ヨーロッパの平均台

標本作製のための道具の一つとして、以前に「平均台(→記事)」を紹介しました。
今回は、同じ平均台でもヨーロッパ製の平均台。
金属平均台-1
海外で昆虫関係の用品なんかの製造や販売をしている Watkins & Doncaster という会社が作っている物。
以前に紹介した日本製は階段状になって底の高さが一律で揃っていたのですが、こちらは金属のブロックに深さの違う穴を掘った形になっています。
金属平均台-2
使い方は基本的に同じで、各穴に針を差し込むことでラベルや標本の高さを揃える事ができるというもの。
一番上の穴は背合わせ用。
この平均台の利点は、何と言っても

(1)金属なので、針で穴が掘れて高さが変わる心配がない

(2)横穴から埃などのゴミを取れるので、穴が埋まって高さが変わる心配がない

…の2つ。
日本の志賀昆虫製の平均台は木製のため安価で手頃なのだが、一方で使い続けると毎回尖った針を差し込むので僅かずつだが穴の底が掘れて深くなってしまったり、逆に穴の底にクズや埃などが溜まって穴が埋まってしまったりするという欠点がある。
まぁ微々たるものといえばそうなのだが、気になると言えば気になる。
そんなワケで、この平均台は非常に良い……




…のだが、万事OKといかないのが世の常、人の常。
この平均台を使ってラベルを揃えるとどうなるのか、試験的にラベル代わりの紙と標本代わりのペフ片で試しに刺してみた。

金属平均台-3

志賀製と高さが全く違う。

…正直、今までさんざん志賀の平均台で高さを合わせ標本を作ってきた自分には致命的である。
「これから標本を始める」または「まだあまり数を作っていない」のであれば、この金属製平均台で今後すべて作ってしまえば良いと思うのだが、さんざん志賀製平均台を愛用して標本を作ってきた自分には、この高さ違いはどうにも…

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うう…

初めてコメントさせていただきます!
やっちゃいましたね…。ヨーロッパ製の高さに合わせたら大変ですし…。しかもヨーロッパ製っていい値段するんですよね…。大きな決断か必要そうですね。

北大総合博物館でもこの仕様で、志賀昆虫針の長さに合わせたものを販売していると聞いたことがあります。

Re: うう…

>あしかさん
いらっしゃいませませ。
標本の数がそれなりに多いので、今から高さ基準を変えるのはちょっとキツいですね…。
ただ、モノ自体は良いので最初からこれで合わせて作るならアリだと思います。

ま、自分に関しては、ブログのネタになったことで成仏してもらったというコトで…。

Re: タイトルなし

>通りすがりさん
志賀針の長さに合わせた…というのは、志賀の平均台と同じ高さというコトでしょうか?
だとしたら欲しいですね!
正直、志賀平均台と全く同じ仕様の金属製平均台というの誰か作ってくれないかな、と常々…
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虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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