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沖縄ケブカコフキ探索2016~その1~

二年に一度の自主的クリスマスぼっち、ケブカコフキコガネ探索である。
前回の沖縄は伊平屋島・伊江島と2つの未記録島に挑戦したもののあえなく敗退、沖縄本島南部で♀を採集するという逆転打の採集となった。
さて今年はどうしようかというコトになり、金銭的にかなり厳しい状況ではあったが ケブカ採らないと死んじゃう病 に罹ってしまった自分としては、行かないワケにもいかなかった。
場所はと考え、実は以前から温めていた渡嘉敷島に行ってみることにした。
この島はケブカコフキの公式記録はおろか目撃例や噂もなく、まったく未知の島。
いるかいないか、行ってみなければ分からない。

当たれば初記録、外れたらボーズという究極の二択採集なのである。



12月24日

一番早い飛行機だと朝イチに自宅を出ても間に合わなかったため、8時25分発の飛行機にした。
羽田空港2016
一昨年の沖縄は行きがけからとんでもない事態※自業自得になっていたが、今回はそういったアクシデントもなく、普通に空港に着いて手続きを済ませ、時間になったので搭乗。
座席に着いてしばし外を眺めていると、やがて飛行機がゆっくりと動き出したのでそのまま窓に寄り掛かって目を瞑った。

…遠征の前日は大抵準備が終わらずバタバタして当日睡眠不足なコトが多く、道中の飛行機内は睡眠の足しに眠ることが多い。
今回もそのつもりで眠りに落ち、しばらく…
ふと目が覚めて、“今、どの辺飛んでるのかな…?”と窓の外を見ると、飛行機が地上にいる。
「あれ、もう着いちゃったのか。」
と時計を見ると、まだ離陸予定時刻から20分ぐらいしか経っていない。

をや?

少し寝惚けた頭で考え、ようやく「…ああ、まだ飛んでないのか」と思い当たる。
それを裏付けるように、機内アナウンスが「まだ離陸許可が出ておりません」と伝える。
以前に某方の採集記で読んだ、「朝の離着陸ラッシュ」らしい。

まぁ、初日はどうせ最終目的地までは行けないので、焦る必要はない。
…結局、朝のラッシュでフライトが30分以上遅れたものの、とりあえず無事に那覇空港に到着。
出来ればこのまま今回の目的地である渡嘉敷島まで行ってしまいたいのだが、残念ながらそれは出来ない。一日一便しかない渡嘉敷島行きのフェリーは、自分がまだ空の上にいる頃にもう港を出てしまっている。と言うか、自分が沖縄に着く頃には既に向こうの島に着いてしまっているだろう。…初日は本島に滞在せざるを得ない。

さて、じゃあ今夜は何処でやろうか。

渡嘉敷島行きのフェリーは那覇空港から程近い泊港から出るため、いつものヤンバルまで行くのはあまりに遠い。
思い出のうるま市ポイントぐらいなら行けないこともないが、とりあえず初日は手近な場所にしようと一昨年も採集した南部ポイント(→沖縄ケブカコフキ探索2014~その5~)にした。
明日のフェリーを電話で予約して、暗くなる頃合いにポイントへ。

ポイントの様子は一昨年と変わっておらず、これなら同じ感覚でイケるだろう。
南部のケブカ環境
まずは体を慣らし、ケブカ探索の勘を取り戻さなくては。

陽が落ちて周囲が真っ暗になり、やがて良い時間になる。
まずは懐中電灯を持ち、藪を照らしながら歩いてみる。♂が飛び始めればライトに反応するハズである。
ほどなく藪から1♂が飛び出してきたのを引っ捕らえ、それではと藪に潜り込む。
♂の羽音はしないが、まぁまだ始めたばかりだ。マクロ視点での濃い・薄いは実際やって探し当てるしかない…そう思いながら周囲を丹念に見ていくと、葉裏に付いた♀が見つかった。
開始5分。

