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亜種とは

「アマミノコギリクワガタの亜種」とか「ヘラクレスオオカブトの亜種」とか、昆虫趣味の世界で「亜種」という言葉をたびたび目にします。

では、この「亜種」とは何でしょうか?

ごく大雑把に言えば、

別種にする程ではないが、明らかに区別できる地域個体群

…という事になります。
ちょっと難しい言い方になってしまいましたが、コクワガタを例に挙げて説明すると、

コクワガタ亜種比較
・本土産コクワガタ
・八丈島産コクワガタ

…この2つはどちらも「コクワガタ(Dorcus rectus)」という同じ種です。
しかし、この2つは大アゴの形状や体型、脚の長さ、色彩などで区別する事が出来ます。
そこで、「同じコクワガタだけど、八丈島にいるコクワは明らかに区別ができる」という事でコクワガタ八丈島亜種となっています。

某仮○ライダーのせいで「亜種」という言葉がかなり間違って浸透したように思っているのですが、亜種とは、個々の色違いや形違いの事ではありません。あくまで地域個体群として区別できる(その地域で採れる多くの個体が同じような特徴を持っていて、他から区別できる)ものを言います。
そのため、同じ地域で赤いノコギリクワガタと黒っぽいノコギリクワガタが採れたからと言って、亜種にはなりません。

亜種に学名を付ける際は属名・種小名の後に更に亜種小名というものを書きます(→学名)。
先程のコクワガタを例に挙げるなら、

コクワガタ:Dorcus rectus
基亜種:Dorcus rectus rectus
八丈島亜種:Dorcus rectus miekoae

…という具合。
最後のmiekoaeが亜種小名。
また、亜種が見つかった場合、最初に記載された地域のものと同じグループを基亜種(原名亜種)と呼び、新たに違いが見つかった地域のものに新しい亜種名を付けます。

ちなみに亜種というのはあくまで同種内のものですから、基本的には交尾して子供を作ることが可能です。
ですので、本土コクワガタとハチジョウコクワガタを一つの容器に入れておけば簡単に交尾して亜種間交雑が起きてしまいます。


…更にちなみに、種と亜種の明確な基準はなく、研究する人によって違った意見がある事もあります。
例えば同じ八丈島にいるハチジョウノコギリクワガタは、現在は本土のノコギリクワガタとは別種とされていますが、記載された当初はノコギリクワガタの亜種としてでした。
また現在でも、研究する人によっては亜種程度の違いしかないと考えている人もいます。

更に、多少地域差があっても亜種と認める程ではない場合「地域変異」とされますが、これも人によって見解が異なり、「亜種にするべきだ」「いや、そこまでの差は無い」と人によって意見が食い違ったりします。

種とか亜種の考え方って、実は結構難しかったりします。
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Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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