卵を守っている♂の姿を見てみたいとは思っていますので、もしかすると実現するかも…?
ではでは、今回はこの辺で。
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No title

ニシキキンカメ綺麗ですね!アカスジキンカメくらいなら近所の葛西臨海公園にいるんですが・・・
クリの花掬いは楽しいですよね!時折ジョウカイボンなんかも捕まって嬉しくなります
そしてナミゲンゴロウ!良いなぁー一回見てみたいです!実は水生昆虫はタイコウチぐらいしか見たことが無く・・・
タガメとゲンゴロウってどちらが珍しいですかね?タガメはいる場所には結構いるゲンゴロウは・・・ってのをどっかで聞きました

Re: No title

>並人さん
ニシキキンカメは限られた場所にしかいないですからね…。

タガメとゲンゴロウ、どちらかというとゲンゴロウの方がレアな印象はありますが、ナミゲンも東北では結構多いと聞きます。実際、自分も福島県某所で何度か採集しています。
…山梨や長野ではかなり地域限定ではありますが。

カメムシ

今回も色々と大量ですね。
私もカメムシやハンミョウなどいかにしてうまく色を残すか頭が痛い問題です。
一つのやり方としては、酢エチを直接からだの中に注射器で入れてしまうというのが効果的かと思っておりますが、他に何かいい方法はありますか?
あったらぜひご教授ください。

Re: カメムシ

>モモンガさん
酢エチ注射で色が残るというのは初耳でした。
その方法だと、ほとんどそのまま残りますでしょうか?

とりあえず今回は、脂抜きや体内の養分を徹底的に消費させるなどから試してみようと思っています。

ニシキキンカメムシ

虫が可哀想…

Re: ニシキキンカメムシ

>名無しさん
可哀想と思う心は、私は否定しません。
良いのではないでしょうか。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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