ご近所河川敷採集

…新年第3回目にして去年の話(笑)


2015年12月25日
この日は比較的暖かかったこともあり、2015年最後に地元産のマイマイカブリでも探しに行ってみようかと思い立ち、午後から近くの河川敷に向かった。

マイマイカブリはオサムシの仲間で日本特産の虫だ。
カタツムリの殻に頭を突っ込んで食べる姿がマイマイ(カタツムリ)をかぶっているように見えることからその名が付いた。
飛ぶことができないため地域ごとに特化しており、自分が住む千葉の辺りにいるのはヒメマイマイカブリという亜種(→亜種とは)。

自宅から自転車で10分程の河川敷には、河畔林…というほどもない、河畔並木ぐらいのヤナギがある。
近所の河畔ヤナギ

秋頃には群飛していた赤トンボもすっかり姿を消し、すっかり葉を落としたヤナギが季節を物語る。
…春にこの近くで1頭を拾っているので生息しているのは間違いなく、良い材があれば中で越冬しているハズである。
藪を踏み分けながらヤナギの根元周辺を探していくが、センダングサがあちこちに生えており、あっという間にズボンがタネだらけ。
ゲンナリしつつも探していくと、枯れて腐ったヤナギの朽木が転がっているのが見つかった。
ヤナギの朽木

持ってきた手斧で崩してみると、外側はまだしっかりしているものの中は腐ってボロボロになり、一部は中空になっている。
こんな感じの状態なら、狙いの虫が中で越冬していてもおかしくない……
…のだが、どうやらアリの巣を当ててしまったらしく、何百何千という数のアリがその朽木の中から噴き出してくる。
こりゃタマラン…とアリの少なそうな辺りを狙って更に崩していくと、いきなり大きなモノが動いた。
地元産マイマイカブリ-1

艶消しの黒いボディに細い脚、大きさからしてオサムシの仲間なのは間違いない。
この時点でほぼ確信はしていたが、全体を確認するまでは喜ぶのは我慢。
…騙されてヌカ喜びすると、ダメージもデカイから…。

手近な枯れ枝を拾って中の虫を掻き出し、その細脚を掴んで外に引っ張り出す。
地元産マイマイカブリ-2

「いよっしゃ!」

間違いない、マイマイカブリである。
狙って採れた地元産、喜びもひとしおである。
当のマイマイさんは眠っていたところを叩き起こされ、プゥンとあのオサムシ独特の臭気をまき散らす。

う~ん…香しきオサムシ臭…

気を良くして更に材を割っていくと、大量のアオゴミムシが出てくる出てくる。
アオゴミムシ
(撮影し忘れたので標本画像…)

河川敷でド普通種のゴミムシだが、深みのある明るい緑色の金属光沢はとても美しく、好きなゴミムシのひとつである。
しかしまぁ、割れば割るほど…という感じでアオゴミムシが出てくる。
どうもこの材はアオゴミムシの集合住宅だったようだ。

別の朽木からはこんなのも出てきて、油断できない。
越冬キイロスズメバチ

キイロスズメバチの新女王蜂だ。
スズメバチの仲間は、次世代の女王蜂だけが越冬して、翌年の晩春から活動を開始し、イチから巣作りをする。
今日が暖かかったこともあって、比較的すぐに動き出した。

…マイマイカブリを4頭掘り出したあたりで、ふと周囲を見渡すと、陽はすっかり傾き、薄暗くなり始めている。
4頭全部♀だったのは少々心残りではあるが、まぁとりあえず今回はこれぐらい採れれば十分だろう。
…50~60頭は出てきたアオゴミムシは、ほとんどを埋め戻しておいた。

土手の上に駐めた自転車の所まで戻り、今一度川面を眺める。
夕暮れの川面

暮れなずむ空と、遥か遠くに見える山並み。
なんだか、柄にもなくしんみりとした気分になってしまう。

空気もだいぶ冷えてきており、そろそろ帰るとしよう。
「これで(2015年の)採り納めかな…」
ポツリとひとりごちて、自転車のペダルを踏む足に力を込めた。
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プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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