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トウキョウヒメハンミョウ

しばし前まで元気よく鳴いていたコオロギの声も寂しげになり、昼間に飛ぶ虫の姿も減り、秋もだいぶ深まってきました。
…が、夏の虫のネタです(笑)

トウキョウヒメハンミョウ-1
葉の上に鎮座したこの小さな虫は、トウキョウヒメハンミョウ という。
いわゆるハンミョウ(→記事)と呼ばれる虫の仲間だが、有名なソレと比べて大きさは遥かに小さく、1cmほどしかない。
初夏から秋口頃まで見られ、小さく地味なため見落とされがちだが実は市街地の小さな公園の隅でも発生していたりする。
あまり直射日光が当たる場所よりも、木漏れ日が落ちるぐらいの場所の方が好きらしく、木陰で湿り気があるような地面をよく見ていると、チョロチョロと走り回ったり飛んだりしている姿を見つけたりする。
ナミハンミョウが乾いた地面によくいるのに対し、このトウキョウヒメハンミョウはどちらかというと湿った地面を好むようで、カンカン照りの乾いた地面ではあまり見かけない。

しかし、小さいといってもハンミョウはハンミョウ、正面から見た顔は獰猛そのもの。
トウキョウヒメハンミョウ顔
アリなどの獲物を、この交差させた大アゴを開いて捕らえてしまう。

ちなみにトウキョウと名が付くが東京原産というワケではなく、おそらく外来種であろうと思われる。
いつ頃入ってきた虫なのかはよく分からないが、見掛けるのが人工的な場所ばかりで自然林の中ではまず姿を見ないことからも、日本古来の土着種ではないように思う。

小学生の頃、近所の団地の脇にある小さな公園でもこの虫を見つけたことがあるので、「ウチの近所にはいない」と思わずに、夏になったらちょっと探してみてはいかがだろうか。
トウキョウヒメハンミョウ-2
…尤も、小さい上に地味なので、見つけても 採集する気になれないかもしれないが…(^^;
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非公開コメント

No title

おお…さすがハンミョウ。
おっかいない顔してますね~。
ハンミョウと言えば、あの鮮やかな背中をイメージするけど、こいつは大人しい色合いで保護色でしょうか。
でも2枚目の画像、背中がかすかに輝いているような…。
拡大して見れば、金属光沢が見えてくるのでしょうか。
昆虫って、アップにすると違う姿を見せることがありますよね。

Re: No title

>たく さん
トウキョウヒメ、確かによくよく見ると金属光沢がありますが、野外ではほとんど分からないですね。
小さい上に湿った土くれのような色合いなので擬態効果もナカナカで、意識して探さないと意外と見落としてしまいます。

昆虫って、拡大すると微細な彫刻のような模様があったりして、顕微鏡を覗いたらあっと驚かされることがありますよね。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
夏を中心に東京農業大学の「食と農の博物館」や公立図書館で標本教室を行い、毎年大好評を頂いています。また、科学館の昆虫展の教育展示標本を手掛けたりもしています。
趣味面でも年齢=昆虫歴というぐらいの虫好きで、好きが高じて農大で昆虫学を学び、きちんと基礎を踏まえた上で教室もやっております。

なお、Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいなら構わないのですが、決してフリー素材として置いているワケではありませんので、勝手な使用はご遠慮ください。

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