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奄美大島採集記2013秋~その5~

【(残念ながら)奄美大島のアマミマルバネクワガタ・アマミシカクワガタ・アマミミヤマクワガタは2013年10月より条例により採集禁止になりました。詳しくはリンク先をご参照下さい。→奄美大島の採集禁止について




9月8日(日)
twitterで相互フォローしているparnass君が今日から奄美に入るというので、情報交換のために「ひさ倉」で待ち合わせ。
2日連続のに鶏飯に舌鼓を打ちながら虫話全開。
鶏飯

…と、向こうの席で食事しているのは魔琴さんkapiさんじゃあるまいか…?
声を掛けると、やはりご本人であった。

魔琴さんの話によると、昨夜某所でミヤマ探索をしようとしていたところ、パトロール(?)がやってきて、10月からアマミミヤマも採集禁止になると言われたらしい。
…となると、アマミマルバネ・アマミシカの採集禁止も本当なのだろう。

…なんということだろう…

色々な話を総合すると、どうもやはり「金目の、乱獲されそうな虫」が規制対象になっているらしい。
となれば、どう考えたって 近年の採集者のマナーの悪さ と、ネット販売 が目立ち過ぎたという事に他ならない。
多数採集することも、時に販売することも一概に悪い事だとは言い切るつもりはないが(※個人的には採った虫を売るのは好きじゃないが)、汚らしいトラップの残骸は残りっぱなしで、その上それで採集した虫を何千円・何万円でパカパカ売っているのが目に付けば、そりゃ島の人から良い目で見られるワケがない。

…なんとも気の滅入る話である(※採集禁止の詳細は別記事にて→記事)。

さて、気を取り直してparnass君たちと別れ、今度は鳥屋のYさん(奄美のY氏とは別人)とお会いするために名瀬に向かう。
…この方こそ、先の3月、徳之島においてケブカコフキコガネの発生を見つけた方で、この方の情報があったからこそ私は徳之島に渡り、同島未記録であったケブカ♀を採集することができた(→採集記)。
その意味では大恩人である。
Y氏を交えて季節真逆のケブカコフキの話を繰り広げ、色々と貴重なお話を伺う……コンビニの立ち話で。

ここでY氏・Yさんと別れ、こちらは毎度のマルバネポイントへ向かう。

…正直、ハブに出遭っていないため行動がかなり大胆になっている。
気を引き締めて…とは思っているのだが、まだ歩いてない場所、まだ歩いていない場所、と思ううちに膝下がシダで覆われたような場所をザクザク歩いたり、細い灌木の間を無理に抜けて進んだり。
もちろん注意しながら歩いているつもりではあるのだが、少なくともハブの多い年だったら絶対にやらないであろう行動なのは間違いない。
歩くうち、樹液に来ているスジブトヒラタなんかを見つけたりする。
樹液のスジブトヒラタ
自然に出た…というよりは、スジブト自身が傷付けて樹液を出したか、もしくは今年異様に数が多いオオゾウムシが木を傷付けて樹液を出したのではないだろうか。
何にしても、樹液に来ている姿というのはナカナカ出遭えるものではないので写真に収めておく。
…数年前の自分ならこれも採集していたと思うが、昨年初夏の大当たり(→奄美大島採集記2012夏 参照)を経験した後では、“まぁこのサイズは採らなくても、ね…”という事で自然下での生態をじっくりと観察するだけに留めておく。

マルバネクワガタは相変わらず数が多く、あちらの木に1つ、こちらの木に2つ、という感じで付いている。
更に運が良ければ発生木と思われる木にまとめて4~5頭付いていたり。
アママル4号

昨夜に引き続き、今夜もマルバネがよく飛んでいるようだ。
バララララ…!というカブトムシと同等の羽音が闇の中から近付いてくるのはドキドキする。
近くの木にとまったのでそれを採集し、ケースに入れたらまた別の羽音がする。
「まだいるっ!」
羽音の方を照らしていると、やがて闇の中から黒光りする大きな甲虫が姿を現す。
上下左右にブレながらも次第にこちらに近付き、途中の木にとまる事もなくとうとう自分の目の前まで来てしまった。

黒光りする大きなクワガタのお腹が、自分の目の前をフラフラと飛んでいる。

これは採れる…!

