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丹沢、踏んだり蹴ったり紀行

毎年7月下旬になると、丹沢にミヤマクワガタとアカアシクワガタを狙いに行く。
夏休み期間に入り昆虫展のお仕事が忙しい中で1日だけお休みがあったので、“ここしかない!”と行ってきた。

夜に自宅を出発する。…が、せっかくなので途中で寄り道。
某所の橋の灯火を見ていくことにする。
ここは10年前は外灯が全て白色で虫がよく飛来していたのだが、いつの頃からかオレンジ色の灯火に変わってしまい、虫の飛来は激減した。
それでも、わずかながら飛来する虫の中に狙いの虫がいる。
懐中電灯で足元を照らしながら灯火を見ていくと、ほ~らいた……

…って、
潰れヒゲ
踏まれとるがな!

…気を取り直して更に探すと、ようやく生きた個体を発見。
ヒゲコガネ
ヒゲコガネ。
♂はその名の通り立派な触角を持つコガネムシで、ここ何年もハマッているケブカコフキコガネにも通じるところがある。
…尤も、サイズはヒゲコガネの方が遥かに大きく、カナブンとカブトムシの中間ぐらいはある。

橋とその周辺の外灯で数頭のヒゲコガネを拾い、さてそこから一気に山へ入り、軽く灯火を見て仮眠。
朝から頑張ってミヤマを探すものの…………

ほとんどいない。
過去に実績のある木を中心に片っ端から蹴っていくものの、ほとんど落ちて来ない。
時期はベストなハズなのに、一体どういうコト…?
目標としていた70mmOVERはおろか、一般に大型とされる65mmにすら届かないどころか、50mm台の小さな♂1つと♀だけ…
小型ミヤマ
…10年前の自分なら、このサイズでもミヤマの♂だというだけで大喜びしていたのだが、丹沢や北海道のフィーバーを経験した後では、残念ながらリリースサイズである(※見られただけでも嬉しい、というのはあるけどね)。

ならばとアカアシクワガタの御神木を見に行く。
例年30頭かそれ以上のアカアシが鈴なりに付く木で、神奈川で50mmOVERのアカアシを狙える貴重なポイントだ。
期待を込めて木を蹴飛ばす。

…。

……。

…………。

…音ガ、シナイ。
いつもなら、ペチペチと雨のようにアカアシが降ってくるのに、全く音が聴こえない。
下を見ると、落ちてきたと思われるアカアシが1ペアだけ水面に浮かんでいた。
拾い上げてみるが、普通サイズ。
そのクセ、明らかに50mmを超えているであろう頭部だけが落ちている始末。

ミヤマもダメ、アカアシもダメ …こんなコトは初めてである。

他の木にもいないものかと、良さそうな木を片っ端から蹴っていく。
そうこうするうち、細めだが雰囲気のある木を見つける。
良さげな木
シロスジカミキリの古い産卵痕が多数残る木で、こういう木はえてしてミヤマが付いていたりする(こともある)。
足を掛けて、ドンッ!と一発。

…次の瞬間、黄色くて小さい何かが数匹、膝のあたりに群がったのが見えた。

レモン色に近い明るい黄色で、印象はミツバチより小さい…
何かがヤバい……と思った次の瞬間、膝に鋭い痛みが走る。
「いってぇ!」
慌てて逃げかけた視界の端に白っぽい物が映る。
瞬間、全て理解した。

「いって!いってぇ!」
慌ててズボンの膝を叩きながらその場から逃げ出す。
10mほど走ってもうまとわり付いていないのを確認し、ようやく立ち止まる。
ズボンをまくり、痛みの原因の場所をぎゅうううっと絞る。

やられた…

確認のため、先程の場所に戻ってみるとやはり案の定…
ホソアシナガバチの巣
ホソアシナガバチの巣 である。

…要するに、アシナガバチの巣があるのに気付かず、そのすぐ横を蹴飛ばしてしまったのだ。
そりゃあ蜂も怒るわなぁ…
よく見れば、先の「良さげな木」の写真にも、巣が写り込んでいる(※中央やや左の葉)。
ミヤマもアカアシもダメで、おまけにアシナガバチに刺され…
本当にもう踏んだり蹴ったりである。

とぼとぼと歩いていると、足元の路上に何か…
落ちミヤマ
…ってミヤマ!!

一瞬轢かれた個体かと思ったが、特に何処も潰れていない。
じゃあケンカでもして落とされたのかと思って触れてみると、死んでる。

ドウイウコト…?

拾い上げてみると、右触角が途中から欠けているが、それ以外は特に目立つ外傷もない。
さほどスレてもいないし、死因が全く分からない。
落ちミヤマ-2
落ちた時に硬い路面で落下の衝撃でショック死でもしたのかと上を見上げてみるが、チョウやハチが飛んでいる様子もなく、一応斜面に登って真上の木を蹴ってみるが何の反応もナシ。

目測で70mmあるか無いか…と思いながら車に戻り、ノギスを当ててみると69mm。
生きていたらリリースも考えるが死んでしまっているし、まぁ型は自分好みのガッシリ体型だし、他にロクな成果もないし…というコトで、死骸をキープする。
死んでいても、きちんと展足すれば標本にはなる(…触角欠けが残念だけど)。

…結局、今回の丹沢で唯一のまともな成果がミヤマ死骸の69mm。
先の寄り道でヒゲコガネをゲットしていたからまだ良かったものの、ミヤマもいない、アカアシもいない、アシナガバチには刺される……こんなに踏んだり蹴ったりの丹沢は本当に初めてである…。
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No title

ハズれの採集お疲れ様でした。
成果が上がらないときは、どっと疲れますよね。

アシナガバチの反撃には戦慄しました。
私は普段気をつけていることと言ったら、樹液にいるスズメバチくらいのものですが、思いがけない危険ってあるのかもしれませんね。
木を蹴るときはハチの巣が無いか見てからにしようと思います。

私の採集したスジクワガタですが、メスをオスと同じ小さな容器に入れていたら真っ二つにされてしまい…かわいそうなことをしました。
そのメス、20mmはあると思いますが、展足は針で行いました。
確かに小さくて苦労したのですが、タトウ展足だと細かい調整ができずに逆に苦労が増しそうだったので、やはり針で正解だったかなと思います。

今迷っているのは、背中に針を刺すか、台紙に乗せるかです。
虫けら屋さんが小型甲虫標本のところで書いていたように、刺したら壊れるんじゃないかって不安があります。
取れた足をボンドでつけているので、それも刺してグリグリするときに取れちゃうのではと気になっています。

何しろ初めて標本を最後までやりとげようとしているので色々迷ってはいますが、乾くまで時間があるし、しっかり考えてやろうかなと思っています。

Re: No title

>たくじ34歳さん
私も同じく、スズメバチにはいつも気を付けていましたが、まさかアシナガバチの巣があろうとは思っていませんでした。
これでアシナガバチに刺されたのは3回目です…。
幸い、これまでアナフィラキシーショックは出ていませんが、今後も出ないとは限らないのでよくよく注意しないといけないですね。

スクワガタジ♀クラスだと、確かに刺すか貼るか迷うところですね…
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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