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沖縄ケブカコフキ探索2014~その2~

ドドドドドド…という振動を響かせながら船は進む。
「揺れないな…」
往路と違い、フェリーがまったく揺れない。
非常に穏やかな海である。
春に奄美から沖永良部島に渡った時もそうだったが、南西諸島方面は冬は海が荒れやすいとはいえ凪の日ならこんなモンなのだろう。
ただし、荒れた時は同じ船が地獄のゲロ船と化す。

さしたる揺れもないまま運天港に入るフェリー。
正直、拍子抜け感が否めないが、まぁ揺れないに越したコトはない。

さて、このまま別の島に渡ってしまおうかとも考えたのだが、仕掛けたままになっているライトトラップも気になるし、一晩は本島で探索するコトにする。
本島のケブカもまだ課題は色々残っているし、やれるならその辺りも手を付けておきたい。
そうと決まればまずは名護周辺に仕掛けたライトはどうかな…と行ってみるが、名護岳側・本部半島側とどちらもケブカは入っていない。
「…マジか。名護は発生遅いのか?」
本部半島側のライトを少し移動させ、以前に僅かながら実績のある場所に移しておく。

それから大急ぎでうるま市へ向かう。
本島中南部にある市で、実はこのブログを始めるより前の2010年に来た際に発生ポイントを見つけたものの、時間がなく♀の発見までは至らなかった場所があるのだ。
以前に短大の友人たちと沖縄に遊びに来た時に立ち寄ったビオスの丘という観光施設の近くであり、更に2010年に大好きなミュージシャンのZABADAKが南城でライブをやった同じ晩、そのライブを観終わった後にわざわざここまで来て採ったという…色々と思い入れのある場所でもあるので、この場所の♀は是非採集しておきたい。
明暗センサーの付いた自動点灯の簡易ライトトラップを設置し、再び取って返して名護に戻る。

名護に着く頃には既に真っ暗になっており、すぐにポイントへ向かう。
…が、いない。
仕掛けたライトも覗いてみるが、来ていない。
既設の照明等も見て回るが、何も来ていない。
どうしたものかと思ったが、国頭村の北部にもライトトラップを仕掛けてあるので、国頭に向かう。

とりあえず2010年のポイントに行き、車を停めるとさっそく正面のリュウキュウチクの藪から1♂がライトに向かって飛んでくる。
「やっぱ出てるよなー…」
と呟きながら森に入ると、ライトに向かっていくつかの♂が飛んでくる。
リュウキュウチクは、道路沿いの林縁は隙間もないぐらいに密生しているが、林内に入るとややまばらになり、株立ちの間は空いている。
ケブカコフキの♂たちは、その間を♀を探して飛び回るのである。
…と、すぐに数頭の♂が静止しているのが見つかる。
国頭ケブカ♂
…ちなみに、後ろに映っている白いのは幽霊ではなく、リュウキュウチクである。
「これは近くに♀がいるかもな。」
と思って探してみると、1m程の低い灌木の葉裏、重なる2頭のケブカが見つかった。
「いたいた!」
国頭ケブカ♀-1
交尾しようとしていた雌雄である。
森に入って、ものの5分。
「…ま、やんばるはこんなモンだよな。」
と独り言を呟いて探索を続ける。
♂の多い場所を探し、そこを重点的に探す。

…あ、いた。
国頭ケブカ♀-2
今度はリュウキュウチクの茎。
…結局、1時間程探索して3♀を見つけて森から上がる。
雰囲気的に、だいぶ出てきているがまだピークではない感じ。
♂の数もまだピークではない。
それでももう少し続ければあと1~2♀は追加出来たと思うが、ここは以前に多数の個体を見つけているので今更ここでたくさん採っても仕方ない。3♀採れれば十分である。

さて、更に北に向かう。
本島の中でもだいぶ北端に近い場所で、伊平屋島に行く前に2♂だけ見つけたポイントだ。
車を停めてリュウキュウチクの密生する小道を進んでいくが、羽音は無い。
ここは数は少ないのかな…と思いながら進んでいくと、伊平屋島に行く前に設置したライトトラップが見えてきた。
「うわ、いっぱいおる!」
ライトの中や、その周囲にいくつもの♂が飛び回っている。
それらを回収している間にもまた♂が飛んでくる。
こっちは既に発生ピークのような飛び方である。
来る途中では羽音は少なかったが、この周囲ではかなりの♂が飛んでいる。
ライトを持って歩いてみれば、その明かりの中に♂がポンポンと飛び込んでくる。

数が多ければ、こんなコトもある。
クモの巣ケブカ
クモの巣にかかってしまったケブカコフキ♂。
♀に出遭うこともなく、こうして食われて死んでしまう個体も多いのだろう。
…さてさて、数が多いことに気を良くして採集を続けていると、背丈より低い細い灌木の幹に1♀。

やっぱり、探し方の感覚は忘れていない。
となると、やはり伊平屋島で見つからなかったのは、少なくともあの時点で「いなかった」と言って良いだろう。
時計を見ると既に夜中の3時近い。
もう少し探したい気もするが、明日はまた別の島に渡るのだし、と探索を切り上げた。

…クリスマス・イブイブのクイスマス・ブイブイは国頭村の個体となった。


12月24日
本部半島、伊平屋島に渡った運天港とは反対側にある本部港。
ここからすぐ近くの伊江島にフェリーが出ている。
フェリー伊江島
伊江島は伊平屋島よりずっと近く、船で30分程度で着いてしまう。
空港もあるが、飛行だったらもう沖縄本島を離陸した途端に着陸だろう。

伊江島もまたケブカコフキの記録は無いが、いるという噂はある。
果たして本当にいるのか、それを確かめたい所である。
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No title

さすがです。僕はメスは一匹も見つけられませんでした。入った場所は説明から類推すると同じ場所だと思います。
時期的なものだと信じたいです。
あと、本島側の伊平屋島へ渡る港は運天港だと思います。前泊は伊平屋島だと思います。

Re: No title

>アマミシカマニアさん
仰る通り、前泊は伊平屋島側の港でした。
今回、あっちこっちの港を使ったので混乱していました…お恥ずかしい。
記事、修正しました。

自分が採集していたダムは、トイレと自動販売機のある、心霊スポットにもなっているダムです。
…幸い、“そういう目”には一度も遭っていませんが(^^;
ただ、以前に来た際に他のダムでも灯火に飛来したケブカは見ていますし、もう1ヶ所の「北のポイント」はダムより遥かに北なので、やんばるに関して言えばかなり広く生息しており、“濃い場所”も多々あるかと思われます。
ケブカは旬が短い虫なので、♀を狙うとなるとやはりクリスマス頃が良いかと(発生が例年通りなら)。

明暗センサー

明暗センサーの付いた自動点灯の簡易ライトトラップをお使いのようですが、自作されているのですか。
私は秋月電気?でセンサーのパーツを購入してハンダを使って自作していますが、何か簡単なキットはありますか(あくまで、ある程度の値段の範囲ですが)?
量産が大変で簡単なものがあれば購入したいと思います。

あとご存じとは思いますが、石垣市が例の条例の件でパブリックコメントの募集をしています(市民以外もコメント可能です)。何とか制定を思いとどまってほしいものです。

Re: 明暗センサー

>アマミシカマニアさん
明暗センサーライトは、市販のセンサー付ライトを改造して使っています。
とある事情から、後日画像を出します。
それ以上の詳しいことは、ここでは書けませんが…(^^;

石垣市の件は存じておりますし、パブコメ以外の方面から働きかけをしようとしているところです。
効果がどの程度あるのかは分かりませんが…。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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