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部分軟化

展足し、乾燥を終えていざマウントしようとした時に、フ節や触角が曲がってしまっているのに気付くことがあります。

部分軟化-1

まぁ「仕方ない」と妥協しても良いのですが、どうにも気に入らなかったりする事もあります。
でも、全部軟化してまた一から展足し直すのはあまりにも面倒…。

そんな時は、修正したい一部だけを軟化、つまり部分軟化をします。

フ節なんかだとやり方は簡単で、小さく切ったティッシュを濡らして軟化したい箇所に当てておくだけ。
数分~十数分も待てば柔らかくなり、そこだけ展足し直す事が出来ます。

…しかし、触角など浮いた状態のパーツだとティッシュを乗せておくのも難しかったりします。

そこでピンセットが登場します。

ピンセットを軽く閉じて水に浸し、
部分軟化-2
そのまま静かに水から引き上げると…
部分軟化-3
ピンセットの間に少量の水分が吸い上げられます。

…で、それを軟化したい箇所に水滴として付けます。
この場合は触角の中程ですね。
部分軟化-6

無論、普通に脚などでも同じ方法で軟化できます。
部分軟化-4

…で、待つこと数分~十数分。
水を付けた部分だけが軟化されますので、そこだけ展足し直します。
部分軟化-5


フ節や触角など先端部分のみの再軟化の場合、1週間ほどで乾燥しますので、乾燥が済んだらラベルを付けて標本箱に入れる事が出来ます。

“展足が一部だけ気に入らないけど、全部やり直すのは…”なんていう時に、この部分軟化は力を発揮します。
また、触角などは一度の展足だけだとビシッとキマらない事もあり、全体を展足して乾燥させた後、触角のみ再軟化して整え直すことも可能です。


展翅や展足は本来標本を検分しやすくするために行うもので、見やすくさえなっていれば本来の目的としては十分であり、それ以上に“美しく仕上げる”のは所詮は個々人のこだわりの世界です。
…しかし、だからこそキレイに展足して美しい標本にしたいと思うもの。

この部分軟化もまた、こだわりの展足のためのテクニックです。
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No title

あ、このピンセットで水を摘まんでピンポイント軟化は蝶のアンテナを直す時にもやりますよ。
水滴ごとアンテナをピンセットで挟みこんで少しずつズラして水分の膜で包んだりしてます。
あと普通にスポイトなんかで頭部のアンテナの付け根に水滴を落とそうとしても鱗粉の撥水効果で全然水が染み込まないのだけど、この方法だと鱗粉の隙間に水を挿し込めるんで重宝してます。

他の方法だと、注射器を使うという手もあります^^

No title

>acraeoidesさん
ピンセットで水を吸い上げる方法は、ある程度大型の虫なら多くに応用できそうですよね。

甲虫だと、水に洗剤を一滴溶かしておくと表面張力が無くなってより浸透が早くなりそうですが(まだ実行してないですが)、それだとチョウは鱗粉に一気に広がって鱗粉が全部倒れてしまいそうですね…。

No title

エタノールも界面活性力があるので、鱗翅類になら洗剤を使うよりは虫体へのダメージが少ないかと思いますよ。

Re: No title

>acraeoidesさん
それは確かに。
でもまぁ、鱗翅だと鱗粉が倒れてしまうのは同じかもですな…

No title

こちらの記事を参考に部分軟化してみましたが、うまいことできましたよ。
おかげ様でシロテンハナムグリをいい感じに直すことができました。
再展脚した後に見つけたズレだったので、もう一度全体軟化するのは絶対に嫌だったので助かりました!

Re: No title

>Taku36歳さん
この方法を知っていると、簡単に細かい手直しができるので重宝します。
自分も時々使う方法です。
プロフィール

虫けら屋

Author:虫けら屋
もっぱら採集中心の虫屋さん。当初は東京で発生が確認されたが、後に埼玉県に移入、現在は千葉県での生息が確認されている。
肉眼で見て楽しめるぐらい大きなミーハー虫が好き。

Blog内の写真・文章等については、少しの引用的転用ぐらいならOK…と思っていたのですが、なんか最近フリー素材か何かと勘違いされているフシがあるので、今後は勝手に使わないでね。

※お問い合わせを頂く際はEメールにてお願い致します(採集ポイント等についてはお答えできかねますが…)。なお、採集遠征等により、お返事まで数日以上掛かる場合もございますので予めご了承下さい。
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akepon6464@yahoo.co.jp

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