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喜界島(&他)遠征記2014~06~

2月25日も同じように過ごし、明けて26日
いい加減、昼間にするコトがなくなり、ちょっと浜で砂篩(すなふるい)でもしてみようか思い立つ。

砂篩というのは、その名の通り海岸等で砂をザルや篩を使ってシャカシャカと篩う(ふるう)という採集法。
そうすると、砂の中に隠れている海浜性の小さなガムシやマグソコガネなどが見つかる。
…と言っても、どれも1~2mmぐらいの小さな甲虫達なので、誰でも薦められる採集方法ではないのだが。
かく言う私自身も、実はそこまで小さな虫には興味が薄かったりするのだが………昼間があまりに暇になってしまったため、何か面白い虫でも採れれば…とザルを持って行ってみた。
喜界島の海岸

適当に目星を付けて砂を篩ってみるのだが、どうも篩いやすい乾いた砂の層が薄く、少し掘るとすぐに湿った砂が出てきてしまう。
湿った砂は塊になってしまい、上手く篩えない。
なんとか砂の乾いた部分をシャカシャカやって数頭のマグソコガネとスナゴミムシダマシ、ガムシ類などを採集するものの、やはりイマイチ効率が悪い。
他に良さそうな場所はないものか…と端の方まで歩いてみると、やや大きめの石がいくつも転がっている場所に当たった。
じゃあ石の下に虫が隠れていないもんかと順番に起こしていくと、何かの種子(植物のタネ)のような薄平たい物がある。
1cmあるかないか、茶色くて四角っぽい…
アシブトメミズムシ-1

…んっ?

思い当たって、それをじっくりと見てみる。
で、気付く。
「あっ!」
慌てて拾い上げる。

案の定、よくよく見ればそれには脚がある。
アシブトメミズムシ-2
アシブトメミズムシ。
海岸などの砂地で暮らす小さな水生カメムシ(タガメとかミズカマキリの親戚)だ。
名前は知っていたが、実物を見るのは初めて。
ヨコエビやハマダンゴムシなんかを餌にして暮らしているらしい。
獰猛な肉食昆虫とは思えない、なんともプリチーなヤツである。

初めて見つけたアシブトメミズムシに気を良くして辺りの石を片っ端から起こしていくと、その下からポツポツと見つかる。
喜んで採集していたら、ひっくり返した石の下側に、何か青っぽい小さな金属光沢が目に入った。
アシブトメミズムシよりさらに小さく、5~6mm程度。
野外で実物を見るのは初めてだが、記憶にある姿。
「これはもしや!?」

アリモドキゾウムシ
アリモドキゾウムシ。
小さくて青緑の金属光沢をもつキレイな虫だが、実はアフリカ原産(?)のいわゆる外来種で、サツマイモの大害虫。
この虫に食害された芋は、苦くてとても食べられない味になってしまうそうだ。
そのため、この虫が入り込んでしまった奄美や沖縄では、生のサツマイモの持ち出しが禁止されている。
サツマイモの他にハマヒルガオなども食べるので海岸にもいたのだろう。
…生かして持ち帰ろうものなら農業関係者からフルボッコ(※徹底的にぶん殴るの意)にされても文句を言えないような虫なので、しっかりと毒ビンにご案内する。


…夜は、案の定というか何と言うか…ケブカコフキの個体数は更に減っていた。
完全にピークを越えてしまったのは間違いないので、あとは二次的な小ピークが来てくれる事を期待するしかない。


2月27日、数日前に見つけたアサギマダラの蛹を改めて明るいうちに見に行ってみる。
蛹の中に透けて見えるハネの模様は更に濃くなっていたが、幸いまだ羽化してはいなかった。
アサギマダラ蛹-昼
…なるほど、夜にライトで照らすと相当目立って見える蛹も、昼の光の中、葉の陰にあるとかなり見つけづらい。
あの蛍光グリーンも、実は見事なカモフラージュになっているというコトか。
…ただ、本来アサギマダラの幼虫はガガイモ科の植物を食べてそこで蛹になるので、蛹がソテツに付いているというのはいささか例外的な事なのかもしれない。
葉を食べ尽くして蛹になるちょうど良い場所がなくなり、仕方なく移動するうちにソテツによじ登ったのかもしれない。

さて昼間は昨日と同じく浜に出てアシブトメミズムシやアリモドキゾウムシなんかを採集し、夕方に食料を調達してケブカのポイントへ向かう。
…余談ながら、それまではコンビニで出来るだけ小さくて安い弁当を買っていたのだが、スーパーの弁当が夕方になると半額になるのを知り、久々にガッツリと肉を食えた。

