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ケブカコフキコガネ(2)~生態編~

※この記事は、一昨日の「ケブカコフキコガネ(1)~紹介編~」の続きです。※



前回は主にケブカコフキコガネという虫の紹介をさせて頂きましたが、今回はその続きというコトで生態的な話です。

1シーズン、それも1ヶ所だけでの観察知見なので偏りがあるとは思いますが、個体数的にはそれなりの数(♂は延べ1,000頭以上・♀は50頭以上)を観察しましたので、ある程度は信頼できると思います。
(※2015.1.8追記:一応書いておきますが、この個体数は当然ながら観察した数であって、採集した数ではないですよ。特に♂。採ろうと思えば採れる数ですが、そんなに採っても仕方ないです)

<2010年12月22日~30日、沖縄本島北部某所での観察からの知見です>

-活動-
日没直後…というか、周囲が真っ暗になると雌雄ともに活動を開始(※1)。
リュウキュウチクや細い木なんかによじ登り、♂は少しすると活発に飛翔を開始(※2)します。
気温12℃の雨天(本降り)時でも雌雄とも採集できた事から、比較的低温にも強く、また雨天時でも平気で活動するようです。
ちなみに昼間は基本的に地中にいるらしく、雨天時の活動開始直後は泥の付着した個体が多かったです。

♂は飛翔性・走光性ともに高いものの、ポイント(発生株もしくは♀の匂い?)に固執しており、森から出る個体は少ないです(※3)。
また林内で♂が四方から飛来するような場所は、半径2m以内に♀がいる場合が多かったです。
18:30~21:00頃が飛翔のピークみたいですが、飛ぶヤツはそれ以降でもブンブン飛んでます。23:00だろうが02:00だろうが。
ただ、あまりに気温が下がると流石に不活発になるみたいです。

♀は飛翔性が非常に低いものの飛翔できないワケではなく、野外で1♀、車内観察で1♀(別個体)の飛翔を確認しています。
(※ピンボケしまくりですが、♀が飛翔しているのは何とか分かるかな、と。)
ケブカ♀飛翔

ちなみに♀は走光性は無いか非常に低いみたい。
野外での飛翔観察時は自分の前をゆっくり飛んでいた個体なので、蛍光灯に来たか偶然飛んでたか判別付きませんし、車内での観察時は狭い中での事なので…
♀は多くの場合、目線より低い位置にとまっており(採集した♀のうち7割ぐらいは低かった)、場合によると地上から数cmの高さにいる事もある。
ただし高さ3~4mの所に付いていた個体もいたので、低い所ばかりではないんだよなぁ。
基本的には周囲にある程度風が通って匂いが拡散しそうな空間のある場所の細い枝や竹に付いている事が多い印象。
ケブカコフキ♀

リュウキュウチクより、低灌木の細枝なんかに付いている事の方が多かったかな。
灌木>>>リュウキュウチク>>ヒカゲヘゴ…な感じ。
ヘゴで見つけたのは一例だけ…だったと思う。
また♀は交尾を終えるとすぐに地面に潜ってしまうのか、時刻が早いほど発見率は高かったです(…まぁ、採れば採っただけ数は減るのでその分発見率は下がる、ってだけかもしれませんがー)。
ただし22時頃にも見つけてますので、売れ残り娘は遅くなっても付いている(笑)

また、林内でケナガネズミがケブカコフキを捕食しているらしく、毎晩見掛けた上、明らかにケブカ♂の羽音に反応して追い掛けている様子を観察できました。
中身がスカスカであまり腹もちは良くなさそうですが、あれだけ数がいれば良い食料でしょうな。
見掛けた中では、他に天敵になるのはジョロウグモぐらい?
林縁のケブカが飛びそうな場所に巣を張って結構な数を捕食してるみたいでしたね。


-交尾行動-
♂は最初♀の背面に重なるように乗ります。
この時点では、♂と♀は同じ向きになっており、そのまま重なっている状態です。
やがて♂はゆっくりと交尾器を伸ばし、♀交尾器に挿入します。
挿入が開始されると、♂は次第に後ろに下がり、より深く交尾器を挿入していきます。
前脚、中脚、後脚と順に放していき、最後は♀と180°反対向きになり、交尾器のみでつながった状態になり、ここまでいって初めて挿入が完全になされた状態になります。
ケブカコフキ交尾
この状態のまま十数分程度交尾は続きます。



…とまあ、観察知見はこんなモンかなぁ。
暗くなった直後から活動とか、森から出たがらないとか、♀が採りにくいとか、なんか生態がどことなくアマミミヤマに似てますね(笑)
年明け以降にも♀が出てるかはまだ分かりませんが…出てるんじゃないかなぁ…そうでなきゃ1月下旬まで♂が飛んでる理由が分からないですし。



※1:クリスマス頃だと17:30頃に日没して、18:00頃に真っ暗。
※2:18時時点で♂がリュウキュウチクに登っているのを確認するも、まだライトには飛来せず。18:15頃にはライトに複数頭が飛来(林内)。
※3:2010年の自分の採集の際のピーク(12/27)の際、林内では多数の♂が飛翔していたにもかかわらず200m先の水銀灯には4~5♂しか飛来していなかった。
※3:同じ林内でも、10m四方ぐらいはやたらと♂が飛んでくるのに、そこから10mも離れると羽音ひとつ聞こえなくなる事が多い。


~オマケ~
♂の比率が非常に高いために起きてしまった過ち。
ケブカコフキのオホモだち
“お友だち”ならぬ“おホモだち”
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虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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