オオムラサキは採集禁止?

挙式から引き続き引っ越しを行い、バタバタしてまだフィールドに出られません。
もう各地からモキチョウやフチグロトゲエダシャク(→春の我を訪ねて)の話が出ており悶々としている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

新鮮なネタをまだ仕入れられていないので、今回は「国蝶オオムラサキは採集禁止か?」という話。
オオムラサキ

日本の国蝶と言われるオオムラサキは、タテハチョウの仲間で、ハネの表に青紫色の輝きがある大型のチョウです。
幼虫はエノキの葉を食べ、成虫はクヌギ・コナラ・ヤナギなどの樹液を主な餌としています。
夏のチョウですが、夏と言っても初夏に近い時期に出てくるチョウで、有名な山梨県韮崎市の辺りでは7月上旬が♂の最盛期。♀はやや遅れて7月中旬頃に多く見られます。
♂は日当たりの良い開けた場所で縄張り(テリトリー)を張る習性があり、そこに入り込んだ他の♂を追い払います。
気が強く、樹液で餌を食べるのに邪魔だとスズメバチも追い払おうとしたり、テリトリーに入ったスズメやツバメを追い払おうと追い掛けたりすることもあります。
さてそんなオオムラサキ、私もたまに採集します(立派なチョウなだけに標本もスペースを取るので、あまり採りませんが…)が、たま~に「国蝶でしょ?採って良いの?」的なことを聞かれることがあります。

採って良いです。

国蝶だからと言って採集してはいけないという法律は何処にもありません。
そもそも、オオムラサキを国蝶と定めたのはチョウ(採集を含む)が好きな人達です。
その選定基準も、「全国的にみられる」「普通にみられる」など『珍品でない』ことが理由の一つになっています。
今でこそ絶滅危惧種と言われることもありますが、本来は里山に普通に見られるチョウでしたし、今でも山梨など多数みられる地域はいくつもあります。

…ただし、地域レベルになると「○○市では保護しているため採集禁止です」という条例がある場合もありますので、そういった地域では採集しないようにしましょう。
オオムラサキは別にそこにしかいないワケではなく、各地で見られます。私も(オオムラサキを熱心に追い掛けているワケではないですが)山梨のほか東京・埼玉・神奈川・長野・北海道などでも見ています。
採集可能な場所はたくさんあります。
そういう場所で、気兼ねすることなく採りましょう(笑)

…ちなみに、オオムラサキというと最初の画像のように青紫色のイメージが強いですが、裏面は白~黄色っぽい色をしており、表とは全く違った色をしています。
オオムラサキ裏
樹液を吸っている時などはハネを閉じていることもおおく、探す時はこの裏面のイメージも頭に持っておかないと、いっぱいいるのに「全然見つけられない」なんてことになり、気付かずに樹液に近づいた途端にいきなり飛び立って、「いたの!?」なんて驚いて逃げられてしまいます。
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場所によっては降りるけど

高校当時の実家から通える発生地では
小高い山の山頂で午後2時からの縄張り狙いで
長竿を使っての空中戦ばかりでしたから、
関東に来て目線の高さの樹液に飛来する
オオムラサキを見たときは驚いたものです。
モンシロチョウのお化けみたいな大きな
白いシルエットは遠くからでもよく分かります。
間近で翅を開くと並みでない迫力がありますね。

Re: 場所によっては降りるけど

>きむらいずみさん
自分が初めてオオムラサキと出会ったのはまさに韮崎で、すぐ頭上で聞こえた羽音に鳥かと見上げたら大きなチョウがいてビックリしたのを覚えています。
採集する・しないは別にして、思い出深く、出会うと嬉しい虫のひとつです。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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