思わず空いていた左手を伸ばし、空中キャッチ!
飛来マルバネ♂

大きな黒いクワガタが、翅もしまいきれずに手の中でもがく。

うはっ!
飛翔しているマルバネを空中キャッチとか、めっさ楽しい!!(笑)


さて、本日もここでのマルバネ探索は3時間程で切り上げ。
“もっと探せばもっと見つかる”という確証に近い予感はあるが、無理をして何かあっては元も子もない。
それに、目的は数ではなく採集・探索を楽しむこと。
今夜も十分に楽しませてもらったし、というコトで別所へ向かうが、

…そこでショッキングなものを採ってしまう。



アマミシカ中歯
ボロッボロのアマミシカ中歯型。
しかも、大歯型寸前ぐらいまでアゴが伸びている。
にも関わらず、脚は3本切られ、左鞘翅(上バネ)も先が割れている。

ちょっと待てぇぇぇぇぇえッ!!

なんでこんなにボロボロなんだよ!?
こんな歯型良いのに!!
うああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…orz

…ちなみにこの個体、かなり歯型は良いもののサイズは33mmとそこそこ程度。
にも関わらず大アゴはやたらと発達しており、この分だと35mmぐらいで大歯になっちゃうんじゃないの?という感じである。
アマミシカクワガタは飼育では40mmクラスが結構簡単に出てくるようだが、野外で見られる個体は9割方が小歯型、いわゆるバンビちゃん
中歯型になる個体すら少なく、大歯型が採れたらサイズに関わらず大喜びしてしまう。
…そんなアマミシカであるから、この大歯寸前のような歯型の個体には、がっっっっくりと肩を落とすしかなかった。






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※全6話、以下リンクに目次ページがあります。
日を追って順に読んで頂く方は、どうぞ。
奄美大島採集記2013秋~目次~
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アマミシカ

マルバネの空中キャッチはとても楽しそうですね。電気に向かって飛んでくるのは、オスとメスどちらが多いのですか?採集記をみると何頭も飛んできたようですので教えて下さい。『今後の参考にします』ってもうできないのですね。

それにしてもアマミシカは大変残念ですね。本当に中歯以上は大変少なく貴重でここ数年は特に少ないと奄美大島在住のFさんも言ってみえました。自分自身も今年は梅雨明け、お盆、9月の連休と3度計7泊しておりますが(仕事の関係で長期休暇は取れないので)、アマミシカは合計で6頭のみしか採集できず、全てオスでバンビ、バンビ、バンビ、バンビ、バンビときて最後に逆転満塁ホームランの大歯(46mm)採れました。今にして思えば、採集可能期間の最期の大歯だったのかも知れません。あの感動をもう二度と味わう事ができないかと思うと残念でなりません。

Re: アマミシカ

>アマミシカマニアさん
46mm!?
そ、それは本当に逆転満塁ホームランですね!
羨まし過ぎる…!!!!

マルバネ、今回はライトに飛んできたのは♂♀半々(やや♂が多い?)ぐらいでした。
ただ、今回だけの観察で、時期も発生中期の限られた期間だけなので発生期全体で見るとどうなのかは断言できません。あくまで、「今回の観察では」という前提になってしまいますが。

今年は大発生だったせいか発生も樹によってバラバラで、同時期に「もう出終わった樹」「分散中の樹」「今、湧いている樹」更に「まだ始まっていない樹(9月下旬に行った友人から“まだ湧いている木があった”との談)」がありました。
おかげで、色々な状況の個体を観察することができました。
…それだけに、やっぱり採集禁止はつくづく残念です。

大物??

虫を捕まえていると、いい大きさのに限って符節が飛んでいたり、
触覚が切れていることがありますね。
特殊サイズだけに残念な気持ちが大きいのですが、何分めったに捕まえることができないので、結局はお持ち帰りになってしまうんですよね。
もうマルバネを捕まえることができないのは返す返すも残念ですが、
調査だけなら来年もできます。
でも、見たら欲しくなってしまいますね。
なかなか珍しいものをリリースすることは難しいですね。

Re: 大物??

>モモンガさん
アママル、観察だけと言っても実際探索していれば怪しまれるでしょうしね…。
私は見つけたらどうしても欲しくなってしまうので、少なくともマルバネシーズンにはもう行かないかな…と。
採集は「採る」が全てではなく、生態を間近に観察することがまた楽しいのですが、それでも「採る」は抜きに出来るものではないですよね。

…その日の一番良い虫が不完品だったりすると、喜んで良いのか嘆いて良いのかとても複雑な気分になりますね。
でもやっぱり手放すコトはできず、複雑な気分になりながらもお持ち帰りになるのですが。

No title

私も空中キャッチした~い・・・・でも夢で終わりましたね。

トクノシマではまだ可能かな?

Re: No title

>親子でクワ好きさん
空中キャッチは楽しかったですよ!
樹に貼り付いている個体をベリッと採るのとはまた違った興奮があります。

徳之島は…本日現在はまだ規制はありませんが、今年度中に規制を掛ける方向で話が進んでいるとの話もあり、来シーズンにはアウトになっている可能性もあります…。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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