スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

トンボの標本の作り方~基礎編~

先日、ウチの裏の川で採ったアキアカネを標本にしてみたいと思います。
トンボの標本を作る場合、手順は以下の通り。

(1)エノコログサの準備
(2)トンボに糞を出させる
(3)エノコログサの茎を通す
(4)整形する
(5)乾燥~マウント

トンボの標本を作る場合、まず下準備が必要になります。
エノコログサ(ねこじゃらし)の茎を切ってきて、乾燥させておきます。
なお、穂の部分は必要ないので切り落とし、茎の、節(フシ)のない部分のみを使います。

エノコログサ

次に、採集したトンボを三角に折った紙に包んだまま丸一日(24時間)ぐらい置き、糞を出させます。
体内に糞が残っていると標本にした時に色が悪くなる原因になるため、可哀想ですが餓死させた方が標本の色残りは良くなります。

トンボ三角紙

1~2日ぐらい経つとトンボは餓死しますので、そうしたら乾燥したエノコログサの茎をトンボの胸~腹端と同じぐらいの長さに切り、それをお腹に通します。

トンボとエノコログサ

トンボは乾燥の過程で腹部が折れたり曲がったりしてしまいやすく、それを防止するために茎を入れておくのです。
…ちなみに茎はエノコログサでなければいけないワケではないのですが、「茎が細くまっすぐで、葉や節が少ない」「近所で簡単に手に入る」という理由からエノコログサが良く使われています。

トンボ標本作業

茎を通したら、胸部に昆虫針を刺して、写真のように翅(はね)を広げても良いし、ちょっとこだわるなら横向きの標本にしても良いです。
トンボは胸部や腹部の付け根の形で種を見分ける事も多いため、専門の虫屋さんは横向きに標本を作る事が多いのです。

トンボ展翅

形が整ったら、風通しの良い場所に置いて、1ヶ月ぐらい乾燥させます。
そうして乾燥が済んだら、「いつ」「どこで」「誰が」採ったかという『データラベル』を、虫に刺した針に一緒に刺して、完成です。
翅を開く場合には「展翅板」「展翅テープ」という道具が必要になりますが、それ以外はさして難しい作業もないです。
…まぁ、強いて言うなら、エノコログサの茎を通す際に、お腹の途中から飛び出してしまわないように、慎重に通していくという事ぐらいでしょうか。


※なお、詳しいラベルの書き方・作り方については、以下のリンク記事をご覧下さい。
 →データラベルの書き方
 →データラベルの作り方


…さて、横向き標本についてはまたいずれ、“こだわり編”みたいな形で書きたいと思います。
トンボは通常乾燥だとどうしても色落ちしてしまいますし、その辺りも“こだわり編”で色を残す試みなんかを書いていきたいと思いますので、首を短くしてお待ち下さい。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
今までに来た虫好きさん
検索フォーム
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。