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ゲンゴロウ(シマゲン)標本の色残し

シマゲンゴロウの標本

ゲンゴロウの色を残すのって、けっこう大変です。
ゲンゴロウ類は甲虫の中でも変色しやすく、脂が出たり何なりで黄色など明るい色の部分が黒ずんでしまいやすい。
酢酸エチルで〆ただけでもすぐに黄色が消えてしまう。
なので、水昆屋(昆虫の中でも水生昆虫を中心に趣味としている人)は、亜硫酸ガスで〆て、更にアセトンに浸けて脂抜きするのが一般的となっている。
…が、正直ちょっとメンドクサイ。

なので、今回ちょっと実験してみた。

乾燥期間わずか4日だが既に脚も固まっており、ほぼ乾いてそう。
で、現時点で色もこれだけ残っている。

方法としては、
(1)ライターガスで殺虫
(2)高温・急速乾燥

(1)のライターガスはまた今度詳しく書くとして、(2)高温・急速乾燥だが、ある種の禁断技(?)だ。
密閉容器(タッパー)に乾燥剤と共に展足したゲンゴロウを入れて蓋をし、日向(ひなた)に置く。
これによりタッパーの中は40℃やそれ以上の高温になり、昆虫体内の水分が一気に蒸発し、それを乾燥剤が全て吸収する。
セミなんかだと半日ちょっとでカラカラになってしまう。

ただ、直射日光は本来は標本の大敵。色褪せの一番の原因だ。
なので、やり過ぎれば、博物館の展示標本のような白っちゃけた色になってしまう。
ある意味で、諸刃の剣(笑)

…念のため、あとしばらく日陰で乾燥させてから標本箱に入れるつもり。
あとは、脂が出ないかどうか、だな。
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プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
夏を中心に東京農業大学の「食と農の博物館」や公立図書館で標本教室を行い、毎年大好評を頂いています。また、科学館の昆虫展の教育展示標本を手掛けたりもしています。
趣味面でも年齢=昆虫歴というぐらいの虫好きで、好きが高じて農大で昆虫学を学び、きちんと基礎を踏まえた上で教室もやっております。

なお、Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいなら構わないのですが、決してフリー素材として置いているワケではありませんので、勝手な使用はご遠慮ください。

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