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標本修理のちょっとしたコツ

標本のフ節や触角などが折れてしまうというコトは、たまにあります。

リュウツヤ修理前

そういう時は折れた箇所を木工用ボンドなどで接着して修理します。
(※ニカワが一番良いそうですが、やや入手しづらい事や接着の為に温めたりと手間が掛かるため、近年は木工用ボンドを使う事が多いようです。)
接着の際、平らな台の上に置いて修理できればまっすぐに直せるのですが、修理箇所や状況によってはそう出来ないコトもあります。
そうすると、細長いパーツなどは接着しても乾く前に自重で下がってしまう…なんて事も。
そんな時は針などで下から支えて乾燥させることが多いのですが、角度の調整が難しく、なかなかまっすぐになってくれなかったりと苦戦することもしばしば。
そこで、こんな方法を御紹介。

まず、ペフ板や発泡スチロールなどでL字型の台を作ります。
大きさは、縦の部分が修理する標本より少し長いぐらいにします。

修理台

そして接着箇所を木工用ボンドなどでつないだ虫を、この縦の部分に刺して留めます。
ここで1つポイントがあり、虫はまっすぐに留めるのではなく、接着箇所がまっすぐになる角度に留めます。

修理中

画像では赤い矢印の部分を接着しているので、その右中脚のフ節がまっすぐ下を向くように留めています。
こうする事で重力によって接着部分が自然とまっすぐになり、しばらくそのまま置いておけば接着剤が乾いて、自然な角度で付けることができます。

乾燥が済めば、修理箇所はこんな感じ。
リュウツヤ修理後
パッと見では、折れた箇所はもう分かりません。

いかがでしょう?
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No title

この記事は標本の修復に参考にさせていただきました。
スジクワ、カナブンと小さい昆虫ばかりだったので、すごく細かい作業で大変でした。

うっかり触れて壊してしまった符節を修理したのですが、接着してる間に他のところに触れてまた壊してしまったり…。
符節をどこかに吹っ飛ばすたびくじけそうになり、このまま見つからなければあきらめがつくのに…と探して、見つけると「見つけてしまった」と思ってしまう有り様。
でも上手く修復できると、ますます愛着が沸くものですね!

Re: No title

>Taku35歳さん
ありがとうございます。
読んで頂き、実際に記事が役に立つと、本当に書いた甲斐があります。

フ節吹っ飛ばすとホント泣きたくなりますね(^^;
「あっ!」って思った次の瞬間、ガックリと全身の力が抜けます…
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
夏を中心に東京農業大学の「食と農の博物館」や公立図書館で標本教室を行い、毎年大好評を頂いています。また、科学館の昆虫展の教育展示標本を手掛けたりもしています。
趣味面でも年齢=昆虫歴というぐらいの虫好きで、好きが高じて農大で昆虫学を学び、きちんと基礎を踏まえた上で教室もやっております。

なお、Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいなら構わないのですが、決してフリー素材として置いているワケではありませんので、勝手な使用はご遠慮ください。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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