沖縄ケブカコフキ探索2014~その4~

朝目が覚めて、早々にライトトラップを回収する。
…やっぱり入ってないな。
一応、落とした懐中電灯をもう一度探してみるが、やはり見つからず。
元を取れるぐらい使い込んだとは思うが、まだどこも調子悪くなくまだまだ使えたのに…と諦めがつかないが、今日の船で本島へ帰るのでいつまでも探していられない。
仕方なく山を下り、港へ向かう。

港に向かう途中、JAの時に目に入った“気になるモノ”の前を通りかかり、車を停めて撮影する。
ZPU-4
かなり朽ちてはいるが、「これ、間違いなく先の大戦の遺物だよね…」てなコトをSNSで呟いたら、反応が凄いこと凄いこと。
そのうち兵器関係に詳しい人にまで呟きが届いたらしく、これが第二次大戦時の旧日本軍の遺物ではなく、実は大戦直後に作られた旧ソ連製の対空機関砲だと教えてもらった。ZPU-4…とかいうらしい。
自分は零戦やら紫電改やらは好きである(※戦争は嫌いですよ)が決して詳しいワケではないので、あった場所から「間違いなく旧日本軍のもの」と思い込んでしまったが、詳しい人が見れば一目で分かる物なのである。
…とは言え、なんで旧日本軍でも米軍でもない兵器が伊江島の片隅にあるのかは謎である。
ベトナム戦争で使われていたらしく、それを米軍が接収して用済みになったものを払い下げたのかも…なんて話も出ていたが。

ふと見ると、ガソリンが少なめ。とは言え、即時給油しなければならない程ではない。
だが、バッテリー上がりで今回お世話にもなったしというコトで、JAのガソリンスタンドで給油する。
…本島で給油した方が間違いなく安いとは思うのだが、お世話になったなら「島でちゃんとお金を使う」 これも大事なことである。
何かと昆虫採集がやり玉に挙げられやすい昨今、少しでも島にお金を落とし、貢献しておくことも大切だと思う。

さて給油が済んだら早々にフェリーに乗って本島へ戻り、まずは名護市の本部半島側に仕掛けたライトをチェックしに行く。

3♂。
これは嬉しい。
数年前に、1月に沖縄に来てチャレンジした際に成果1~2♂のみで意気消沈して帰ったポイントなので、ちゃんと入ってくれていたのがまず嬉しい。
近くのクモの巣でも1♂が引っ掛かっており、少ないながら今発生しているのは間違いなさそうだ。

…続いて、うるま市。名護からはそこそこ距離はあるが、頑張って車を走らせる。
すると、予想以上に多数の♂が!
うるま市ケブカ
「よっしゃ!」と小さくガッツポーズをして回収する(…実は画像よりもっと多い)
思い入れのある場所(※採集記~その2~参照)だし、この数の♂が出ているなら♀も狙えるかもしれない。
夜はここで張ろうと決め、一旦町まで下りて夕食を買い込み、再び戻ってくる。
『これで今晩うるまで♀採って、明日はもっと南部のポイントを狙えたらベストだなー』なんて皮算用をしながら車内で夕食を
食べ、夜を待つ。

ここは道路横のポイントなので、車を脇に寄せてライトをハイビームにしながら時間を潰す。
辺りは既に暗いが、確実に飛びだす時間まで今しばらく待つ。
…と、ライトの中に怪しい下ッ手くそな飛び方の塊が道路に落ちたのが見え、慌ててヘッドライトを持って飛び出す。
が、飛び出した路上には何もおらず、今の“何か”は既に飛び去ってしまったらしかった。
「(ケブカ)っぽかったんだけどなぁ…」
呟き、一応仕掛けてあるライトトラップをチェックに行く。
道路脇から藪に入り、急斜面をリュウキュウチクや不法投棄ゴミに足を取られながら下り、ライトに辿り着く……が、いない。
もう飛び始めてておかしくない時間なのだが、耳を澄ましてみても羽音ひとつしない。
「…おかしいな…」
涼しいを通り越して少々寒いぐらいの気温ではあるが、しかしケブカが活動しなくなるほど寒いとも思えないんだが…。
「なんかちょっと…嫌な予感がするな…」
一旦車に戻る。

1時間程おいて再びライトトラップをチェックするが、やはり何も入っていない。
「………。」

更に1時間で、ようやく1♂。
ライトを持って斜面の藪の中に分け入ってみるが、羽音はしない。
まさかピークを越えちゃったんじゃあるまいな…という嫌な予感が脳裏をよぎる。

2010年にやんばるで大当てした際のこと…
その年の国頭ポイントでの発生ピークは27日の夜だったのだが、ピークの夜は♂は無数にいるわ、♀はそこら中に付いてるわのお祭り騒ぎだった。ところが翌28日の夜は、昨夜あれほどいたケブカ達が煙のように消えてしまい、2時間半探してやっと♂十数頭という数に。
ピークを過ぎた途端に1/20以下に激減してしまったのである。
…つまり、今回のうるま市ももしかしてそれと同じ状況なんじゃないか…という予感がしたのである。
前夜までのライトトラップには多数の♂が入っていたのに、いざ今夜入ってみたらちっともいない…状況は似ていると言える。
「本部(半島)の方に行ってみるか…」
車に乗り込み、今度はまた名護市へと戻る。

期待…というより“願い”を込めてチェックしたライトトラップには、無情にも蛾が1頭来ていただけだった。
「マジかー…」
溜息。
そう言えば少し先に自動販売機があったな…と思い出し、車を走らせる。
すると、そこでようやく、
自販機ケブカ
「おった…」
1♂。
安堵の溜息を吐きながら、その♂を拾う。

…しかし、本当に少ないな。
近くに車を停めて、例によってしばらく車のライトをハイビームにして待ってみたが、飛んで来ない。
ウトウトして目が覚め、2時頃にもう一度自販機を見に行ってみると、1♂が来ていた。
…が、そこで打ち止め。
まさか本当に、伊江島に行っている間にピークを過ぎてしまったのではないだろうか…と不安が募る。
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虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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