バッタの標本の作り方~追補版~

※虫けら屋本人まだ戻っておりませんので、この記事も自動更新です。


2011年に当ブログで「バッタの標本の作り方」という記事を書きました(→バッタの標本の作り方)。
ここに書いたのは昔から行われている方法で、基本の部分は押さえてありますが、バッタ好きの間ではもう一手間かけて標本にすることが増えているようです。

頭の後ろの部分の膜を尖ったピンセットで突き破り、そこから内臓を取り出していくのですが、大型種ともなればそうそうピンセットも奥までは届きません。
その結果、腹部にはまだ内臓などが残ってしまうのです。
バッタ展足-3
バッタ類の標本ですぐに色が悪くなるのは、この内臓がすぐに傷んでしまうのが主な原因。
そこで、画像の赤い点線の部分も小さなハサミで切開し、そこから内臓を取り出します。
ヤブキリ1
ヤブキリ2

内臓を抜いて腹部を空にしますが、ここで注意点がひとつ。
内臓などをキレイに取り除こうとするあまり、腹部の内側をこすったりしない、というコト。
内側の組織はバッタの体色の色素も含んでおり、こすると簡単に取れてしまう。そして取れてしまうと腹部が半透明になって透けてしまうのである。
そのため、「内臓はキレイに取り除くものの、内側はこすらない」という作業が必要になる。
ヤブキリ3
内臓を取り除けたら、ポリエステル綿など水分をあまり吸わない綿を用意し、腹部より少し小さめに丸める。
腹部の中が空っぽのままだとペシャンコになってしまい、情けない標本になってしまう。
そこで、内臓の代わりに綿を詰めて、あの「腹部のふっくら感」を出すわけだ。
ヤブキリ4
それを、先程内臓を取り除いて空っぽになった体内に詰める。
そうしたら、あとは先の記事(→バッタの標本の作り方)のように形を整え、乾燥させればOK。
ヤブキリ5

腹部切開以外のことについては、先に紹介した過去記事を読んで頂くとだいたい書いてありますです、はい。
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はじめまして。
今年から蛾の標本作りを始めた初心者ですが、ゴマフボクトウの標本を作りたいと考えています。
油が滲んで汚くなるらしく、こちらのバッタの標本作りを参考になんとか試行錯誤しましたが上手くいきませんでした。
もしよろしければ、ボクトウガのような処理が必要な蛾の標本作りの方法を教えて頂けると嬉しいです。

Re: タイトルなし

>??さん
はじめまして。
私も蛾は大型種に少し手を出している程度なのでお教えできるほどの知識はないのですが、スカシバガ科の蛾などもかなり脂が出るそうで、この場合は活かしたまま冷蔵庫に入れて体内の脂質を消費させるのだそうです。
また、海外のモルフォチョウなんかも脂が出るとハネが汚れてしまうため、こちらは採集時に腹部を取ってしまうのだとか。

…脂の出やすい蛾の標本処理については自分も少し興味があるので、今度、蛾屋さんに会う機会があったら聞いてみたいと思います。
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虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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