をいをい、南部ケブカはこんな簡単じゃないだろう…

…と思ったら、後が続かない。
ヤンバル程ではないにしても、探索をしていれば♂はぼちぼちライトに飛来するハズなんだが、羽音ひとつ聴こえず、まったく気配がない。

これは…もしや…

30分ぐらい探してみるも羽音ひとつ聴こえず、仕方なく少し場所を変えてみる…
…が、そちらもいない。
事前情報からすると、発生初期というのは考えづらい。
発生初期でないのに個体数が少ない理由…
実は一昨年の南部探索が発生年の中でも大発生で、今回のこれぐらいがここでは普通、という可能性も考えられるのだが…

足下の悪い斜面をリュウキュウチクを掻き分けながらふと振り返ったら、そこに♀。
沖縄南部ケブカ♀2016
この時点で1♂2♀。

ケブカコフキ採集で♀の方が採れてるとか意味分からん。

だが、これは嫌な予感がどんどん確信に変わっていく…
そうこうしていたら、ようやく♂が飛来した。

既にピークを越えちゃった説、濃厚。

更にしばらく探索をしてもう1♂追加できたが、数時間探索して♂が3頭だけというのはあまりにも少な過ぎる。そのクセ♀が2頭も採れている。
今年は相当早くから発生が始まっていたとの情報も入り、ピーク過ぎ説がいよいよ濃厚になってきた。

それでも粘ればまだ1~2頭ぐらいは追加できたかもしれないが、既に一昨年採集したポイントであることだし、探索の本番は明日以降なので、体力温存のために初日は切り上げることにした。
沖縄ケブカ2016♂

…だが、もし渡嘉敷島でも既に発生ピークを越えて、既に終息に近くなってしまっていたら…
かなりキビシイ戦いになるかもしれない。
『悪魔の証明』なんてよく言われるのだが、

いる事を証明するには実物を連れてくれば良いが、いない事を証明するのは非常に困難なのである。

採れさえすれば「いました」と言えるのだが、採れないという結果であっても「生息してない」のか「既に終わっちゃった」のか「場所が違った」のか等々、理由が様々考えられるのだ。
とは言え、行く前からそんな事を考えていても仕方ない。
まずは明日以降の本番のため、と港の近くで眠りに就いた。
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No title

情報が少ない虫って、情報が得られにくいですよね。
まったく、採りたい虫の記録がない島に行ったということがとてもすごいです。
冬に活動する甲虫は、あまりいないと思うのでケブカコフキは面白いですね。

待ってました!

twitterの方でクリスマス・ブイブイについて質問させていただいたバエです。

採集記楽しみにしておりました。沖縄行く際の参考にさせていただきます。

はじめまして

沖縄から子供と一緒に楽しく拝見させていただいてます。
子供が虫好きで、ケブカコフキのことも子供に教えてもらいました。
これまではカブクワが中心で、夏に採集に行くくらいだったのですが、冬場にもケブカコフキみたいな面白い虫がいるということを教えていただいたので、子供と採集にしてみたいです。

Re: No title

>タイコウッチさん
ケブカコフキは若干のサイズや色彩変異はあるもののクワガタ等のように大きな変異もなく、同じ場所で毎年毎年採るよりも、最近は「まだ採集していない産地」というのが目標になってきていて、「あの島にはいるのか?」「あの場所はどうなのか?」等々考えてしまいます。
この時期活動している昆虫は少なく、ケブカコフキはサイズもそこそこで形も面白く、♀が採りずらい等、なかなか良い相手です。

Re: 待ってました!

>バエさん
どうもどうも。
お待たせしてしまってスミマセン。
ちょっと次の記事は告知・宣伝になってしまうのですが、その後数回は採集記を続けるつもりです。
ケブカコフキ原名亜種はどの産地でも同じような生態をしていますので、以前の採集記もぜひぜひ見て頂けたら幸いです。

Re: はじめまして

>バグさん
はじめまして!当ブログにご訪問頂き、ありがとうございます。

ケブカコフキは、♀はやや得難いものの♂はダム灯火などにも飛来するので、虫が少ない冬にもってこいです。
沖縄では2年に1回、偶数年のクリスマス頃に発生しますので、その頃に国頭村~東村辺りで灯火を狙うのが探しやすいかと思います。
とても可愛らしい虫なので、ぜひぜひ探してみて下さいませませ。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
   ↓↓↓
akepon6464@yahoo.co.jp

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