夜になり、しばらくは車のヘッドライトを点けたままにして車内で待つが、やはり飛んで来ない。
もう自分から森に入らなければ♂すら難しい。
だが、頑張って探してはみるもののヒメマルゴキブリがキノコを後食しているのを見つけたぐらいで、ケブカは日に日に減っていく…
ヒメマルの後食



…23時には森から上がり、疲れてそのまま車の中で寝ていた。
森の中なので地元の車も通らず、風の音と、枯れ葉の落ちる音ぐらいしか聴こえない。
そんな音をBGMに寝ていたところ、日付も変わった真夜中、車のエンジン音が近付いてくるのが聴こえた。
こんな夜中にこんな場所を抜ける人がいるのか…と思っていたら、その音が自分の車のすぐ後ろで停まる。
「ぅん…?」
不審に思って体を起こすと、懐中電灯の明かりが近付いてくるのが見えた。
更に近付くと、それは2人組のお巡りさんだった。

不審なのは私の方でした。
…いやまぁ実際不審だったのか、それとも事故や自殺を心配したのかは分からなかったが、とにかく免許証を見せて事情を説明すると、すぐに分かってもらえた。
…ネットだと、警官は上から目線でどーだこーだという文句をよく目にするが、少なくとも虫けら屋自身が離島遠征などで出遭ったお巡りさんはどなたも決して上から目線などではなく、普通に対応してくれる方ばかりだった。
北海道で速度違反で捕まった時でさえ、決して高圧的ではなかった。
そんな今回のお巡りさんとの会話。
  ↓↓↓
虫「こういうコガネムシを探してまして…」
警「研究ですか?」
虫「個人レベルですけど、そうですね。」
警「珍しい虫なんですか?」
虫「珍しいというより、生息調査ですね」
警「なるほどー。 ネイチャー とかに発表されるんですか?」

いや、そんな大それた所には出しません…(汗)

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No title

職質、虫採ってると誰でも経験しますよね。笑
ネットや噂で警官を悪く言う人は多分、本人の態度もそもそも横暴で、警察官に対して失礼なほどナメてかかるから怒られるんでしょうね。

我々も採集トラブルや規制のモラルを話題にしますが、
昆虫への態度のことを話す前に、人間との対話に対しての態度を改めなくてはならないのでしょうね・・・。

篩い

篩いも結構楽しい採集方法だと思います。
ただ取れる虫が非常に小さくパッと見どれもこれも同じに見えるのが困りものです。
先日石垣島で篩いをした折、スジケシと思っていたものが生体顕微鏡で見るとキタヤマだったりするラッキーもあったりして、篩いという採集法はオマケ付きのお菓子の様な楽しさが有ります。とにかく全て持って帰る(荷物にもなりませんし)のが篩いでは大切だと痛感しました。
小さい虫たちなのであまり興味はあるようなないような感じですが、顕微鏡で見ると格好いい虫たちなので、もし大きかったらといつも思ってしまいます。

Re: No title

>ふうけぃ☆風敬さん
まったくそう思います。
…まぁ中には僅かながらそういう高圧的な警官もいるのかもしれませんが、大多数の方は普通に職務を行っている方々だと思います。
こちらが普通に応じれば、向こうも普通に応じてくれる方ばかりでした。

虫屋として、規制や採集トラブルになるとつい「虫屋の正論で論破」したくなってしまうのですが、採集禁止しか見えていない団体・自治体相手ならともかく、個人相手にそれをやってしまうと、結局は相手の心象を悪くしてマイナスになってしまうんですよね…。
警官にしても、地元の方にしても、人と人との話なら自分の論理だけじゃなく、相手の思いや立場も考えながら話さなくてはいけないと毎度ながら思います。
…まぁ、自分もそれが100%実践できているかと聞かれたら、自信を持って「はい」とは言えないのですが…

Re: 篩い

>アマミシカマニアさん
篩いも優れた採集方法のひとつだとは思うのですが、いかんせん「専門的」で、一般的にウケる採集方法ではないな、と(^^;
特にウチのblogは「専門知識がなくても虫の楽しさが伝わる」を目指して書いているので、篩いについては簡単に触れる程度にしました(…自身がまだ篩いの経験が少ないというのもありますが)。

海浜性昆虫は篩で取るのが一般的なんですね
最後に行った合宿では暇な時間があったのでひたすらゴミや魚の死骸をひっくり返してました
・・・そこで取った微小なハネカクシと緑色のコガネムシがまだタトウで眠ってますww

Re: タイトルなし

>並人さん
狙うものによりけり、ですかね。
ハネカクシなんかは篩いより倒木やゴミ起こしの方が見つかる気がしますが、今回の場所ではほとんど見られませんでした。
場所によっては倒木とか起こすとヒョウタンゴミムシなんかも見られますしね。
起こした流木の下にヒョウタンゴミがいると、やっぱり嬉しいですね。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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