フランスの虫たち色々

フランスで出遭った虫たちの続編…というか、残り。
ひとつひとつ個別に取り上げるにはチト足りないので、ここでまとめて紹介してしまおうかと。

まずはチョウ。

(1)ベニヒカゲの仲間
仏ベニヒカゲ
ベニヒカゲは日本なら「高山蝶」と呼ばれるチョウの仲間で標高2,000m近い高山に登らないと見られないのだが、フランスは緯度が高いせいなのか、標高1,000mにも達しないような低い山で普通に飛んでいたりする。


(2)ヒメシロチョウの仲間
仏ヒメシロチョウ
一見するとモンシロチョウか何かにも見えるが、華奢で飛び方も柔らかい感じがする。
日本では高山蝶とまではいかないまでも標高の高い地域にいるチョウなのだが、フランスでは町はずれの広場で飛んでいたりする…


(3)イリスコムラサキ
仏イリスコムラサキ
図鑑によってはチョウセンコムラサキという名で載っているチョウ。
日本人には「朝鮮半島にいるコムラサキ」ということで和名を付けたのだが、実は朝鮮半島からヨーロッパまでユーラシアに広く分布している種だったという話。
…にしても、やっぱりコムラサキのハネの輝きは本当に美しい。
個人的には、オオムラサキよりコムラサキの方が好きだったりする。


…続いてカメムシ。

(4)やたらと目にしたカメムシ
仏カメムシ
ヨーロッパミヤマ探索中によく見掛けたカメムシ。
よく見ると背中に金属光沢があり、美しいと言えば美しい。地味と言えば地味。


…でもって、あとは甲虫の仲間。

(5)ハナカミキリの仲間
仏ハナカミキリ
一見すると日本のヨツスジハナカミキリにも似ているが、だいぶムッチリと太く、別種なのは間違いなかろう。
特に♀はかなりガタイが良く、一瞬トラカミキリのような印象を受ける。


(6)モモブトカミキリモドキの仲間
仏モモブトカミキリモドキ
日本にもモブトカミキリモドキはいるが、こんなに美しくない。
日本のは暗い紺色で地味な印象だが、フランスのものはキラッキラの金緑色で飛んでいる時から輝いている。
う~む、それぞれに良さがあるとは思うけれど、これが日本にいてくれたらなぁ…と思わずにはいられない。


(7)巨大なハネカクシ
仏ハネカクシ
そもそもに「ハネカクシって何ぞ?」って話なんだが、ハネカクシというのはアリのようなハサミムシのような形をしているが甲虫の仲間。以前に紹介したクロシデムシ(→記事)なんかに近いグループで、上バネが小さく腹部が盛大にはみ出している。しかし下バネは想像以上に長く、ちゃんと飛べる。飛べるだけの長いハネを「隠している」ということで、「ハネカクシ」という名が付いている虫だ。
で、そのハネカクシだが、多くの種は1cm以下どころか数mmクラスの虫なのだが、このハネカクシは25mmもある上、頭が異様に大きく、凶悪な大アゴをしている。
この個体は死にたてホヤホヤの柔らかい状態で落ちていたのだが、最初は何かと思った。
拾ってみて初めてハネカクシと気付き、「えええええーっ!?」と思わず声を上げてしまった。


(8)トラハナムグリの仲間
仏トラハナムグリ
日当たりの良い道端にはウドのような花がよく咲いており、このトラハナムグリや、ファーブル昆虫記にも登場するキンイロハナムグリなんかがよく来ていた。
背中の模様だけで見るならアマミトラハナムグリにも似ているように見えるが、体のモフモフっぷりはやはり本土のトラの雰囲気に近い。
日本ではトラハナムグリは少なくなっている虫だが、フランスではごくごく普通に生息しているようであった。


日本でも海外でも、「初めて見る虫」というのは、やはりワクワクするものである。


…さて、ようやくフランス編もあと1編。
顛末記ではなく個々の紹介にしてきたのに、結局ずいぶんと長くなってしまいました。
次回がいよいよ最後です。
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夢のようですね

こんな虫たちを見つけて歩くなんて想像するとアドレナリン上がりっぱなしです。ハネカクシやハナカミキリ。凄いです。今年、コムラサキに翻弄されたまま終了しそうなので、このイリスコムラサキなんぞは本当に羨ましい限り。次回また期待しております。それと、先週の自然観察会はたっぷりと勉強させていただきました。本当に有難うございました。また機会があれば、そちらも期待しております。宜しくお願いします。ちなみにあの白いもわもわした幼虫はアゲハモドキのようです。成虫は毒をイメージさせるジャコウアゲハに擬態するんですね。

Re: 夢のようですね

>虫採り親子さん
東南アジアのように「なんだこりゃ!?」という虫を見るのも楽しいのですが、「知ってる虫と近いけど初めて見る虫たち」というのも楽しいです。

先日はありがとうございました。
タカネトンボもさっそく三角紙整形しました。あとはしばらく乾燥です。

三角紙標本見たいです

おりを見てタカネトンボの三角紙標本の画像アップして下さい。虫けら屋さんのコツやポイント、こだわりがあったらもろもろ教えて頂けたら嬉しいです。

Re: 三角紙標本見たいです

>虫採り親子さん
記事リクエストは基本的には受けていないので、blogにアップは難しいです…(※“いずれ”ということなら、トンボの標本作製記事の第二弾も書きたいので、いずれ三角紙整形を載せるとは思いますが、まだ近々の予定はないので…)

23日のフェアで、荷物に余裕があれば他の三角紙で乾燥中のトンボを持っていきます(タカネはまだ乾燥中なので)。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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