カマバエ

この夏に出遭った虫の中でも、かなり印象に残っているモノのひとつ。

以前から写真では見たことがあったのだが、実物にはなかなか巡り合えなかった。
それが夏のトンボ調査仕事中、ふと水田の縁を見たら見慣れぬ灰色のハエがおり、“なんか前脚が太いな…”と思って良く見てみたら、なんと憧れの カマバエ じゃないか!

カマバエ

その名の通り、前脚がカマキリのカマのようになっているハエだ。
画像は、調査だったためカメラを持っておらず、サンプル管に入れて持ち帰り帰宅後にケースに入れてから撮影したもの。

大きさは数mmしかなく、その上背中側から見ただけでは前脚のカマも分からないので、普通はまず気付かない。
よくよく見れば顔つきもカマキリのように眼が尖っていて三角形。
この立派なカマを持つからには彼らも肉食性で、他の小さな昆虫を捕食して体液を吸うらしい。

こういう異なる系統の生き物(※この場合はハエとカマキリ)が似たような目的のために同じような形態を持つようになる事を 収斂(しゅうれん) という。
肉食性でカマキリのようなカマの前脚を持つ虫というのは他にもいて、ミズカマキリ(水生カメムシ)やカマキリモドキ(ウスバカゲロウの仲間)などが比較的有名だ。
いずれそれらの虫もブログで紹介できたらと思うが、まずはカマバエさんから。

…ちなみに、カマバエにも何種類かいるそうで、この写真のカマバエが何という種かまでは分からない。
なので、種類の方は「カマバエの一種」としておきたい。
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カマバエ

虫けら屋さん、こんばんは。
こんなハエがいるとは、初めて知りました!!
わずか数ミリしかないハエに気づくとはさすがですね。
やはりこの大きさでも、標本にされたんですか?

収斂進化というものは面白いもんですね
こころなしか顔もカマキリに似てイケメンなカマバエは自分も大好きなハエの一つです(他にはアシナガバエやクモバエ)

No title

うう~
マニアックですね~(笑)


勉強になります(^o^)丿

Re: No title

>モモンガさん
なんとか一応標本にしました。
普段クワガタ等大型の虫をいじっている自分には、このサイズの虫の翅を開くのはかなりキツかったです…

>並人さん
そうなんですよね。
複眼の先が尖ってて、顔つきもカマキリっぽくて…不思議な収斂進化です。

>クワデリさん
色々な虫に興味を持っていると、メインがボーズでも思わぬ副産物が採れてウハウハになったりします。
楽しいですよ♪

ミヤマクワガタ

こんにちはむしけらやさんが話していたように北海道にはミヤマクワガタがたくさんいました。キャンプ場の人がとってくれたのもまぜると35匹でした。北海道のキャンプ場のウサギごやにフンコロガシがいてかえってきて欲しくて虫けら屋さんのブログをみてトラップをしかけました。虫ならなんでも大好きです。ヒゲナガカミキリの標本にチャレンジしました。また教室参加したいです。

Re: ミヤマクワガタ

>そらさん
ミヤマクワガタ大漁、おめでとうございます!
北海道は本当にミヤマ天国ですよね。

糞虫も面白いです。オオセンチコガネのようにキラキラの美麗種や、ダイコクコガネのような格好良い虫、マグソコガネのような小さなものまで様々です。
ヒゲナガカミキリも、オスは触角が非常に長くて格好良いですよね。
生きて触角を振りながら歩いている姿は最高です。
ぜひぜひ、また標本教室にもいらして下さい!

また、9/23のインセクトフェアにも出展しますので、もしお越しの際はブースにお立ち寄り下さい。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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