スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ケラ

夏の明かりの下で、あるいは田んぼの近くで、こんな虫を見たコトがあるだろうか。
ケラ
3cmほどの大きさで、全身茶色で、体をクネクネさせながらモゾモゾと歩く謎の虫。

これは ケラ という昆虫である。

有名な「手のひらを太陽に」という曲の中で「♪ミミズだって オケラだって アメンボだって」と謳われているあの「オケラ」は、実はこんな姿をした昆虫なのである。
そして、実はこのケラという虫、陸海空ならぬ水・地中・空という広い汎用性もを持っている。
基本的には地中を掘り進み、草の根などを食べている虫で、その前脚はまるでモグラのよう。

ケラ前脚

モグラは哺乳類でケラは昆虫、全く違う仲間なのに、同じ「土を掘る」という目的のために、似たような前脚の形になっているのである。
近い仲間が同じような姿(やパーツ)なのは当たり前であるが、このケラとモグラように、まったく違う生き物が同じ目的のために似たような姿(形状)に進化することを 収斂進化(しゅうれんしんか) という。
例えば、カマキリとミズカマキリも、同じ昆虫ではあるが一方はカマキリ・もう一方はカメムシの仲間とグループは全く違うが、同じ「獲物を捕まえる」という目的のために前脚がカマのようになっている。
これもまた収斂進化のひとつである。

ケラはこの前脚で土を左右に押しのけながら地中を掘り進む。

しかしケラはそれだけに留まらず、水に入っても全身に生えた細かい毛で水を弾き、水面を進む。
比較的湿った地中をこのむため水田の畦などにも多く、時として水に落ちてしまうこともあるが、ケラはかまわずプリプリと泳ぎながら陸に到達し、地中に潜っていく。

更に更に、この虫はその気になると飛ぶことさえ出来る。
一見すると背中には丸く小さなハネ(前翅)しかないように見えるが、その下に細く畳まれたハネ(後翅)もあり、その後翅を広げると実はこんな立派ハネになる。

ケラ展翅
この後翅を羽ばたかせ、ケラは飛翔することさえ出来るのである。
一見するととても空など飛べそうにないケラだが、夏の夜、外灯の下に落ちているのを見たことがある虫屋(→虫屋とは)は多い。…意外とよく飛翔するのである。

…ちなみにこのケラ君、こんな独特で妙な姿をしているが、実はバッタやコオロギの仲間。
ただし、バッタやコオロギのようにピョンピョン跳ねたりはしない。
しかし鳴くことはできて、地中でビーー!というか、ビョーー!というか、くぐもったような独特な単調な声で鳴く。
地中から謎の音が聞こえる…ということで昔は「ミミズが鳴いている」と言われていたのだが、実は鳴き声の主はこのケラだったりするのである。

灯火の下などでたまに見掛けるが、じゃあ「何処に行けば採れる」という確実なポイントは難しく、出遭うのは毎回偶然。
そんなワケで、その珍妙な姿も相まって、見つけるとちょっと嬉しくなってしまう虫のひとつである。






…さてさて、石垣島の採集記を書こうとは思ってるんですが、いかんせん撮影した写真が少な過ぎてどーしたものやら。
今しばらくは他の記事を続ける…かもしれませんし、突然書き出すかもしれません(笑)
虫けら屋自身にもまだ分かりません。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
今までに来た虫好きさん
検索フォーム
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。