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ヒメカマキリモドキ

まさか地元で出遭えるとは思っていなかったのだが、いた。

ヒメカマキリモドキ-1
細長い首(前胸)に小さい三角形の頭、細く華奢な中脚・後脚……そして何より、前脚の立派なカマ。
これはまさに、カマキリ…………………………モドキ

そう、これはカマキリではない。カマキリモドキ という虫である。
ハネが透明であることを除けばまるでカマキリそのもののように見えるが、ここまでそっくりでありながら実はカマキリではなく、ウスバカゲロウに近い仲間である。
しかしこの前脚は伊達ではなく、しっかり肉食で、この前脚のカマで獲物を捕らえて食べてしまう。
ヒメカマキリモドキ展足
このように、同じ目的のために違うグループの生き物が進化の果てに姿が似てくる現象を収斂(しゅうれん)と呼ぶのは以前の記事にも書いた(※記事→ケラ)。

それにしても、ウスバカゲロウの仲間とは思えない程“カマキリ寄り”の姿をしている。
こういう虫を見ると、進化と言うのは本当に不思議なものだと思う。
ヒメカマキリモドキ-2
ちなみにこのカマキリモドキの仲間は日本に何種類かおり、今回紹介したのはヒメカマキリモドキという日本で一番小さい種。
大きさは1円玉ほどしかない。
地元のポイントで咲き遅れのスダジイの花を捕虫網で掬ったところ網の中に入っていた。


…ちなみに、カマキリは不完全変態の虫で幼虫も似たような姿をしているが、こちらのカマキリモドキは完全変態と言って成長途中で蛹になる虫なので、幼虫時代の姿は全然違っている。
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No title

カマキリモドキは、九州でオオカマキリモドキというのがいるので、出会って見たいです!
カマキリとついていながらカマの畳み方に違和感がありますよね。

No title

カマキリモドキが近所にいるとは羨ましいです、、、
僕は、去年山梨の甲斐大和あたりで灯火採集したときに偶然飛んできて、興奮したことを覚えています。
ちっちゃいカマキリの幼虫みたいで可愛いですよね!

Re: No title

>タイコウッチさん
確かに、カマキリはカマを前に揃えて畳むのに対して、モドキの方は横に畳むので違和感がありますね。
また、歩く時もカマキリは前脚をけっこう使うのに対し、モドキの方はほとんど前脚を使わないですよね。

Re: No title

>ヨンパーキュウさん
私も、まさか地元で採れるとは思わなかったので網を覗いた瞬間に声が出ました。
地元採集、侮れませんね…

No title

すいません、、、
鉄道も好きなので、鉄道ブログ用の名前である「ヨンパーキュウ」のままコメント投稿してしまいました(汗)

Re: No title

>melolonthaさん
そうでしたか。
はじめましての方かと思いました(笑)
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
夏を中心に東京農業大学の「食と農の博物館」や公立図書館で標本教室を行い、毎年大好評を頂いています。また、科学館の昆虫展の教育展示標本を手掛けたりもしています。
趣味面でも年齢=昆虫歴というぐらいの虫好きで、好きが高じて農大で昆虫学を学び、きちんと基礎を踏まえた上で教室もやっております。

なお、Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいなら構わないのですが、決してフリー素材として置いているワケではありませんので、勝手な使用はご遠慮ください。

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