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やっと出遭えたモノ

見よ、この 禍々しさ すら感じるほどの 圧倒的存在感 を放つこの姿。

イボタガ

イボタガ。

蛾が嫌いな人なら絶対に見たくもないだろうと思える一方で、虫好きにはたまらなく惹きつけられる、この素晴らしき模様。

やっと出遭えた。

やっとだ。

実に4回目のチャレンジ。

…こういうのを、「巡り合わせの悪い虫」というのだろう。
それほど極端に珍品というワケでもなく、他から「採れた」「なんかいた」「いくつもいた」なんて情報が入ってくるのに、探している自分はちっとも出遭えない虫。
そのひとつが、このイボタガだった。

今年、山梨でお仕事を頂いて4月~5月にかけて数回日野春まで行っていた。
その度に、夜に駅や周辺の灯火を見回るも、スカ。
外灯で“ソレっぽい”のを一瞬見掛けるも、ロスト。
更に帰りに丹沢まで遠回りして灯火を見回るも、スカ。
ついでに都内某山の灯火を探しに行くも、スカ。
もう見事にスカされまくったイボタガであるが…

5月5日の山梨のお仕事帰り、渋滞回避も兼ねて小淵沢方面まで足を伸ばし、深夜まで灯火を回っていた。
しかしエゾヨツメやタケウチエダシャクは見つかるものの肝心のイボタガは出遭えず、「やはりダメなのか…」と諦めかけていたその時、

看板灯火のある場所で車を停めてチェックしようとしたその時、ヘッドライトの光の中を大きな羽ばたきがよぎった。
明らかに大きい。
だが、思っていたような力強い飛び方ではなく、ハタハタというかヒラヒラというか、随分と力無い羽ばたき。
だが、大きい。
「当たり…か?」
とりあえず急いで車から網を取り出し、影を追う。
看板灯火の近くまで走って慌てて見回すと、再び影が舞う。
地面に落ちそうになる所を勢いよく掬い上げると、網の中に暴れる手応え!

明かりの下で確認した瞬間、この独特の模様が見えた。

「ぃよっしゃぁぁぁあ!!」

深夜、誰もいない山奥の道で、一人で声を上げた。

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虫けら屋

Author:虫けら屋
夏を中心に東京農業大学の「食と農の博物館」や公立図書館で標本教室を行い、毎年大好評を頂いています。また、科学館の昆虫展の教育展示標本を手掛けたりもしています。
趣味面でも年齢=昆虫歴というぐらいの虫好きで、好きが高じて農大で昆虫学を学び、きちんと基礎を踏まえた上で教室もやっております。

なお、Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいなら構わないのですが、決してフリー素材として置いているワケではありませんので、勝手な使用はご遠慮ください。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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